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140話 伐採

昨日は結構食糧が集まったな。

この分だと今日で食糧集めは終わるかもしれない。


「さーて今日も行きますか。」


「あ、あの!きょ、今日は船を作る方に行ってみたいですけど…………。」



「どうしたんですかエミリアさん?」


「いや、昨日はちょっと疲れたので今日は船作りグループで…………やっぱり魔物相手だと緊張してしまって…………。」


折角レベル上げになると思ったんだけどなぁ。

だけど、コンディションの悪い人を無理に戦闘に引っ張り出すのは得策じゃないな。

この島に居る魔物は基本的に僕達より弱いが、けして油断していい相手ではない。

仕方ないなぁ。


「そうですが………まあ、食糧調達は僕ら二人でも問題なさそうなし、他のメンバーはそのままでいいか…………。じゃリリア四人でよろしくね。」


「………マスター行きましょう。………♪」


お、おう。

ニキスの機嫌がやけにいいような……?

見た目は取り繕っているけど…………まあいいか。

頑張って今日中に終わらせよう。




≪エミリア視点≫


ニキスちゃんは、二人で探索出来ると気付いた瞬間にニキスちゃんの表情がくずれてたなぁ。

ホントに好かれてるだなぁ。


「それでは続きに入りましょうか?」


ふむ。

ですが、船ってどうやって作るものなんでしょうか?

先ほど続きとおっしゃってましたし、途中経過さえ見ていれば、それなりに作り方も見えてくるでしょう。

それに、木材の調達等は、基本的に知識が無くても出来そうですしね。


「よいしょ。」


「えっ…………。」


よいしょ。という可愛いかけ声と共に[ボックス]から取り出されたのは7,8mはありそうなサイズの船。

そしてリリアは、船をその細い腕二本で、楽々と抱えている。


「大体の基礎は出来ましたし、あとは密閉性と安定性の向上と二重にして丈夫にしましょう。」


ええ~……。

昨日作り初めたんですよね!?

船って、そう簡単に作れるものじゃないんじゃ………。


「あ、あの~私は何をすれば?」


「そうですね。製材はラズリ、組み立てはヒスイがやってくれてるので……エミリアさんは、私と一緒に木材調達しましょう。」


「分かりましたわ。」


そのままリリアに連れられ、森まで行く。

すると、幅は2m高さは100mは有ろうかというかなりの大木の前で止まりました。


「あの、その木は大きすぎて加工出来ないのでは…………?」


もし、この大木を時間を掛けて伐採しても、このサイズの木を巧く板材に変えるのは、素人目ではありますが、とてもじゃないですが、無理に思えます


パキッ……パキッ…パキパキッ…バキバキバキ


うん?

何故か目の前の木が、急に音をたてながら倒れた。


「何かおっしゃいましたか?」


「……い、いいえ……なんでもありません。」


剣捌きが速すぎて見えてなかったですが、いつの間にか大木を切っていたみたいです……。

あとは、これを裁断してから運ぶわけですね。

この人達と一緒に居ると忘れてしまいますが、私もレベル40、そこそこの強さの持ち主です。

力仕事でも多少は手伝え…………はぇ………?

目の前では、リリアが伐った丸太を肩に担いでいる。


「あの………私は何をすれば………?」


「あっ………すいません。………えーと一応聞きますけど、これと同じのをもう一本持てますか?」


リリアは、気まずそうに聞いてきます。

ここは正直に言うしかないです。


「持てるように見えますか?」


「………戻ってから組み立ての方を、手伝って貰っても良いですか?」


大木を肩に乗せてリリアの隣を歩く。


「すいませんエミリアさん。私も元々は格闘師ながら、ステータスが低かったので、普通はこんなこと出来る人間なんて、最低でも冒険者Sランク位の力がないと無理だって知ってたのですが………、美月様達と一緒に居るとついついその事を忘れてしまってました。」


あはは………。

ステータスを見るだけでも私の何十倍もステータスが高いですからね………………。


「過ぎたことですし、構いませんよ。それより、私のことをさん付けで呼ぶのを止めて頂けると助かるのですが………。」


「?何でですか?美月様もエミリアさんと読んでらっしゃいますし………?なぜ私だけ呼び捨てで呼ぶことになるんですか?」


「なんと言いますか………、城に居た際に呼び捨てで呼んでいたのに、今さらリリアさんなんて呼ぶのは、なんか違和感を感じますし……。かといってリリアだけさん付けで呼ぶのも違うと思いますし……。」


そうなんですよね。

仮にも王女が、城内に居るメイドに対して、さん付けで呼ぶわけ|にはいきません。

王族としての資質に関わりますからね。


「あはは。それは確かに気まずいかもしれませんね。分かりました。むず痒いですが、()()()()よろしくお願いしますね?」


「はい。よろしくお願いいたします。」


彼女は、唯一この島で、一般的な価値観を持った人かもしれない。

リリアには悪いですが、困ったことがあればリリアを頼りにさせてもらいましょう。

他の方は無茶苦茶な解決法をしそうです…………。


私は最近別の小説投稿サイトにもこの作品を投稿しだしたのですが、物凄く誤字脱字の多い!とのご指摘があります。


なので、少し更新頻度を下げて、誤字脱字探しの読み直しをするかもしれません。

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