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徒然なるコラム

愛読書ってあるよね

作者: アキ

『愛読書』

 

 コレ一冊あれば充分!

 このような本を『愛読書』と呼びます。それは人生を非常に彩らせてくれます。何度も読み返したり、いらなくなって売ってしまっても再度購入していつの間にか手元に戻ってきていたり、ふと自分を見つめ直してみようと手に取ったり……。愛読書とはそんな、バイブルのような存在です。

 

 では、あなたはどのような愛読書をお持ちですか?

 

 聖書?

 哲学書?

 ビジネス書?

 小説?

 漫画?

 

 おそらく、とっても素晴らしい書物なのでしょうね。

 愛読書とはそういうものです。

 

 ところで、

 私の愛読書は『孫子』です。

 そうです、あの『孫子の兵法』です。

 聞いたことはありませんか?

 

「算多きは勝ち、少なきは敗る」

「兵とは詭道なり」

 

 どこかで耳にしたことがあると思います。

 他には……、かの武田信玄の『風林火山』も孫子からの引用らしいですね。動かざること山の如し、とかですよね?

 

 いやあはは、信玄のこと、あまり知らないんですよ。風林火山って言葉だけしか知りません。とにかく孫子は歴史ある書物だということが言いたかっただけで……、あ、思い出しました。そういえば、あのフランスの帝国を築き上げた皇帝ナポレオンも愛読していたらしいですね。ナポレオンといえば1日3時間の睡眠だったと知られていますが、あれ、嘘らしいですよ。ナポレオンの偉大さを伝えるためにナポレオン自身がその噂を広めさせたのだとか。うーむ。。。現代まで轟く威信。ここまで欺かれるとは、さすがです。

 

 おっと、話がそれてしまいましたね。

 実はナポレオンのことも知らないんですよ。

 あはははは。

 

 ……ん?

 いや、あながち話がそれたとも言えないかもしれません。

 よくよく考えてみればこの逸話、孫子の教えに沿った行動なんですよね。

 

 といいましても、

「この戦術を使ったみたいです!」とか、

 そういう具体的な提示をすることは私にはできないのですが、

 あえて記すなれば、『戦わずして勝つ』でしょうかねぇ?

 

 抽象的すぎる?

 

 いやいやいや!

 考えてみると本当に素晴らしい策なんですよっ!!

 まさに一石二鳥どころか一石で鳥の群れを総取りってレベルなんですッ!!!

 

 説明するととっても長くなって面倒くさいのですが、、、えーーっと、それでも大きくざっくりとするならば、兵の士気を高めることも可能で、引いては兵の練度を高めることにもなりますし、国民の統率や意識の向上、安心感、それによって派生する文化や国力の増大だって期待できますよね。さらには外交にも影響を及ぼします。当然、戦争にしたってそうですよ。当時の敵国からしたら、あの最強の軍人皇帝が不眠不休で攻めてくるという恐怖は想像に難くないですし、もちろん戦争時には前線指揮などにも非常に強力に作用したことでしょう。帝国の将軍からしたら『不眠不休の最強皇帝ナポレオン』が背後にいるということは士気向上も容易だったでしょうし、かなーり非常に抜群に強力な策ですよ。まだまだこの策のすごいところを想像することが簡単なくらい、、、いやもうやべー、やべーよ、やばすぎる。なんだこれは。なんなんだこれは! ナポレオン様、、、皇帝ナポレオン様万歳っ!! 全身全霊をもって至高の御方に忠誠を……っ。

 

 はっ!?

 

 いけない、いけない。

 丸山くがねさん原作のアニメ化した『オーバーロード』のデミさん状態になってました。

 

 ふぅー。

 危ない危ない。

 

 つ、つまりですね。

 それだけ孫子の兵法ってのは面白いんですよ。

 ぶっちゃけ、私は読破できてませんけどね。

 いつも途中で終わっちゃいます。

 そのぐらい面白いんです。

 

 

 は?

 えっと……、ん?

 愛読書ですよ、ちゃんと。

 ええ、たまに読んでます。

 

 数ページだけ。

 

 もちろん読み終えたことなんかありませんよ?

 だって数ページでパンクしそうですもん。

 頭、ぱーん。 

 

 いや!

 いやいやいや!!

 だって情報量が多すぎるんですよっ!!!

 

 たった1ページにも満たない文章なのに、

 現実の問題と照らし合わせて考えなきゃいけないことがたくさん出てきてしまい、「ああ、そういうことか」とか、「つまりこのように行動すると○○という結果に結びつくんだろうなぁ」とか、人間関係でも職場改善でも、なんでもかんでも素晴らしすぎて一文読んではパタンと本を閉じて「そういうことか」「そうだったのか」と納得や反省、思考の整理をし、再び手に取って一文を読んでは「それなら○○したらどうだろうか」「それによって得られることは」と仮説、検証、推察をしてしまうんです。何度も何度も同じ一文を読み返しては納得し、理解し、けれどもその数か月後には別の発見だってあるんです。とてもじゃありませんけど、最後まで私には読むことなんてできませんよ。

 

 もしかしたら、私にとって『孫子』とは、非常に『過ぎたるもの』なのかもしれません。

 

 優れ過ぎていて扱えないのです。

 料理人が最高級の包丁を手に取って、「恐れ多くて私には使うことができません」と頭を下げてしまうような、そんなレベルの書物なんですよっ! けれども『この最高の包丁をなんとかして使えるようになりたい』と、最高の包丁で最高の料理を振る舞う自身の姿を夢見て、その包丁を眺めている。そんな隔絶したレベル差を、『孫子』と『私』の間にはあるのです。

 

 当たり前なんですけどねー。

 偉人と凡人なのですから、当たり前なんですけどねー。

 

 といいましても。

 

『孫子』。

 

 この中身。

 実は、非常に当たり前のことが書かれてあるだけの書物です。

 

 人数が多いほうが戦争に勝ちます、とか。

 情報は大事ですよ、とか。

 いろんなケースを想定しましょう、とか。

 勝てる状況を作ってから戦いましょう、とか。

 

 真新しいことなんてありません。

 少し考えればわかることが多いです。

 

 だからこそ!

 だからこそ偉大なのです!

 

 三人寄れば文殊の知恵ということわざがあります。

 まさにそれです。

 孫子が『もう一人の私』を演じてくださるので、文殊の知恵を導き出すことが可能となるのです!

 

 というか。

 真新しいことなんてあるはずがありませんよね。

 2000年以上も前の書物なのですから、

 新しいことであるはずがありません。

 

 ですが、そう!

 2000年!!

 2000年以上も前の書物なのですよ!!!

 

 けれども現代においても素晴らしい書物たり得るのです!!!

 

 ある意味、普遍の真理が眠っていると言えますよねっ。

 

 みなさんもぜひっ。

 ぜひ、一読されてください!

 あなたもオーバーロードのデミウルゴスさん状態になれるかもしれませんよっ!

 

 あーーー。。。

 普段、全くアニメを見ない私なのですが、

『オーバーロード』は楽しいですねぇ。

 

 2期希望ー。

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