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179話 納品結果

薬草は二時間でそこそこ集まった。

特に二束だけ薬効の高そうな薬草も手に入れたし査定が楽しみだ。

レン君達と合流しガレンディアに戻る。


「クエストお疲れ様です。此方の袋はサフレ草が3kg・ヒプロ草が1kg・月光草が二束です。………それで此方の袋なんですが………中身の大半が何の薬効も無い雑草ばかりでして………、サフレ草が5束程しか…………。」


「なっ!」


「えーとサフレ草は1kg5シルバー、ヒプロ草は1kg8シルバー、それと月光草はかなり珍しいもので高位の薬品の材料になるので、この二束で43シルバーで買い取らせて貰います。状態も完璧なので減額もなしで、合計76シルバーです。」


「お、おいこっちの薬草はどうなったんだよ!」


「え、えーとそちらのサフレ草なんですが……失礼ですが、状態が最悪です。葉も茎もボロボロなので買い手が付きそうにないです。申し訳ありませんが当ギルドでは引き取りできかねます。」


「う、嘘だろ!二時間もやって0!?」


「だから、綺麗に採取しようって言ったのに!レンが適当にするから!もう!貯金だってそんなにいっぱい無いんだよ!」


…………あれだな。

大人しい娘ほど怒らせると怖いってやつだな。南無南無

リリアが耳元に口を寄せてくる。


「美月様……、今日の所は報酬を山分けということにしては……?」


「そうだな、金には困ってないし良いんじゃないか?」


リリアはホッとした顔をしてヘテラさんの元に行く。


「ヘテラさん。報酬は山分けにしましょう?ですのでその辺に………。」


「え!そんな申し訳ないですし………。」


そう言いながらもヘテラさんは喜びの表現を隠せていない。


「ふん。この優しいヒスイ様が恵んであげるんだから感謝しなさい!」


「ふん。誰がお前の情けなんかいるか!こんなもん要らっブフゴ!?」


ヒスイの言葉に対して、レン君は反対しようとしていたようだが後ろからヘテラさんに口を押さえつけられている。


「レン~?少し黙っててね♪………リリアさん。本当に良いんですか?」


「はいどうぞ。」


「ありがとうございます!ほらレンも頭を下げないと!」


「痛い痛い痛い!」


ヘテラさんが笑顔でお辞儀を強要している……。

そんな中、サリーさんが次のクエストを教えてくれる。


「あ、次のG級クエストなのですが、今日近くの村でゴブリンの群れをD・Eランク冒険者合同パーティーの方々に討伐していただいたのですが群れからはぐれた個体がいた可能性もあります。なので、3日程街の周辺を探索してほしいのです。明日からですが、大丈夫ですか?」


まあ、問題ないかな?


「了解しました。」


「こっちも問題ありません。」


ヘテラさんが答える。

向こうのパーティーの真のリーダーはヘテラさんだったのかな……?


宿に帰り、宿娘といつものやり取りを終える。


「それで今日の話し合いというのは?」


リリアさんが音頭をとってくれる。


「そろそろ僕らのパーティーの目標を決めておこうかなってのとあと他にも今後のことを決めたくて。………軽く情報収集をした限り僕らはガイドミル王国の刺客から命を狙われている可能性は著しく低い。だからこその今後の目標だ。」


「とは言われましても私は美月様に着いていくだけですし………。」


「ニキスもマスターの役に立つことが目標なので!」


「ムギ。」


「私は……取り敢えず輝夜と共にいていろんな事を知りたいかな?」


リリア、ニキス、ラズリ、ヒスイは僕に任せてくれるってことか………まあ、この四人は予想通りだけど………問題は…………。


「私は…………どうしたら良いか分かりません。これまではただ助かりたくて頑張ってきましたが………目標なんて………。」


だよな。

元王女様が目標………特にエミリアさんは仕事熱心な感じだったし………。


「正直言うと僕はガイドミル王国に向かうつもりだ。そんなに急いで行くつもりも無いけど、一年以内には確実に戻るつもりだ。ガイドミル国王は僕らを殺そうとしたから、美樹ちゃんや他のクラスメイト達も心配だ。」


「………………。」


「エミリアさんからしてみればもう近づきたくない国だと思う。エミリアさんはどうしたい?僕らとは別れてこの街で暮らすのもありだし、着いてきても良いと思う……。」


「…………少し考えさせてください。美月さん達がこの街を出るときまでに答えを決めますので、それまで一緒にいても良いですか?」


「それは問題ないよ………、僕らは仲間だし幾らでも相談してくださいよ?」


他の皆は、ガイドミル王国に行くって言うので問題ないかな?

皆は問題なさそうに頷く。


「美月様にあのような無様な格好を見せる切っ掛けとなったあの騎士団長にもお礼をしたいところですしね。」


ニキスとラズリも同調気味だ。

中々にヘイトが高いなうちのパーティーメンバーは………。

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