21階、22階は平和でした。
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20階の階段を上り21階層へ着いた。
噂通り21階も平和そうな場所となっていた。
「21階と22階は、確か、確か、平和な場所だったね。少し休みましょう。」
マキは、11階と12階を思い出し、休憩を提案する。
(そうしましょう。)
「クウィ~!」
聞きなれてはいないが、どこかで聞いた声。
「?」
マキは、驚いて声の先を確認する。が、誰もいない。というか、声(音)がそもそもしていたのかも疑わしい。
(ふふふ。マキちゃん。私よ。私。クウィよ)
「え~~~。何で話せるようになったの?クウィの世界ならまだしも・・・」
(20階層のボスを倒して、ひっそり念話を取得したみたいなの♪。)
「マキちゃん独り言?クウィの世界がどうしたの?」
エメダは、マキの声が聞こえたのか、不思議そうに問いかけるが、マキには聞こえていないよう。
「え~~~。そうなんだ、それなら早くいってよ。」
(でも、ついさっき覚えたばかりだから、しょうがないでしょう。)
「確かにそうね。改めてよろしくね。」
(うん。♪)
可愛い声のクウィに驚かされたマキだった。まだ、みんなには内緒。
21階層は、木々が生い茂る綺麗な山岳地帯のようだった。ピクニックでもできる感じの場所だった。
湖はないが、綺麗な森が広がり一本道ができていた。きっと22階層まで一直線で行けるのだろう。
その道には魔物の気配も無くのんびりできる感じがした。道を外れると山岳地帯ということもあり、谷や崖などがあり、少し危険な感じもした。
11階層とは違いさすがに、商人が上ってこれないのか、お店などは存在しない。
何故か、不思議とポツンと一軒家が安全な道沿いに立っている。シンプルなつくりの一軒家。
屋根は赤く、壁は青い。センスはなさそうだ。
きっとここで休憩しろ!と親切な冒険者が作ったのだろう。
中を覗いてみても何かがあるわけではないが、家の中は結界らしき魔道具がおいてあり、
魔力を込めると結界が発動仕掛けになっていた。
あとは、テーブルと椅子が6脚ある。そして、簡単な料理ができるようなのか、火が出る魔道具と鍋が1つ。
そして、照明が数か所に設置してあった。内部の色は、黄色と落ち着かなかった。窓は小さいのが一つだけで外はあまり見えなかった。
そんな家にみんな驚いているものの
「良心的な冒険者がいるんだな」
カルジは、ちょっとした気遣いに感心した。
せっかくだったのでみんなでこの中に入り少し休憩する。
次回の投稿は、4月4日を予定しております。




