歴史は繰り返されるのか
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マキ達は急いで25階層を目指す。20階から1階を目指すのはいいが、道中長い。
25階へ向かいそこから転移ポータルで地上に戻りキワザスに帰るのは速いからだ。
ダンジョンも25階まで達成し、キワザスに戻るとやはりスタンピードで大騒ぎ。
町中に冒険者や騎士団が集まっている。
冒険者ギルドの情報調達のギルド員は、後1日もすれば地上に多くの魔物が押し寄せる情報を伝えていた。
20階の魔物の発生源は、上手く排除しているのでこれ以上魔物は増えることはないだろう。
しかし、かなりの数の魔物が押し寄せることになる。
「レンは、まだ調子が回復していないはず。1人にもしておけない。だから、お兄ちゃんとニウテは、レンを見張りつつこの町で待機していてて」
マキは、兄と相談。
「いや、マキを一人で送り出すわけにもいかないな」
兄らしくマキを心配し引き留めようとする。
「大丈夫。昔は怖かったけどお兄ちゃんと仲間と探検して成長したんだよ。ユキもエメダ、クウィもいるから問題ないよ」
明るい笑顔で兄に答える。
「でも、だな。お前は何をしでかすのかわからない。」
兄はやはり心配で仕方がない。
ポーターが滅んだときは兄はいなかった。それを気に病んでいたのか、マキを説得する。
しかし、マキは聞き入れなかった。
「大丈夫。私は、魔石師よ。魔力も豊富に使える。地上の方が私の能力はフルに発揮できる。
森の縫い目ダンジョンでレベルも上がった。昔の私ではないよ。大丈夫。本当はお兄ちゃんもびっくりするほど強いんだから!この間も知っているでしょう。」
自信に満ちて、魔石を砕き魔力を使い身体強化を発動する1000%の力を発揮して見せる。
「そこまで言うなら、分かった。本当に危なくなったら逃げてもいいんだぞ。
この町が滅んでも生きていれば復興もできる。お前は、1冒険者だ。お前に責任があるわけでもないんだぞ。」
「それは、分かっているよ。」
「クウィ~」
マキとユキ、そして、エメダは魔物討伐の準備を進め冒険者ギルドへ向かう。
ギルドには多くの人が集まって、作戦を冒険者に伝えている。
町の周りには堀も作られ魔物をなるべく誘導できるように、分散させないように壁を作っている。
マキとユキは、その壁の作成チームに参加する。
土魔法を使い町に向けて狭くなるように放射線状に壁を作っていく。
数十人の土魔法が得意なものが集められ土が隆起しただけの簡易な壁を作り準備を行う。
戦場とは少し離れた最前線の場所に、マキとユキは土の塔を作成する。
高さ10mはあるだろうか、遠くが見渡せる土の塔を作成する。
「ユキちゃん。思いっきり魔法が打てるね。ふふふ」
「そうだね。マキちゃん。魔力は頼りにしているよ。ふふふ」
2人で悪だくみ。
「でも、少し安易に塔を作ったかな?」
マキは、塔の強度に不安を覚えつつユキに確認する。
「魔物も迫っているし、ある程度仕方ないよ。」
ユキは、即席のため、仕方ないといった感じ
「任せて、これまで貯めた魔石もあるし、20階の魔物をたくさん倒しても来ているし魔石は十分よ。それに」
「それに?何?」
「秘密。クウィとも連携できるのよ。」
クウイは嬉しそう。
「クウィ~」
「そんなこともできるようになったの!」
「クウィよろしくね。少し危険かもしれないけど、きっと大丈夫。」
マキとユキは塔に上って準備をしていると森の縫い目ダンジョンの方から魔物の大群が押し寄せるのが見えた。
「もうじきね。」
マキは気合いを入れる。
「あれ?そういえば、エメダちゃんは?」
ユキは、どこ行ったっけといった顔をして辺りを見渡す。
「エメダちゃんは、戦士だから地上で戦闘するチームに入っているはずよ。
まだ、新人だから町に近い方にいるはずよ。」
「そっか~。私達だけね。ふふふ」
「みんなが戦闘を開始する前に、魔物に気づかれる前にやっちゃいましょう。」
マキは、ユキと手を握る。
マキは、魔石を割って魔力を取り出す。
手をつなぐことでユキへと魔力を供給する。
怪しまれないように、念のため、大量のマナポーションは買ってきている。
「このぐらいなら狙えるはずよね。」
マキは、ユキへ合図を送る。
「うん。大丈夫。いくよ。マキ」
マキとユキは普段より強めの身体強化を発動させる。
そして、2人は息を合わせ最初は、手に5つのファイヤーボール。
「「ファイヤーボール」」
「クウィ~」
最初のファイヤーボールを合図に、マキとユキは魔法を連発し始める。
「クウィ~」
火の玉が空を舞い、夕日のように赤茶ける。
100や200のファイヤーボールではい、1000、2000のファイヤーボールを魔物に向かって連発する。
狙えるが、魔物の数も多いので数を打つ作戦。
次回の投稿は、7月25日を予定しております。




