EX-1.3|Different world
変だ。
何が変なのかと言われると説明出来ないが…。
何かがおかしい。
伊丹妙子の家を継続的に監視していた私達だったが…
一ヶ月前だっただろうか。
「試してみる価値は有るか…。」
と、黒木が意味深な言葉を残して一週間くらい連絡がつかなかった事があった。
連絡が着いて理由を聞いてみたら、
「ああ。すまない。急な出張でな。連絡も入れられなかった。」
と、言っていたが何かがおかしい。
何かを隠しているのは明らかだった。
なぜなら。
目に見えてゲッソリしていて、傍から見ても魔力の減退が著しかったからだ。
それでも、私が太刀打ち出来るくらい弱っているワケでは無かったが、明らかに弱っているのは目に見えた。
それこそ、欧州辺りの悪魔と一戦繰り広げたか、街で天使にでも出会い頭に喧嘩を吹っ掛けられて全力で応戦したかの様に。
まあ、それは良い。
私達の様の存在にも都合と言うモノがある。
私にとって真偽はどうでも良かった。
伊丹妙子の消失に関する調査に協力関係。
私達の関係はそれだけだ。
黒木が他所で何をしていようと関係ない。
だけど。
私に迷惑が掛かるなら話は別だ。
一言くらい相談や報告が有るべきだろう。
協力関係に有る以上は最低限のルールとして。
私達は人間じゃない。
だが、その辺りのルールは人間と同じだ。
裏切り。
腹の中の探り合い。
如何に相手を出し抜くか。
私達が同業他者と関わる場合、タヌキとキツネの化かし合いだと言って良い。
相手をいかに利用して自分の利益を得るか。
ただ、それにも一定のルールがあって、著しく相手に迷惑を掛けてはいけない。
契約の範囲内で自分の利益を確保すると言うのが私達だ。
だが、契約が有効である以上は譲歩出来る部分は譲歩して良い取引きをする。
それも私達である。
相手を利用し尽くして切り捨てる時まではお互いの出来る範囲で協力するのだから。
* * * * *
と、言う事で何かがおかしいと思った私は黒木の部屋に押しかけていた。
「へー。思った以上に綺麗にしてるじゃない。」
黒木が出してくれたコーヒーを飲みながら部屋を見回す。
マンション最上階の3LDK。
角部屋の構えられた黒木の部屋は思った以上に整理整頓されていた。
小洒落た家具に囲まれて現代の成功者と言う感じだろうか。
部屋の隅に少し埃が溜まっているのはご愛嬌だろう。
昔に比べれば綺麗なものだ。
私の知っている黒木は身の回りに少しだらしない印象。
脱ぎ散らかした服が部屋の隅に集められ放置されていたのが思い出されるが、今はしっかりと片付けられているようだ。
「深夜に押しかけてきて随分な言いようだな。出張で連絡が取れなかったのは悪かったが、こんな時間に押しかけてきて良い理由にはならんだろうが。」
それでも、深夜に女子高生のなりをした私を部屋に上げると言うのは、黒木の脇が甘い所なのかも知れない。
まあ、私達の活動時間は主に日が暮れてからなのだから文句を言われる筋合いはないのだが。
「何言ってんのよ。心配して見舞いに来てやったんだから感謝しなさいよね。」
キッと黒木を睨みつけ、もっともらしい事を言って見せるが、軽く笑うだけで相手にされていない気がする。
こちらも、そんな戯言は気にしていなかったが何となく気分が悪い。
折角、心配してやってるってのに。
私が居ないかの様にパソコンに向かう黒木が面白くなかった。
少し冷めてきたコーヒーをチビチビと飲みながら黒木を観察する。
数日前に会った時よりは回復しているみたいだったが、それでも随分な量の魔力を失ったのだろうか。
私が初めて黒木と再会した時ほどの魔力は感じられなかった。
原因としては黒木曰く「出張」が原因なのだろう。
だが、人間社会で言う所の「出張」程度で、あそこまで疲弊するだろうか?
魔力は私達の様な魔の者にとって命の源。
人の恐怖や嫉妬などの悪感情を引き出し命を長らえている。
人の放つ感情には大きな力が含まれている。
それを引き出すのは面倒で戦争でも無い限りは大量に確保するのは難しい。
故に私たちは大事に溜め込むのだが…。
今の黒木の魔力量は激減している様に見える。
他人が保持している魔力の量なんて正確には分からない。
だが、そいつと関わって良いか悪いかくらいは判断が出来る。
黒木の魔力が明らかに目減りしている。
それでも、私なんかが太刀打ち出来るような相手ではないけれど…。
黒木の弱体化は、私から見ても明らかだった。
「まったく。何やってんだか…。」
本当に。
この男は何をしているのだろうか。
伊丹妙子の部屋に現れた魔法陣の痕跡はもう消えかけている。
数日後にも消えてしまうだろう。
データが取れるのも今週いっぱいだろう。
最後のチャンスだと言うのに。
* * * * *
「で?何をしてるワケ?私が来てやってるってのにパソコンとにらめっこ?」
コーヒーを出したあと、私など居ないかの様に振る舞う黒木に業を煮やしてパソコンを覗き込んだ。
パソコンの画面にはグラフの様なモノと数字が引っ切り無しに流れていた。
三つの画面を見比べながらニヤニヤしている黒木がとても気持ち悪い。
「あぁ。これな。いわゆる仮想通貨ってやつだ。たまに大きなトラブルを投入してやって、相場が高いうちに激変するくらい俺が売り抜けると、馬鹿が狼狽してチマチマ貯めたコインを売りに出し、それを俺が正規のルートから安値で買い増してやって、元の価値まで戻してやると、とても良い悪感情を吐き出してくれる。年に何度も出来ないがコレが非常に美味い魔力となるワケだ。すまないが良いところなんだ。もう少し待ってくれ。」
よく分からないけど美味しい魔力の回収方法らしい。
時代によって魔力の回収方法って言うのは移り変わっている。
私の様な末端の者にはよく分からないが、仮想通貨と言うのが今の流行りなのかも知れない。
昔は主に戦争がそれを担っていた。
今も軍需産業と言うのは重要な「金」と「魔力」の発生源だが。
事情は変わりつつある。
昔の様に世界規模でドンパチしてくれれば私達的には住みやすいのだが…。
核兵器の登場により戦争による旨味は少なくなった。
使えば一瞬で終わってしまうのだから当然だろう。
その先には魔の者にも旨味の無い。
搾りカスしか世界には残らないのだから。
これを使わせようとする魔の者は少ない。
人間は。生かさず。殺さず。
微妙なラインで生かして最後まで搾り取り美味しく頂く。
魔の者だけでなく全ての存在にとって共通認識だろう。
悪が居なければ正義を行使出来ないのと同じだ。
私達も全ての人間を根絶やしにしては生きていけない。
全知全能の神が悪魔を根絶やしにしないのと同じだ。
地獄である この世において地獄の存在をチラつかせ、悪魔と言う仮想敵を仕立てて信仰心を集めなければ機能しない。
家畜を喰い付くしては意味が無いと言うのは、この世界の理なのだから。
このクソ狭い地球の上で、世界規模の戦争なんてのは不毛だと人間達も気がついたのも大きい。
考えれば分かる話だが自分の国で戦争をするのはデメリットが大きいのは言わずもがなだ。
魔の者的にも追い込まれた人間に核なんて玩具を使われては面倒だと言う認識が広まっている。
核を使用の可能性が高まる様な世界規模の戦争を抑止する流れは魔の者の中でも主流だ。
それに戦争を利用して魔力を得る方法は既に変わっている。
世界の裏で糸を引く魔の者の実力者達が。
核を持てない国で。
小規模の紛争を繰り返し。
魔力と金を独占する。
その方があらゆる利益を独占できて美味いのだ。
戦争もマネーゲームと同じで一部の富裕層が私腹を肥やす為の方法に変化している。
昔の戦争は一兵卒だろうが一発逆転のチャンスだった。
だが、現代における戦争で人間は駒ですらない。
単なる標的だ。
戦場に戦略も布陣もない。
いかに正当な理由をでっち上げて高級兵器をブチ込むかを考える場だ。
既に戦場は英雄を育成する場でも無く。
単に兵器を消費する為だけに焚き付けられる処分場になっている。
そんな戦場はクソと同じだ。
クソまみれだ。
だが、世界規模の金持ちにとっては笑いが止まらないほど美味いんだから無くなるワケがない。
如何に戦場で愛を叫ぼうとも人間の小さな声は札束で握りつぶされ届くはずもないのだ。
まあ、私程度がそう思っても何も世界は変わらないのだから長いものに巻かれて、おこぼれを美味しく頂ければソレで良い。
この仮想通貨ってのも面倒くさそうだ。
私が自分で何かする事はないだろう。
なにより、パソコンって言うのが分からない。
機会が有れば覚えても良いけど、やったら最後で黒木の様な先駆者にケツの毛まで引っこ抜かれるのがオチだろうから関わらない方が身のためだ。
今だってそうだ。
チンプンカンプンだ。
黒木の後ろから覗いてはみたもののワケが分からない。
目まぐるしく動き回る数字を見ていて何が楽しいのかも分からない。
分からないモノには無闇に関わらない。
やるとしても理解してからだな。
下手に首を突っ込むとカモにされるだけだと言う事を私は良く知っている。
* * * * *
何分待っただろうか。
黒木はパソコンとにらめっこしたまま。
相変わらず私は放置されたままだ。
飽きてしまった私は当初の目的を思い出し、お台所に向かう事にした。
「お台所借りるわよー?」
駄目だと言われても使うつもりだったが、礼儀として一声かける。
「別に構わんが何をするつもりだ?」
私の声に反応した黒木が怪訝そうな表情で振り返った。
まあ、そうだろう。
人間とは違うとは言え、知り合いが他人の家で台所を使うだとか風呂を使うと言い出せば何事かと思うのは当然だ。
ある意味、台所は風呂よりもパーソナルな場所だ。
普通に考えると台所など余程の関係でも無い限り使う用事は無いのだから。
黒木が怪訝な表情をするのも当然だろう。
「見舞いよ。見舞い。あんたが何をしたのか知らないけど、相当の魔力を使ったんでしょ?この私が自ら魔力回復の霊薬を作ってあげようってんだから感謝しなさいよね!」
そう言った私を見つめながら黒木の顔が青ざめるのが分かる。
まあ、良薬は口に苦しと言うけど、色々と調べて集めた材料はお世辞にも美味しそうとは言い難い。
「いやいや。ちょっと待て。うちのキッチンで何を繰り広げようとしているんだ?」
出来るだけ冷静に対処しようとしているみたいだけど、発声する言葉の端々で困惑しているのが見て取れる。
心配などしていなかったけど、迷惑をかけられたのだから良い気味だ。
今では使われる事の無い過去の霊薬をたっぷりと味わってもらおうじゃないか!
ニヤリと笑うと懇切丁寧に説明をして上げる事にした。
「いやー。大変だったわよ。色々調べてさー。材料を探して山に分け入ってさー。犬はそこらに居るので何とかなったんだけどー。白蛇とか薬草とか探すのに手間取ってさー。そしたら!普通にホームセンターに売ってやがるの!!一応、普通の蛇でも良いみたいだからカラフルな蛇も買ってきたんだけど、黒木さんが食べるならどっちがお好み?」
ニッコリと笑って二匹の蛇を突き出して見せてあげた。
黒木の表情がコロコロと変わるのが面白い。
私に迷惑を掛けたのだから、これくらいのペナルティは受けてもらうべきだろう。
と、言っても効果はバツグンらしいから全くの嫌がらせと言うワケじゃない。
まあ、現代においては他にも色々と魔力を補給するあるのだからワザワザ使われなくなった霊薬を作る必要も無いのだけど。
マズイと言う欠点さえ無ければ今も途絶える事は無かっただろうけど、劇的に美味しくないから途絶えたんだから、自分が飲むならそれを引っ張り出して飲むことはないだろう。
人間だろうが、魔の者だろうが、口に入れるなら美味い方が良いのは当然の話だ。
「待て。魔力を回復するなら他にも色々と方法がある。態々それを使わなくとも…。」
思惑通りコレは黒木にとっても苦手なモノだったらしい。
そうだろう。
そうだろう。
これを好んで摂取する者は魔術を聞きかじっただけの低能な人間くらいだ。
現代では、もっと美味しく魔力を摂取する方法も有る。
相当の金を積めばと言う条件付きだけど。
成功している黒木にとっては私の示した方法は考えもしなかった方法だろう。
「はぁ?私程度の者が出来る事が有るとすればコレくらいなのよ?なに?私の善意を無下にしようっての?女子高生の手料理が食べれるんだからマズイくらい我慢しなさいよ!」
「ちょっと待て!マズイのが前提になってる時点でおかしくないか!?」
言われればそんな気がするけど、ハナっから美味しい物を食べさせる気は無いから何の問題もない。
「まあまあ。良いから。良いから。任せておきなさいって!」
文句を言う黒木を尻目に見ながら、ケタケタと笑って台所に移動した。
いやいや。魔の者とは言え絶望の味は美味い。
魔力には変換出来ないが気分が良かった。
とは言え、この時点で満足したからか些か飽きてきたな。
正直、このまま帰りたい。
よく考えたら…。
今日は三時から「どき☆プリ~EternalWind~」の初回放送じゃないか…。
今季の作品では少し見劣りはするけど…。
ずっと待ち望んではいたけど諦めていたBL系作品の続編。
公式からの数年ぶりに投下される燃料なのだ。
ビデオデッキの予約は当然しているけど、出来ればリアタイで見たい…。
「適当に作って、さっさと帰れば間に合うか…。」
時間を確認する。
時刻は深夜の二時十五分。
駄目だ…。
間に合いそうもない…。
最悪、ここで見れば良いけど。
出来れば一人で堪能したいと言うのが本音だった。
材料を煮込むには時間が足りない…。
「あぁ…。ホームセンターめ…。ホームセンターめ…。売ってるなら売ってますと書いておけよ…。山で探すとか無駄に時間を使ったから間に合わないじゃないか…。」
やり場のない怒りと絶望が私を襲った。
ホームセンターが蛇とか売ってるって知ってれば間に合ったのに。
黒木とキャッキャウフッフしてなければ間に合ったのに。
何をどこで間違ってしまったのだろうか。
無知だった私が恨めしい。
そして、裏返った私のサガが恨めしい。
目の前に何か有ると感情に引っ張られて大事な事を見失ってしまう。
そんな自分のサガが。
あんなにも楽しみにしていた「どき☆プリ~EternalWind~」の放送日を忘れてしまうなんて失態を演じてしまうなんて。
一人で見たかった。
一人で堪能したかった。
それがどんなクオリティだったとしても。
この日を私は待ち望んでいたのだから。
「死にたい。」
と、言っても言葉遊びだ。
私達は余程の事が無ければ生き延びられるのだから。
この世と言う地獄で救いも無く生き続けるのが私達だ。
人間と同じ。
気軽に発せられる落胆の言葉だ。
だが、この時ばかりは自分のサガを呪い本当に消滅したかった。
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・~~~~~~~』
何かが聞こえた気がした。
いや。何かが聞こえた。
「黒木!!!!!まさにぃ!!!!!」
ヤバイ。
何かがヤバイ。
そう思った私は思わず黒木の名前を叫んでいた。
「どうした!?何が…」
床が光り魔法陣が浮かび上がっている。
魔法陣のせいだろうか。
魔法陣の外で黒木が何かを言っているけど声が聞こえない。
徐々に魔力の濃度が濃くなっていくのが分かる。
濃度が上がる度に感じる隷属感。
従わなければいけないと言う感覚に全身が侵食される。
青白い光が増す。
光が増す度に聞こえてくる声がハッキリと伝わってくる。
「我が求めに応じ!我が血を寄る辺とし!我が捧げし贄を喰らい!我が眷属となるべくその姿を現世に表せ!!!」
ヤバイ。
これは召喚の儀式だ。
噂には聞いた事があるが私に降りかかるとは。
魔の者だけじゃない。
正しく行えば天の者も抵抗は出来ない召喚の儀式。
神を降ろす事は出来なくとも、
正しく行われた召喚の儀式なら雑神くらいは降ろせるのだ。
私に打ち破る事は出来ない…。
隷属させられる。
私の心が懐柔されて受け入れさせられる。
これは完璧な召喚術。
人間たちが。
中途半端な魔術師が悪魔を呼んで逆に隷属させられる様な半端な召喚術じゃない。
これは本物の召喚術だ。
ほら。その証拠に私は受け入れ始めている。
有無を言わせず従わされる。
私の中に煮えたぎるドロドロとした感情をかき消して受け入れさせられる。
魔法陣の外ではまさにぃが何とか打ち破ろうと必死の形相だった。
そんな関係でもないのに。
私たちは兄弟でもなければ恋人でもない。
単なる契約上だけの関係なのに。
どうして、そんなに泣きそうな顔をしているのだろうか。
まさにぃからすれば厄介事が目の前で消えるだけだ。
悲しむことじゃないのに。
でも、そんな表情が私にとっては嬉しかった。
いつぶりだろうか。
こんなにも純粋に嬉しいと思えたのは。
「大丈夫だから。」
何が大丈夫なのか私にも分からない。
ただ、まさにぃを安心させたくて言葉が溢れた。
そんな私を見て諦めたのか、まさにぃは動かなくなった。
口が動いているのは見えるけど、その言葉は届かない。
それで良い。それで良いんだと思う。
私達の様な法則から外れた存在は、正しい方法で縛られると抜け出せない。
法則に縛られないと言う事は、何にも縛られないと言う事だ。
正しい方法で新たな法則に縛られたら、その法則に縛られるしかない。
私よりも強い力で縛られたなら尚の事だ。
あがらえない。
私は諦めるしかなかった。
でも、大丈夫だと信じたい。
さっきの言葉は自分に対しての言葉だったのかもしれない。
誰に召喚されたのかも分からない。
私がどうなるのかも分からない。
だけど。
演じよう。
与えられた役割を。
私が必要だと思わせよう。
裏返った私が新たな自分を手に入れて前に進むために。
召喚された私が生き延びるために。
これは。
この召喚は。
全てを失った私が元の私を取り戻すチャンスなのかも知れない。
何も抵抗する事が出来ない私はそう思うしかなかった。
裏返った私がこんな事を考えられるなんて思ってもみなかったのだから。
きっと、この先には何かが待っているのだと思うしかなかった。
「はぁ…。初回放送だけでも見たかったな…。」
魔法陣によって作り出された静寂の中で心残りを口にした。
私の耳には召喚者の声だけが響く。
「我が使い魔よ!!汝の姿を我が前に晒し血と贄の契約に応じ現界せよ!!!」
どうやら、最後の詠唱も終わったみたいだ。
何を望んで私を召喚したのか分からないが演じてあげようじゃないか。
そう。私が生き延びる為に。
生き延びれば。
また、この世界のどこかで。
まさにぃと会える事もあるだろう。
そう思って。
二時二十二分
私はこの世界から消失した。
どうも。となりの新兵ちゃんです。
時期的にどうしようか迷いましたが、意外と早く書けちゃったのでアップしておきますね。
と、言う事で糸氏樹々に関するEX話は終了です。
次回からは本編に登場します。
ちなみに、今回の召喚は妙子ちゃんや晴人さんの様な特殊な召喚ではなく通常召喚だったりします。
意味ありげに死にたいとか言ってましたけど、アニメの初回放送をリアタイで見れないくらいでは異世界への門は開かない設定なので、そんなにガバガバなワケじゃないです。
何かしらの繋がりがあって初めて繋がるでしょうから。
異世界の人が召喚していたとしてもきっと彼女はあちらに召喚されなかったでしょう。
と、言う事で今回もお付き合い頂きありがとうございました。
それでは、またいつか。




