マップを埋めてから次に進むタイプ(1)
前回投稿で数ヶ月空くとか言いましたが、もうちょっと頑張って書いていきます!
私とナオトの二人旅が始まった。
舗装もされてない大自然の中を馬車道の轍に沿って北へと進む。
「はぁ~……風が気持ちいいぜ……」
「そうですニャ~……」
空は青く澄み渡り、都会の喧騒を忘れられるという意味では私にとっても新鮮なものだった。
「この鎧、もう少し通気性がよかったら最高なんだけどなぁ……」
ナオトは今、村長セツから託された鎧を着込んでいる。
表面の塗料によって白銀に輝いているが、その材質はジュラルミン。
軽くて丈夫な科学の鎧であって、脳筋オリハルコンだったり、スピリチュアルな効果が付与されているわけではないが、見た目がとっても勇者っぽい。
「脱いじゃだめニャ! それはナオト様の身を守る大切な防具ニャ」
死なれたら私も夢見が悪いのでね。
「そういえばセツのやつ、賢者だったのになんで鎧なんか持ってたんだろ?」
「正確に言えば、村長は賢者ナイトだったニャ」
知らんけど。もう二度と登場しない存在だからと私は好き放題に答えた。
「賢者ナイト? そんな職業、聞いたことないぜ」
「きっと村長はすごい冒険者だったニャ」
「セツ、やっぱすげーやつだぜ……」
なんでもかんでもいいように信じてくれるナオトまたすごいと思いつつ、私は笑顔で彼の隣を歩いていた。
道はやがて森の中に続き、景色もガラリと変わる。
馬車道の脇には木々と茂みが続き、遠くからは動物の鳴き声も聞こえていた。
「あ、そうだリリアン。ちょっと寄り道してもいいかな?」
そんななか、ナオトが思い出したように言った。
「いいですけど……何かあるのニャ?」
「こういう森には大抵、薬草とかが自生しているんだぜ」
「さっすがナオト様ものしりニャ~! でも、今それを採取するのニャ?」
「そうだぜ。どうせこの先の街で冒険者登録をすると最初は薬草採取とかの簡単な依頼から始めなきゃならないだろうから、面倒だし事前に集めていくんだぜ」
まぁどっかのラノベかアニメでは定番な内容なんだろう。
「フッ。依頼を受けた瞬間に達成している……ゲームの基本だぜ!」
「すっごい先読みニャ~! さっすがナオト様ニャ~!」
それでも私は彼を褒め称えた。
「ところでナオト様、薬草なんて見てわかるのニャ?」
「それどころか鑑定機能で生えてるポイントもわかるっぽいんだぜ! ほら、これが薬草らしい」
正しくは薬草として私たちが定めた適当な植物だ。
「さっすがナオト様ニャ~!」
しかし本当にさすがなのは裏方のスタッフさんだ。適度な密度のアイテム配置にすら抜かりがない。
いやしかし、私も『さっすが』ばっかり言ってるけど、さすがにさっすがのバリエーションも考えておいたほうがいいのかもな……。
そんなふうに思いながらも、私たちは薬草採取をしながら次第に街道から離れて森の奥のほうへと踏み込んでいった。










