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170話 売却

気付いたらブックマーク1000件突破してました。

長らく有難うございます。

あー感動です。

これからもよろしくお願いします。

「では、これに血を一滴垂らしてください。」


そう言ってサリーさんが出してきたのは謎の魔方陣的な物が書かれた石。

なんだこれ?<高位鑑定>


カード登録石 (コピー)冒険者・・・[カード登録]

いつの時代に何の目的で作られたか分からない魔法で作られた石のコピー。一定の条件下のみコピーできる。

ステータスに一定レベルの項目を書き加えたり、特定の効果を付け足す。

冒険者ギルド用にカスタマイズされている


う……取り敢えず意味が分からんことが分かった。

まあ、知らなくても生きていけるしどうでも良いか。


サリーさんは受け取った血をカード登録石に垂らすと血が吸い込まれるように消えた。


「これでステータスに冒険者ギルドのランクが記載されているはずです。そして冒険者ギルドカードと念じれば冒険者ギルドカードを呼びだせるはずです。」


<冒険者ギルドカード>っと


「おお!」


手元にステータスプレートと同じような材質のカードが現れた。



美月輝夜


冒険者ランク:G

依頼達成数:0

魔物討伐数:0


備考:


なるほどなぁ。

結構便利そうだ。

魔物討伐数とかゲーム好きの僕にとってはかなりのやり込みポイントだな。

でも実際弱い魔物なら幾らでも倒せるし強さの基準にはならないだろうな。


あとはこれを[遮蔽]で書き換えたり出来るかだけど………



ああああ


冒険者ランク:zZZ

依頼達成数:☆Ⅲ#

魔物討伐数:9999



できるなぁ。

これならエミリアさんの身元がバレることはないな。

名前におもいっきり国名入ってたら王族ってバレバレだし。

島で[遮蔽]を習得してもらっておいて良かった。

書き換えた所は元に戻しておこう。



「それではこれで登録完了です!今から冒険者としてのルールをお話ししますので心して聞いてくださいね。もし破ったら怖~い厳罰がありますからね!」


凄んで言っているが全然怖くないなぁ。


その後聞いた説明はよくアニメである様なルールみたいなもの。

依頼人を傷付けるなとか、ギルド会員同士の殺しは御法度とか、街の通行料が安くなるとかそんな話だ。


「では、以上で説明を終了します。他に何か質問はありますか?」


「あっ、お金が無いから魔物素材を売りたいんだけど買い取り頼めますか?」


「あっ、では部屋を出ると買い取りカウンターがあるのでそちらにお願いします。」


全員で冒険者登録に使った部屋を出ると先程の門番が待っていた。


「どうだお前ら、無事終わったか?」


「はい。お待たせしてすいません。早速素材を買い取ってもらおうと思うんですが…………。」


周りを見回すと買い取りカウンターと書かれた場所がある。

カウンターの奥には40歳くらいのおじさんがいる。


「すいません。買い取りお願いしたいんですが?」


「おん?おー。客か。早速出してくれ。」


ちょっとおっさん臭い人だな。


「鑑定お願いします。」


そう言って[アイテムボックス]から取り出したのは普通のノーマルワイバーンの鱗10枚・牙2本・爪6本のセットだ。

事前の皆と相談していたが、僕もエミリアも冒険者に詳しくない。

リリアにどの魔物の素材なら目立たずに済むかと聞いたらワイバーン、という話になった。

「ワイバーンBランクでも集団であれば倒せますし、私達の師匠がかつて倒したとでも言っておけば不審がられ無いと思います。」と言っていた。


「おお!?………こいつは!!?」


おじさんは目を見開いて尋ねてくる。


「こいつはお前らが?」


その質問は予測済みだ。

予め設定は考えていたので淀みなくすらすらと設定を語る。


「いえいえ、僕らの師匠が昔、冒険者時代に仲間と倒したとかって聞いてます。新米冒険者になる僕らに祝いの品だと。」


「……それは………分かった。」


なんだその間は?

おじさんはその後は質問をすることなくルーペを使い素材を鑑定していく。


「素材の鑑定は終わった。どれも処理が完璧に近いな。状態も完璧に近いし、サイズも中々………鱗は1枚で200シルバー、爪は一本で500シルバー、牙は一本で2ゴールドだな。合計で9ゴールドだな。問題いないか?」


おお!

確かお金は1アイアンが一円くらいで、1ゴールド=1000シルバー=1000000アイアンだから………900万円か!?

超お金持ちじゃないか………。


「も、も、問題ないです!」


やべ、びっくりし過ぎてまともに返事が出来ない。


「じゃあ、金貨9枚だ。」


「あっ、私が受けとります。あと、金貨1枚を両替していただいても構いませんか?」


「おお、了解した。」


「ありがとうございます。」


びっくりしている僕の代わりにリリアが受け取ってる。

貴女が今持ってる金貨1枚100万円なんですよ!

何でそんなに落ち着いてるの!

取り敢えずこんな大金もって人前を歩けない。

速く宿を探さないと。


「よし、取り敢えず、50シルバーどうぞ。10シルバーは手間賃です。」


門番さんにお金を渡す。


「あ、いや手間賃はいらないさ。あのときは考え事をしてて拒否するのを忘れてたが、これも門番の仕事のうちよ。」


なんて良い人なんだ。


「それですか。では僕らは失礼します。親切にしていただきありがとうございます。」


「ああ、何か困ったことがあったら詰め所に相談しにきな。俺の名前はギムルってんだ。」


「僕の名前は美月輝夜。」、「私はリリアです。」、「エミリアです。」、「ヒスイよ。」


「ふーん、美月ねぇ。結構珍しい名前だな。」


あー。偽名の方が良かったか?

ただ冒険者ギルドでカードを人に見せることもあるみたいだし、偽名を使っても直ぐにバレるか。


「じゃあありがとうございました。」


さて、宿を探しますか。


ブックマーク1000件有難うございます。

新しく見てくれている人も、一年前くらいの書き始めた頃から応援してくれてる人も、感想くれる人も、皆さん有難うございます。

まさか始めたときは1000人のもの人に気に入ってもらえるとは夢にも思いませんでした。

これからもよろしくお願いします。


今日セブンイレブンでS◯O一番くじ一点買いしたらB賞ア◯ナ《血盟◯士団》当てた!

ただ、僕の中で一番欲しかったのはア◯スだったんだよなぁ。

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