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聞きなれない魔石師との奮闘記  作者: さんご
成長と旅立ち
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謎の卵を拾う

帰り道

午前中は晴れていて、雨も降りそうもなかったが、急に曇ってきた。

二人は慌てて帰る。帰るうちに、雨になってきた。


「きゃ!!」

マナは、驚く。

空から、卵?のようなものが落ちてきた。

それを追うように、鳥型のモンスターが急降下してくる。


「お兄ちゃん、どうしよう。」

慌てて、マキはオロオロしている。


「急いで逃げよう。この数は俺でも無理だ」

マキは、卵?のようなものを拾い町に向かって走って逃げる。

急いで逃げるが、飛んでいる鳥の方が早い。あっという間に、数匹のウィンドバードに囲まれてしまった。


ウィンドバードは、鳥の魔物の中では強い方ではない。ただ魔法も遠距離攻撃もない二人にとっては強敵だった。

兄は、応戦していが、やはり空飛ぶ鳥相手に、剣を振り回してもなかなか当たらない。あたってもすぐに空に逃げられ致命傷を与えられない状況だった。

そんな中、レンが現れた。


「マキちゃん!大丈夫かい?モンスターか。手助けしてあげる。」

そういうと、袋から、怪しいポーションを出し、兄に渡す。


「これは、風のポーション。一時的だけど、風魔法の効果を出す攻撃を繰り出せる。

急いで、武器にかけるんだ!」

レンは、兄に説明する。


兄は、説明を受け妹も守る必要もあり、レンの言葉を信じて愛用の大剣にかけた。

すると、剣は緑色に光り風属性を帯びる。

兄は、ウィンドバードに向けて剣を振り回した。

剣を振るのと同時に、風の刃?のようなものが飛び出す。

ウィンドバードは、避けたつもりが飛び出す風の刃に当たり、次々と空から落ちてくる。

何とか応戦し、危機は免れた。


「助かった。レンさんありがとう。貴重な薬を」

マキは、深々とお辞儀を喜んだ。兄も安堵の表情を浮かべ、レンに感謝を伝える。


戦闘も終わり、気づくとあたりにウィンドバードの魔石とウィンドバードの羽が落ちていた。


「1,2,3・・と数え…」

マキは数え、全部で10個あるようだった。


「10個、レンさんにあげる。というか、レンさんの物だよ」

という。助けてくれた感謝と兄も倒せないでいたため、文句はでなかった。


「半分に分けよう?」

レンは優しくいう。


「俺だけでも、この数はさすがに倒せなかった。お兄さんの協力がなければ倒しきれないからね」

レンは続けた。

兄とマキは、顔を合わせ悩んでいたが


「レンさん、ありがとう。ここで悩んでいてもまたモンスターに襲われるかもしれないから、いったん町に返ろう。

この魔石と素材はありがとう。お父さんに言っておくから、お店のものでサービスするね」

マキは、新しい魔石に興味もあり、もめても良くないと思い申し出を受け入れた。

兄もマキに同意する形になり、三人で町に帰った。



夜、マキは、今日の出来事を父に話し、今度レンが来た時にサービスするように伝えた。

また勝手をいってという感じの顔で父はいたが、助けてもらったお礼もかねてのため、了承していた。

危ない目に合った、マキは両親に怒られしばらく外出禁止を命じられた。



マキは、部屋に戻り。

さっき拾ってきた卵?(両親には内緒)を見る。

「これ?何の卵かな?」

目を輝かせながらじーと見ていると、『スカイクジラの卵』と上に出た。

スカイクジラとは、魔物ではあるが、かなり上空を飛んでいる海のクジラに似たモンスター。

滅多にというか、ほとんど目撃情報はない珍しいモンスターで生体も謎も謎である。

有名なドラゴンとも渡り合えるといわれる天空の覇者。

一説には、産卵は、海のクジラでいう背中の潮を吹く穴から卵を産卵し、背中で受けそこで育てるといわれているが、見たものはいない。

背中で受け損ねた卵が地上に落ちてきたのかもしれないが詳細は不明である。

通常は、そんな上空から落ちてきた卵は地上に激突し割れてしまうものが、たまたまウィンドバードの攻撃で地上との激突するエネルギーを

相殺して耐え、偶然にも落ちてきたのではないかとマキは想像を膨らませていた。


「卵だから温めれば、いいのかな?」

とつぶやくと、卵と一緒に寝た。


外出禁止もうけていたため、おとなしく、マキは部屋に閉じこもり魔石を合成して過ごすのだった。

次回の投稿は、10月27日を予定しております。

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