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自律進化  作者: 秋山秀樹
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ザ・ブルー・マーブル(The Blue Marble)

 ザ・ブルー・マーブル(The Blue Marble)


 世界は美しいでしょうか?

 もし世界が美しいのならそれはなぜなのでしょうか。


 この地上に生命が姿を現した時その存在はきわめて脆弱であり、その生存確率は限りなくゼロに近いものであったはずです。

 生物は当然ながら外部の環境の中で存在し、その環境に依存して生きています。

 単細胞生物がどのような過程を経て地上に出現したかはまったくわかりませんが、この地上が生命が出現したときに取れる選択肢は5種類あったと考えられます。

 環境と言う観点から考えれば生物にとってできるだけ環境が変化しないことが好ましいといえます。急激な外部環境の変化は個体の生存を危うくします。

 この為まず第一に極力外部環境を変化させないためには、単位面積当たりの個体数を増やしすぎないこと。ただし環境を変化させないのであれば個体数は多いほうがよい。

 第二には活動を活発化させない。

 第三にはできるだけ広く拡散すること。

 第四にはもし環境の変化が避けられないのであれば、自らにとって都合のよい環境へ変化させること。ただしこの場合環境が変化してしまうため変化した環境で生存が可能になるように進化する必要があります。

 第五には生態系を作り物質の循環を行うことで環境の変化をなるべく少なくする。

いずれにしろ単細胞生物であるにしろ多細胞生物であるにしろ、自らの外部環境の状況を情報として知り、その状況に応じた活動をする必要があります。

 我々人類には感情が存在します。感情は論理的思考の邪魔になることがあります。しかし同時に多様性を作り出してもいます。

 単細胞生物に感情は存在しません。しかし単細胞生物も自らの周り環境が自ら生存に適したように活動するはずです。

 我々人類には眼と耳と鼻と口などの感覚器官を持っています。そして脳細胞によって世界を認知しています。

 生物は数十億年をかけて地球を自らの生存に適した環境に変えてきました。それは生物にとって一つの達成感を与えるものなのかもしれません。また自ら活動が正しかったと感じさせるものなのかも知れません。

 生物は数十億億年の歳月と無数の生と死、自らの身体を作り変える進化を経て地球上に生態系を作り上げ、大気と土と海と川と湖などの環境を作り上げました。

 生物は現在生きている生物も過去に生きていた生物も含めて大きな歴史の流れの中に存在しています。


 世界が美しいことを確認するために、人類は意識を持ち、視覚を獲得し、聴覚を得て、味覚を感じるように進化したのかも知れません。


 世界は美しいでしょうか?

 世界には価値があるでしょうか。

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