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31話 来ましたダンジョン都市

今日はダンジョンの実地訓練だ。

ダンジョンはこの王城から馬車で半日の所に有るようだ。

今は朝から馬車に揺られてやっとダンジョンの有る都市メリスタに着いたところだ。

メリスタに着くと僕たちはダンジョンの近くに有るという宿舎の大部屋を男女でそれぞれ分けて借りることになった。

宿舎部屋に皆で集まるとエミリア王女によるダンジョンの説明が始まる。


「ここメリスタのダンジョンは、ダンジョンに挑む冒険者達の集まりから発展して出来たダンジョン都市です。普通のダンジョンの場合でもダンジョンの周囲に町が出来ることはありますが、ここまで大きな都市が出来ることはなかなかないです。

何故この都市がここまで発展したかというと出現する魔物のレベルが豊富だからです。一層は2,3レベルの敵で初心者に向いた敵なんですが、10層は20レベルぐらいで一層ごとのレベル差が激しいので自分のレベルに見合った階層に直ぐに行けるからです。

また、メリスタのダンジョンは比較的にトラップが多くなくて初心者向きなのです。

今までの攻略で冒険者が最高で降りた29層で、まだダンジョンをクリアされたことがありません。

皆様にはダンジョンの雰囲気を知ってもらう為に今日は一層に行きダンジョンの雰囲気を掴んでもらいます。」


ちなみに今回のダンジョン探索に来ているのは、クラスメイト42人と吉野先生、エミリア王女にこの国副騎士団長さんだ。

エミリア王女は[高位遮蔽]を持ってそうなので[高位鑑定]をしたことはないが、副騎士団長は[高位遮蔽]を持ってなさそうなので[高位鑑定]を使った。

副騎士団長さんはレベル42で職業は騎士、スキルはリリアさんとかと比べるとかなり少ないが、それでも相当強いだろうこれならなにかあっても心配ないかな?


「ねぇ、美月君大丈夫かな?ダンジョンなんて危ないよ。」


「あれ?美樹ちゃんはダンジョン行くのは賛成じゃなかったの?昨日は全員手を上げてたから、てっきり美樹ちゃん行きたかったのかと。」


「いや~、何て言うか、皆が行くぞってヤル気出してるところに1人だけ反対したところで結果は変わらないから流れに身を任せた感じかな。それにやっぱりレベルが低いままじゃやっぱり恐いしね。」


「なるほど。だけどクラスメイト達は殆どが新しく手に入れた力を試したい!って感じだよね。」


すると、勇義の奴がこっちに来る。


「美樹さんそんな落ちこぼれと一緒に居ては貴女が弱くなってしまいますよ。さあ、あっちで皆と連携のミーティングをしよう。」


あまり僕と一緒に居て美樹ちゃんがクラスの輪から外れてしまうのは、良くない。ここは美樹ちゃんに行ってもらった方がいいだろう。


「美樹ちゃん、クラスの皆と連携の相談しないと。美樹ちゃんは賢者でこのクラスのトップクラスの戦力を持ってるんだから参加してないと皆が困るよ。」


「それは分かったけど……。美月君は来ないの?」


「ほら、僕は職業を使いこなせるまでは、後衛なのに前衛する予定だから、色々ごちゃごちゃしたら面倒でしょ。だから僕はとりあえず連携とかは考えずに個人で戦うことにするよ。」


「ふっ、君なんかに居られたら足を引っ張られるからね。いい判断だよ。」


「ちょっと!そんな言い方しないでもいいじゃない。じゃあ、美月君またあとで。」


ふ~、やっと行ったか。

僕と関わってると美樹ちゃんが困ることになるかもしれないな、少し前に高橋に殴られそうになって投げ飛ばしたがあれ以来特に何も反応はない。

あいつらがあのくらいで諦めるとは到底思えない。

僕に攻撃してくる分にはあいつら位ならどうとでもなるんだけど、いくらステータスが高くても後衛である美樹ちゃんが近接戦で攻撃されたら勝てるとは思えないしな。


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