魔石から魔力を取り出せる??
いつも、読んで頂きありがとうございます。
これまで、各週更新でしたが、来月からちょっと1週間更新に頑張ります。
できなかったら、また元に戻すかも。
数日後
「そういえば、祝福を受けたときに、神父様は、錬金術の下位劣化版といったなー」
そんなことをマキは思い出した。
錬金術の基本は、なんだっけ?レンさんに教えて貰った、基本を思い出した。
ポーションを合成するとき、まず分解、そして錬成、さらに再構成だったかなと思い出しながら、ぶつぶつ言っている。
「魔石合成も同じかな??」
マキは、錬金術の基本を思い出しながら、魔石合成を行ってみる。
スライムの魔石を並べ
「魔石合成!」
ぐにゅーと曲がり、自動で合成されてします。
「おかしいな。全自動だな??」
とつぶやく
レンさんもっと何か言っていた気がするな。マキは首を傾げながら、思い出す
「あ!そうだ。イメージだ。イメージも大切っていっていた」
まずは、魔石を分解するイメージをしようとするが、思い浮かばない
「あれ?魔石って何に分解できるんだろう?わかんないな?」
マキは、悩んでも答えは出ないようだった。
「ギルドの人が資料の場所教えてくれていたんだった。これから行ってみよう。」
両親に伝えて、ギルドへ向かう。
ギルド内
「確か、二階が資料室って言ってったね」
ギルド職員に軽く会釈をして、二階に上がる。
そこには、数えきれないほどの本がおいてある。
「ここは、武器のこと?ここは、道具類、こっちは、魔具かな、あっちは、魔法か。いろいろある。魔石についてはどこにあるのかな」
マキは、資料室をうろうろ、きょろきょろ探していても、見つからない。
「どこなんだろう。うーん?」
マキが悩んでいるとギルド職員が声をかけてきた
ギルド職員は、エルフだった。
「何かお探し物かしら?手伝ってあげますよ」
眼鏡をキラっとさせ、話かけてきた。
「えっと、魔石って何からできているか知りたくて」
と恥ずかしそうにマキは、答える。
「魔石、魔石、それなら、モンスターに関する資料にあるはずですよ。
えーここら辺にあったはず、あったあった!」
さすが、ギルド職員一発で見つけてくれた(なぜかかっこつけたポーズをとっていたけどスルーした)
「魔物大全?ありがとうございます。」
魔物大全を受け取り、マキは、感謝した。
本を読み進めるとこう書いてあった。
魔石とは、魔物の命の源
魔核と呼ばれる、ほとんど目に見えない小さな粒が、そこらへんに漂っている魔力を少しづつ吸収することで成長する。
何がきっかけかわからないが、魔核に魔力が十分に満たされると突然魔核が魔石となりその場の環境に合った魔物として具現化し誕生という一説がある。
誕生した魔物がさらに魔力を糧に魔石を成長させ、強力になっていく。
魔石が成長することで魔物は、強く進化するときがある。
ダンジョン、洞窟、森、荒野など、魔力が溜まる場所、留まる場所に魔物が多く発生するのは、これが原因と考えらえれている。
魔石は、かなり強固で通常壊すことはできない。(伝説のオリハルコンより硬い)
魔石の利用方法として、魔具に封入し、魔力をエネルギーに動作させたりできる。
錬金術師が、魔石を直接加工することはできない。ポーションなどの合成に利用するのが一般的で、魔石に内在する魔力のおかげでポーションの効果を高めることができる。
説明を読んで、マキは学習していった。
「じゃ?魔力って何なんだろう?」
読み進めていくうちに、魔力についても疑問に思い始めた。
さらに本を読み続けると
「魔力、魔力、魔力って何だろう、どこに書いてあるんだろう?」
探していると魔力の項目もあった。
魔力とは、魔力の使い方、魔力の増やし方が書いてあるようだった。
魔力とは、簡単に言えば、超常現象を引き起こすためのエネルギーの素になるもの。
魔法や魔具、スキルの動力源となる。世界どこにでもあるが目で見ることができない。空気のようなもの。
人間、獣人、エルフの生命にも影響を与え、魔力が尽きた場合は、昏睡状態に陥り、最悪の場合死に至る。
と記載があった。
さらに、魔力の増やし方についても興味があったので読んでみた。
魔力を増やすには、使い鍛えるしかない。筋肉と同じ。
と記載があった。さすがのマキも驚いた。
「使えば使うだけ強くなって、多くなっていくのか?最近合成してたから、少しは増えたかな」
久しぶりに、ステータスボードを開き確認していた。
【マキ ♀
職業:魔石師 LV3
HP:70
MP:200
力:9、速さ:13、知識:25、器用:15、魔力:20、運:13
スキル:魔石合成、解析、魔力操作、魔力感知】
少し前に、モンスターも倒しレベルが上がっていたようだった。
スキルも少し増えていた。
MPと知識、魔力が増えて喜んでいる。
家に帰って
マキは、さっそく本で読んだことを実践してみた。
「魔石は、魔力、魔石は、魔力」
ぶつぶつ唱えながら
「魔石合成」
二つのスライムの魔石は、形が無くなったものの何もできなかった。
魔石合成は失敗したように見えたが、部屋中に高濃度の魔力が漂う。
嫌な感じはしないが、空気が重いような感じにあった。
魔石に貯えらえれていた魔力が一気に、分解され空気中に放出されたのだ。
「でも、これって魔石からの魔力よね。もしかして操作できるのかな?」
イメージが大切ということを思い出し実践してみる。
「むむむ…ぷはぁー。難しい。もうしょうがないから、ほかの魔石を合成しよう」
手で空中を払い少しでも溜まった魔力を飛散させようとした。
操作するのはどうやら難しいようだった。今はできなくてもいつかできることを信じ普通の合成に切り替えた。
スライムの魔石は1000個ある。
合成したい魔石を机に並べ、他は近くの箱の中にしまってある。
「魔石合成!」
今度は普通の魔石合成、いつも通り机に並べた魔石は合成に成功した。
次を準備しようとしたとき。マキは気づいた。
「あれ?箱にある魔石まで合成されてる?」
じーっと魔石を眺めると、やっぱり合成されていた。かさからも分かったのだが明らかに減っていた。
「でも、こんなに全部合成できるほど、MPないはずなのに」
と思いながら、あたりを見渡すと、今まで高濃度の魔力があったはずの部屋は、すっきり綺麗にいつものような部屋に戻っていた。
「あーこの部屋の魔力を使って合成したわけか。」
よくわからずにマキは納得したようだったが、よく考えてみると魔力を操作するだけでは消費される結果がない。
だから、何も変わらなかったが、操作+合成によってはじめて効果を現したことに気づいた。
次回の投稿は、11月3日を予定しております。