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ウエストタウンの商店街を静華と未玖は歩いていた。
楽しそうな声と笑いで賑わっている。前にいた世界では考えられないほどの活気だ。
「一度ゆっくりまわってみたかったのよね」
「私も」
友達との買い物は二人ともしたことがなかったので、ルンルン気分でとても楽しそうだった。
静華は研究室に閉じ込められて友達すら出来たことがなかった。未玖も同じく戦争でいつも一人で戦っていたため友達と呼べる人がいなかった。
「私は誰かと遊びに行くなんてしたことがなかったわ、水無瀬さんはどうなのかしら。」
「未玖でいい、私も初めて。」
「あら良かった、私も静華でいいわ。」
「うん」
二人はそんな会話をしながら、道に並んでいる出店に寄りながら歩いている。
するとそこに、一人の男性が近づいてきた。
「どうもお嬢様方」
鼻が高く尻尾があり、なんと言っても見た事のある顔だ。
〝狼の牙〟のギルドマスター、ガルゥだった。
「あら、どうもごきげんよう。」
「私の名は、ガルゥです。どうぞお見知りおきを。」
「知ってますわよ、ガルゥさん。」
「それはどうも。ここで立ち話はなんですしあちらへ行きませんか。」
ガルゥのいかにも企んでいます感漂う顔と話し方に若干の苛立ちを覚えるも、周りに数名のガルゥの配下がいるのを気配で感じ、ここで暴れるのは他の人の迷惑だと考え、二人はついて行くことにした。
人通りのない所まで来ると、ガルゥは、足を止め、不敵な笑い声をあげ、話しかけてくる。
「こんな所まで来て何の用かしら。」
「騙されたなお二人さん、お前ら二人にはアイツをつるエサになってもらう!」
絶対、八重樫 叡智だ。と、心の中で思うも声には出さなかった。
「断ったら?」
「無理矢理にでも捕まえてやるよ!」
未玖の問に対して、ガルゥは隠れていた仲間を出てこさせ脅しをかけてきた。
「弱い奴ほど群れたがるとはこういう事ね。」
そう言うと静華は、〝恒星の欠片〟を使い、自分の体を少し光に変え、スピードを上げ、ガルゥの配下の後ろに回り込む。そして首元に、指で発生させた気絶する程度の電流を流し込んで、制圧を完了した。
「なんだと、、、お前らまでもさからうっっ!!」
未玖は荒れて、狼の姿になっているガルゥに対し、最後まで喋らせず、足を狩り、倒すのと同時に、口に解析生成で生成した拳銃を差し込んた。
ガルゥは暴れて未玖をどかそうとするも、その、細い身体とは思えないくらいの力で手を足で抑えられ思うように動けない。伊達に、戦争の時代を生き抜いてきただけはあるということだ。
「さて、ガルゥさん。これで、チェックメイトですね。」
「くっ、、、」
「このまま法の支配者に突き出してもよろしいのですが、それは面白くありませんので、ここは一つゲームをしましょう。」
まさかの事にガルゥは驚いていた。それもそうだろう、法の支配者に突き出されると思っていたので、もうダメだと思っていたからだ。
ちなみに、法の支配者とは、交差する世界でゲーム以外の法律を守らせ、破った者を裁く、まぁ簡単に言えば最高裁判所みたいなものだ。
「そうね、ゲームの招待者はあなたでいいわ。日程は一週間以内ならいつでも、ただし、前の日にはゲームの時間とルールを伝えてね。よろしく。」
「バイバイ」
そう言うとシイナは、ガルゥの首元に指を当て、電流を流し、気絶させた。
商店街に戻った二人は楽しそうに話している。
「ゲームたのしみだわ。」
「たのしみ、どんなゲームだろ。」
「なんにしろ、勝つのは私達だから。」
二人はそんな会話をしながらギルドに戻っていくのだった。




