トランザクション処理と進化について
トランザクション処理と進化について
生物が生きている状態とは、ある活動をするときその活動が活動方針が決定され、その決定が実行される必要があります。
このとき多細胞生物の場合、一つの細胞がある活動したときその活動は他のすべての細胞に影響を与えることになります。と言うよりはむしろ全ての細胞は同調し、同期して生命活動をおこなっている。
このとき多細胞生物のなかの一つの細胞を起点として考えると、その細胞の活動の内容が決定されたとき、その決定が多細胞生物の活動を支配するものであった場合、その決定内容に基づいて他の細胞が同期し同調する必要があります。
この時起点となっている細胞の活動の内容が決定したとき、その他の全ての細胞は起点となった細胞の決定内容に沿う形の決定をし、それに沿った活動をする必要があります。
つまり決定確定処理と言える処理が行われ、他の細胞は起点となった細胞の決定を受け入れる必要があります。この時他の細胞はその決定とは異なる決定を破棄する必要があります。
心臓を例にすれば心筋細胞は生まれたときからその人生を閉じるまで、収縮と弛緩をし続ける、心筋細胞は全ての細胞が収縮と弛緩を同期して行い続ける。
人間を例にすれば寝ているとき、座っているとき、歩いているとき、走るとき、様々な状態ごとに体内の細胞はその活動に応じた細胞内の活動をする必要があります。いわゆるモードを切り替える必要があります。心臓もそれぞれのモードの状態のとき当然心拍数を変化させることでそれに対応するわけですが、その際に当然モードを切り替える決定確定処理がなされた情報に基づいた活動する必要があります。
モードを切り替えると言う決定を体の隅々まで行き渡らせる必要があり、別のモードで活動する決定情報を破棄して新しいモードの決定情報に書き換える必要があります。
生物が生き続ける限りにおいて決定確定処理を間断なく続ける必要があります。これは生命が地上に現れて以来全ての生物に当てはまるものです。
進化において生物がその身体構造を変化させるときも例外なく行われなくてはなりません。原種から進化種に進化するときにおいても、たった一世代でも決定確定処理が行われない世代が存在することは許されないと言えます。
多細胞生物が進化する場合、原種から進化種に進化する過程で原種とは違う種類の細胞が出来る訳ですが、この新しく出来た細胞も決定確定処理をすることが必要になります。
また決定確定処理が行われる場合、一対一の細胞同士だけで行われるわけではなく、一つの細胞の決定確定処理が他の多数の細胞に影響したり、あるいは体内の全ての細胞に影響を与える場合もあります。また連鎖的な情報伝達が行われる場合もあります。
進化において新しい種類の細胞が生まれたとき、その新しい細胞体内の情報ネットワークに組み込まれる必要があり、自らもまた他の細胞からも決定確定処理を行いあう必要があります。
当然複数の細胞が同時多発的に決定確定処理を行うことがある訳で、その際の優先順位を付ける機能が存在していると考えられる。また幾つかの情報を収集し、その情報を分析して新しい命令を出すことも考えられる。