表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔蟲の迷宮で俺は生きる  作者: 十夢 創也
支配者は君臨す
8/12

ああスッキリいい目覚め☆昨日地獄を味わったとは思えないぜ、イエイ☆


昨日行った事の反動でテンションがスゴイことになっているが、その代わり体力は前世の2分の1、魔力は10分の1にまで回復した。まあ、体が成長してきたら完全に前世の状態に戻すわけだが。さて、面倒ごとは1段落したし今日は待ちに待ったゴーレム創りだーーーーーいえーーーーい!(ホムンクルスは置き場所と材料の関係でできない)


材料はそこらへんの土(拡張ついでに採取)、そこらへんの硬い岩(削って持ってきた)、そこらへんに生えてる草(猛毒、薬草、雑草に分けてある)、そこらへんに生えている木(さっきに強化して引っこ抜いた)、近くで発掘した遺跡の玉座に座っていた人骨(後で使う)、てきとーに掘ったら出てきた鉱石(貴重&硬い、加工しずらい)


このぐらいあれば問題ないだろう。目の前にこんもりと積まれた素材を前に俺はうんうんと何度もうなずいた。そうやって数分経って、


「あ、やべ。」


昨日獲った食料ヘルウルフのことを思い出した。あれどうしよっかな?煮込むか?それとも焼くか?

うーーーーーーーん、よし、時間が惜しいからここは焼きだな。てきとーに焼いて、採取した調味料や香辛料をてきとーにかけてはい、完成。


もぐもぐもぐ・・・・・。ウマイ。意外とウマイ。牛肉の旨みと鳥のジューシーさが調和している。犬もどきの癖に生意気な。ほどよい噛みごたえと肉汁がその旨みを増幅させている。ついでにといれた調味料や香辛料はそのスパイシーな香りとほどほどの辛さで食欲を湧かせる。ウマイ→歯ごたえ+肉汁→スパイシーな香り+ほどほどの辛さの3すくみの関係が出来上がってこれ単体だけでもずっと食べ続けられる。飽きが来ない、これはとんでもない焼きだしもんだ。



もぐもぐもぐ・・・・・ふう、腹も膨れたことだしいよいよ創るか、ゴーレム。手始めに土→岩→草で強化した木→鉱石の順で創るとするか。そこらへんの土をかき集め意識を集中する。・・・・・・・・ここだ!


ポイントを見つけ一気に組み上げる、よし、成功だ。体格はなかなか。パワーもそこそこ。この材料と現段階の俺の状態から見れば上出来だ。さて、残りも片付けちまうか。



5時間後



「お、おわった~~~、疲れた~~~~」


よーやくおわった~~。重ったより大分メンドかった~。いやね、岩と鉱石は問題無かったのよ。草を木に絡みつかせる過程でかなり時間使った。なんだよ滑ったり、逃げたり、あ~メンドかった。でも、これで対侵略者用の迎撃可能な戦力が20×4=80体。当面の安全は確保できた。


次は食料だ。さっき土のゴーレムを創ったときの空間が有るので、有効活用しようと思う。屋敷にいた頃無理を言って分けてもらった高級な果実、ウルの実(これ1つで日本円で10マソが飛ぶ値段)の種を植える。光は必要なので天井にはこっそり開発した永久光源を設置。現代でいうダイオードもどきだが、これでも前世でたった2回しか変えなかった代物(2個とも研究室に進入した賊に壊された)。レシピは覚えていたので復元した。設置が終わった後ふわふわと地面に降り立ち(天井までの高さおよそ40メートル程)、種に木遁の術を使う、するとあら不思議。あっという間に自分の3倍ほどになった。実をつけるのはもうちょい先か。しばらく待つかな。


「ゴシュジンサマ、ナニヲシテオラレルノデスカ?」


うん?いま誰が喋った?


「誰だ?」


「アナタノサクセイシタゴーレムデス」


そこには1体のゴーレム(鉱石)が立っていた。ご丁寧に膝まづいて居やがる。


「喋れるのか?お前は?」


これは興味深い。ようやく新しい発見ができた。これは嬉しい。


「セイカクニイエバ、ワタシハゴーレム二ヒョウイシタモノナノデス」


ん?今こいつ何ていった?


「どういうことだ?」


「アナタガハックツシタイセキノアルジハオウサマナノデス」


なるほど、つまり


「お前はそいつに仕える騎士、もしくは魔導師だな。」


「ハイ、ワタシハセイゼンコノエキシダンチョウデシタ。シカシクニガホロビ、オウトトモニコノミヲマカセタノデス」


「んで、俺にどうしろと?言っとくがその文明の復活とかだったら今直ぐにでもお前を壊すぞ。」


若干どころか大幅に脅しを含めた威圧と言葉をぶつけて、反応をうかがう。すると、元近衛騎士団長ゴーレムは思いもよらない回答をよこした


「イイエ、オウモゴーレムトシテヨミガエラセテモラエマセンカ」


「へ、なぜに?」


思ってたよりはるかにハードルが低い事だったので拍子抜けだった。何のために攻撃用の魔法を編んでいたのかが馬鹿らしくなってくる。


「オウハタイヘンジヒブカイカタデ、テキコクノシンパイマデシテオリマシタ。ユエニソノアトドウナッタノカ、サキニヨミガエッタホウガカクニンスルトイウヤクソクヲシマシタ」


「や、できるはできるからもうちょい待ってくんない?」


「ナゼ」



「もう直ぐホムンクルス創る予定だから、そん時にお前等の魂を移植するから。」


「ドウイウコトダ?」


「肉の体を持てるよってこと。」


「ホントウナノカ!」


「材料足りんから明日調達する。手伝ってくれたらいいよ。」


「ワカリマシタ」


ゴーレム団を近くに待機させ自分はベッドの中に潜り、そのまま寝た。明日から忙しくなるぞー。



面白かったらブックマークお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ