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瑠美子の悩みが解決した

 瑠美子にとって初めての男は雄治だ。女の悦びを教えたのも雄治だ。自分にとって愛する男は雄治しかいない。でも雄治には他にも女がたくさんいた。背が高いし、カッコいいし、若いのにお金持ちだし、モテない方がおかしい。雄治にとって1番なのはリリー姐さんだと言うことはみんな知っている。自分は、その他大勢の女の中の1人にすぎない。仕事をしていても、雄治の顔を見ていても、愛おし気持ちと、胸が苦しい悲しい気持ちが湧きてくる。雄治からは広尾ガーデンヒルズのマンションを1つ与えられている。大好きなフェラーリも与えられた。使い切れない給料ももらっている。でも、毎日が楽しくない、いつも1人になると雄治の事を考えてしまう。1人になるとつらく悲しい。同じ境遇の麗ちゃんは、自分には雄治しかいないから、雄治について行くしかないと言っていた。


 中学、高校の時の友達に相談してみた。仲間で飲みに行くと、恋愛とか結婚をどうするのか、今付き合っている彼氏のこととか、話すことはたくさんあった。

「瑠美子は雄治さんしか知らないから考え込んじゃうのよ」

「世の中にはたくさんの男がいるのよ」

「付き合ってみないとわかんないじゃない」

「銀行とか、不動産会社にいい男はいないの?」

「いないわよ、おじさんばっかだし、髪の毛を七三分けにしたダサい男しかいないわよ」

「でもさー、上場企業の社員でしょう。髪の毛の形なんかどうでもいいじゃない」

 

 親友の1人が余興で瑠美子の事をクイズに出した。

「クイズその1、瑠美子の住んでいるところは?」

「赤羽でしょう」

「ブブー」

「残念でした。広尾ガーデンヒルズの3LDKでした」

「何それ、どこのセレブなのよ、瑠美子の家って貧乏だったわよね」

「貧乏じゃありません、普通です」

 瑠美子が訂正した。

「瑠美子に質問です。広尾ガーデンヒルズはどうして住めるんですか?」

「雄治が住んでいいと言ってくれました」

「第2問です。瑠美子が運転している車はなんでしょう?」

「ベンツ?」

「BMW!」

「ブブー」

「瑠美子正解は?」

「フェラーリです」

「もういい加減にして」

「どんだけなの」

「最後の質問です。瑠美子の年収はいくらでしょう?」

「その前に、瑠美子なんか賞品ないの?」

「瑠美子の今つけてる金ピカの時計は?」

「ロレックスよ、雄治がプレゼントしてくれたの」

「いくらなのよ」

「あんまり言いたくない」

「500万円くらいだって」

 質問を出している親友がバラしてしまった。

「なにかないの〜。賞品は」

「ううん〜、わかんない」

「では改めまして、最後のクイズです。1番近い人に瑠美子から賞品を出してもらいましょう」

「さて、瑠美子の昨年の年収はいくらでしょう?」

「4000万」「5000万」「6000万」「6200万」「4000万をやめて6300万」「じゃあ6800万」

「いいですか?、出揃いました。瑠美子正解は?」

「絶対言わない」

「8000万円でした〜」

「もう、言わないでよ」

・・・・・・

「今日は瑠美子の奢りだからね。こんな安い居酒屋にしなけりゃよかった」

「お詫びに2次会もアタシに奢らせて」

「今、車を呼ぶから、ちょっと待ってね」

「瑠美子様、お車が到着しました」厳つい身体のがっしりとした男が2人やってきた。八島の後輩の空手家がやってきた。会社では苗字ではなく「瑠美子」と名前で呼ばせていた。

 居酒屋の前では、雄治のロールスロイのファントムとリリーのゴーストが待っていた。

「ニューオータニに行ってちょうだい」

「かしこまりました」

「ね、ね、ね、ね、凄すぎじゃない?」

「声も出ません」

「息もできません」


 ニューオータニのバーにみんなを連れてきた。

「ここ、会社が終わった後の溜まり場なの、会社の連中がいるけど気にしないでね」

・・・・・

「アッ、瑠美子さんだ。挨拶に行くわよ」

 女の子達が席を立った。瑠美子を見つけた会社の後輩達の10人くらいが瑠美子のいる席にやってきた。

「お疲れ様です。お先に飲まさせて頂いております」

「いいのよ、好きに飲んで。社長はみんなが楽しんでくれることが嬉しいそうよ。でも周りのお客様の迷惑をかけちゃダメよ」

「わかりました」

 全員がお辞儀をして自分の席に戻って行った。

・・・・・・

「瑠美子はさあ、何を悩んでたんだっけ?」

「会社を辞めて結婚しようか、どうしようか」

「瑠美子、あんた、バッカじゃないー」

「そうよ、そうよ」

「愛人のままでいいじゃない」

「でもアタシ、雄治のことを考えると胸が苦しくて悲しくなるのよ」

「それに両親が結婚しろって、孫の顔が見たいって」

「ご両親は、お婿さんが欲しいの、それともお孫さんが欲しいの?」

「決まってるじゃない、可愛い孫よ」

「じゃあ、雄治さんの子供を産めばいいじゃない」

「雄治さんとの子供が生まれれば、雄治さんと一生離れられない関係になるわよ」

「えっ」

 瑠美子が固まった。瑠美子の顔が段々と笑顔になってきた。


「そうよ、そうよ、その通りだわ、別に結婚という形に囚われなくてもいいのよ。雄治の子供よ。そうよ。なんで今まで気付かないかったのかしら」

「有難う皆んな、アタシなんだか目の前の霧が開けた感じだわ」

「みんな、今日は飲み明かしましょう。後で家に泊まってね」


 瑠美子の両親は結婚して子供を作って欲しいと常々言っていた。

 85年、瑠美子のお見合いを決めていた。瑠美子の両親は1人娘の瑠美子が早く結婚して、孫の顔が見たかった。瑠美子の父親は中堅の建設会社の営業部長だった。お見合いの相手は大手建設会社の若手社員で、大口の開発案件を下請けの建設会社の取りまとめをしていた。瑠美子の父親の会社はその会社の下請けの建設会社だった。お見合い相手は瑠美子より2歳年上で、大学のラグビー部出身だった。客観的にみて良い縁談だった。


「パパ、ママ、あたし見合いをしないから」

「お前、今更何言ってるんだ、いつ結婚するんだ」

「パパとママは、お婿さんが欲しいの?それとも孫が欲しいの?」

「お前の幸せと、可愛い孫に決まってるじゃないか」

「あたし、今更サラリーマンと結婚して、家計を切り詰めて子供を大学まで卒業させて、定年間近にやっと郊外に一戸建てを持つ、幸せかもしれないけど、もっとスケールの大きい事をしたいの」

「パパ、お相手の年収はいくらくらい?」l

「700万くらいじゃないか、エリートだからな」

「じゃあ、社長は?」

「上場会社の社長だから6000万円くらいだろう」

「パパ、あたしの去年の年収はいくらか知ってる?」

「もうわかったよ、1000万円くらいだろう」

「8000万円よ、これ所得税の多い日本だからよ」

「あたしの仲良しの麗子ちゃんは、今シンガポールにいるけど、昨年社長から現金を贈与されたんだって、シンガポールでは贈与税が無税だから、5億円だって」

「パパ、瑠美子の会社を小さいって馬鹿にしてたわよね、今、フィリピン、シンガポールに会社を持っていて、日本ではビルを130棟持っていて、軽井沢の土地に100万坪の土地を所有して日本一のリゾートホテルを建設するんだって、日本商工会議所の坂東会頭とお会いして、坂東グループから多摩川園の土地を購入して再開発もするそうよ」

「お見合いのお相手の会社の利益を知っていますか?年間500億円よ」

「織田社長の年収はいくらかわかる?」

「シンガポール在住で節税してみんな知らないけど3800億円よ。資産じゃないわよ、年収よ!」

「発表されている日本人の大富豪のレベルを遥かに超えているのよ」

「会社で働いているのは、あたしみたいに若いし、人数も少ないけど馬鹿にしないでよ」

「今、日本の土地保有上場企業の株式に投資しているから、そのお見合い相手の会社の大株主かもしれないわよ」

「今のスピードだと、数年で世界一の富豪になっていると私は確信しているの。社長は投資の天才なのよ、私は会社が設立してからずっと社長と一緒にやってきた側近なの、ただの女と一緒にしないで!」

・・・・

「もうわかった。でも瑠美子、孫の顔が見たい」

「あたしも雄治の子供が欲しい、結婚しなくても愛人でもいい、雄治の子供が欲しいの、今度あったらお願いしてみる」


「社長、お願いがあります」

 瑠美子が突然社長室に入ってきた。

(やっぱり、結婚するのか、本当に残念だ、日本人としては俺の好みのドストライクだけに残念だ)

「私、お見合いをやめました。結婚もしません。一生社長の愛人でいます」

「おい、いいのか、俺はスケベで愛人が多くて、これからも女が増えるだろうし、忙しくてかまってやれないぞ」

「前から充分知ってますから」

「それに俺は“S”だぞ」

「それも麗ちゃんから聞いています。私も麗ちゃんみたいにいじめて下さい。“M”になって見せます。言葉でいじめられて、焦らされるんですよね」

「まあ、概ね合ってるかな」

「でもね〜雄治〜、瑠美子お願いがあるの〜」

 瑠美子が俺に擦り寄ってきた。こんなことする瑠美子は初めてだ。

「あたし、雄治の子供が欲しいの〜。雄治もあたしとの間の子供を見てみたいでしょう?」

(思いもつかなかった。確かに瑠美子との子供を見てみたいと思った)

「あたし、雄治に会えなくても雄治とあたしの子供がいれば寂しくても我慢できると思うの」

「本当に大丈夫か、瑠美子は寂しがり屋だからな、俺はかまってやれないぞ、それでもいいんだな」

「うん、大丈夫よ」

「わかったよ、でもすぐはダメだ、それとまだ誰にも言ってないが、俺は重婚をしたくないから結婚はしない。心の中では、正妻はリリー、第二夫人は麗子、第三婦人が瑠美子になる、それでもいいか?」

「リリーと麗子は俺の性格を理解して自由にさせてくれるが、瑠美子も俺のことを自由にさせてくれるか?」

「相場は89、90年が忙しくなる、子供はそれ以降で、リリー、麗子、瑠美子の順番になる。だから数年先のことだ」

「家族は全員海外移住させる、孫の面倒が見たければご両親も一緒だ。オーストラリアかニュージーランドを考えている。贈与税と相続税が非課税だし、自然が多くていい国だからだ」

「以上だが最後に試験を行う。麗子は俺と2人の時は、自分から進んで俺の性奴隷になる。瑠美子にそのようになれるのか?」

「なります。私を存分にいじめて下さい。耐えて見せます」

「いいかよく聞け、耐えるんじゃなくて、いじめられるのが好きにならなきゃダメだ」

(俺の愛人を続けるということは覚悟が必要だ)

「じゃあ、今日から教育するからそのつもりで」

「はい」

「はい、ご主人様だ」

「はい、ご主人様」

 知的で、美人で、繊細で、常識人で、恥ずかしがり屋の瑠美子が、考えもつかない恥ずかしいことをさせて、瑠美子の理性のタガを外したかった。

 ベッドにきた。

 (どうしたら、恥ずかしく思うんだろう?)

・・・・・・・

 瑠美子が大きく息をしていた。

 翌朝

「瑠美子、Mでやれそうか?」

「恥ずかしい事を命令されて、もう無理と思ってもどんどん気持ちよくなって、頭の中がドロドロになって、もっともっといじめてメチャクチャにしてってなっちゃった。、あ〜あ、損しちゃったな、麗ちゃんみたいにもっと早くからされたかったな」

「アッ、そうなのか、でもな、麗子は放置されるのも好きなんだぞ、そうやっていじめられている自分に感じてるんだ、見かけと違ってエロくて従順なんだ」

「あたしもそうなるといいね、ご主人様」

「チュッ」

 瑠美子がキスをしてきた。



 広尾ガーデンヒルズの会社に米国インペリアルバンクの望月が訪問してきた。インペリアルバンクは米国の政界・金融界に大きな影響力を持つ金融機関だ。米国の歴代財務長官はインペリアルバンクの社長経験者が多い。

「インペリアルバンク東京支社の望月と申します。よろしくお願いします」

「織田です。わざわざお越し頂きましてありがとうございます。インペリアルバンクについて興味がありまして、お話を伺おうと思いました」

「御社は日本株への投資を活発に行っていることを知りました。未上場企業への出資あるいはM&Aにご興味がおありかと思いましてお伺いしました」

 望月が答えた。

「インペリアルバンクは投資銀行業務が主体でしたね」

「はい、もちろん上場企業の公開、売出し、第三者割当て増資のお手伝いもしております」

「望月さんは、主にどういったお仕事をされていますか?」

「私個人としましては、出資とM&Aを中心に仕事をしています」

「出資やM&Aの仲介をした会社とは継続的な取引が行えると考えておられるんですね」

「その通りです」

「インペリアルバンクの経済レポートはよくできていると思います。各国、各市場の調査、世界の資金の流れをよく調査研究されています。日本の会社の調査レポートは近視眼的な考察で信用できません。どのようにあのレポートを作成されていますか?」

「各国、各分野のアナリストが分析して結果を、総合的に考察しているとしか、私のような下っ端ではわかりません」

「インペリアルバンクはアメリカ政府との繋がりがあって、その情報もあるんでしょうね」

「今、日本の株式と不動産価格が上昇していますが、インペリアルバンクではどのようにお考えでしょうか?」

「申し訳ありません、私のような下っ端にそのような機密性の高い情報は知るよしもありません。私個人の私見で宜しければお話しします」

「仰って下さい」

「日本は長く1ドル360円の固定相場であったため、高い技術力を持つ自動車と家電を中心に膨大な貿易黒字を積み重ねてきました。変動相場制に移行しましたが、国内の余剰資金が株式と不動産に向かっていると思います。まだ上昇すると思います」

「そうですね」

「望月さんは、M&Aの仕事がお好きと伺いましたが、ご自分は将来どのようになりたいですか?」

「M&Aの第一人者になりないですね」

「インペリアルバンクの日本代表ですか?」

「下っ端の私が言うのがお恥ずかしいですが、その通りです」

「望月さん、私の日本経済についての考えをお聞きになりますか?」

「是非お願いします」


「交通事故の標語に、車は急に止まれない、とあります。慣性の法則で日本の株式と不動産は上がり続けます。日本の地価総額はアメリカを抜きます。異常な状況、バブル相場になります。過去オランダで起こったチューリップ相場と同じです」

「織田信長が戦国時代に行った楽市楽座がありました。簡単に言うと税金を安くして物量量を増やして経済を活性化させました。しかしながら今の日本は貿易立国でありながら世界一税金が高い国です。バブルが発生すれば。日本の大蔵省はバブル潰しに税金を高くして、日銀は不動産融資の枠を銀行に縮小するよう命令するでしょう」

「アメリカは日本との貿易赤字、世界経済における日本の台頭を許しません。半導体は次世代の国際戦略物質です。世界の支配者を自負するアメリカは、世界市場で占有している日本の半導体産業を潰そうとして、日本に一方的に不利な半導体協定を強制するでしょう」

「貿易立国でありながら世界一高い税金の国、大蔵省と日銀によるバブル潰し、次世代産業の半導体産業の衰退、高値で買った不動産を抱えた不動産業界、高値で評価した不動産を担保にとっている銀行業界、バブル後の日本経済は長期に低迷すると私は思っています。今現在この様に考えている日本人は、私しかおりません」

「望月さんはこれから続く長いビジネスマン生活を、日本を舞台にして行くおつもりですか?」

「日本の高学歴のエリートはインペリアルバンクの社員がステータスだそうですね。その理由の一つが高い年収だとお聞きしました」

「お話しできる範囲で結構です。ゴールドマンサックスの社員の年収はどのくらいなんでしょうか?私は自分の会社の社員の年収を世界一にしようと思っています。参考にしたいのでお教え願えませんか?」

「私は33歳なんですが、一般的に私のポジションの社員の年収は1500万円です。東京支社長は取締役ではないので8000万円くらいだと思います。取締役で3億円、本社社長で20億円だと聞いたことがあります」

「ありがとうございます。大変参考になりました」

「私の会社はフィリピンで開発事業をしていまして、会社のビルも建設計画中です。優秀な社員が欲しくて望月さんに声をかけてしまいました。信じられないと思いますが、私にはオーラが見えます。その人の持つ才能を大まかにわかります。望月さんは非常に高い能力を持っておられます」

「一度フィリピンの様子を見に行きませんか。10日くらいの休みがあればいいんですが、日当を出します。企業の調査という名目で出張すればいいと思います」

「わかりました。日程を調整して後日お伝えします」

「良かった」

「瑠美子、望月さんを会社までお送りしてくれ」

「かしこまりました」


「沢田さん、この車は?」

「社長の社有車のロールスロイスのファントムです」

「沢田さんはご自分の車はどうされているんですか」

「私もこの広尾ガーデンヒルズに住んでいるので徒歩ですが、会社からはフェラーリをもらっています」

「望月さんも車がお好きなんですか?」

「ポルシェが好きです」

「織田社長は何がお好きなんですか?」

「社長は1970年代の車がお好きで、GTRとかトヨタ2000GTがいいと言ってました。でも運転はめんどくさいと言ってますよ」

「あの、失礼なことお聞きしていいですか?沢田さんの年収はいくらですか?」

「私の年収を聞いても参考にならないと思いますけど、8000万円です」

「お若いのにすごいですね、考えてしまいます」

「日本では所得税が高いので低く抑えられていますが、シンガポールの本社の方が高いです」

「インペリアルバンクの純資産はいくらですか?」

「貸借対照表に出ていますよね」

「すみません、お答え出来ません」

「おそらく社長はインペリアルバンクに出資したいんです。M&Aで自分のものにしたいと思っているでしょう」

「天下のインペリアルバンクですよ」

「お金は出せても、出来ないのはわかっています。第三者割当て増資があればいいなと思っているだけですから」

「ちなみにいくら出せるんですか?」

「それは私からは言えません、ですから純資産がいくらなのかを聞いたのです」

「望月さんが収入と仕事の規模のことを心配されていると思います。でもそれは杞憂です」

「会社に着きました。今日は織田の希望で会社にお越し下さり有難うございました」

 瑠美子が言った。


「ODA.HDか、謎めいた会社だな、だが織田社長には興味がある。とにかくフィリピンに行ってみよう」




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