追い抜いてしまっていました
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いつの間にかマキの兄が濁ってガルジと書いてしまっておりました。
兄の特訓後、レンを追いかけるように、20階を目指した。
15階は兄の特訓で熟知とまではいかないが、問題なく進めるレベルだった。
残り4階と少なくマキ達のパーティは何も苦戦することなく進むことができていた。
2階層づつで合計2日で踏破することができた。
苦戦したと言えば、19階層。
森林の地形も色濃く見通しも悪い中、数多くの魔物と出くわしたときは、どうしても戦力が分散された。
兄の特訓の成果もあり、色んなパターンの戦力分散が起きても問題なく対応できていた。
結果、レンの20階到達より早く到達してしまったのだ。
夜に行動しているレンと日中に行動しているマキ達でダンジョン内では会うことも無く追い越してしまう形となっていた。
20階のボスはエリートゴブリンだ。ゴブリンの上位種でホブゴブリンエリートよりも少し強いぐらいの魔物。
19階層まででも何度か倒してきているので、戦う方法はわかっている相手。
ただ、ボスを守る守護する魔物が厄介だった。
虫系のワームに、カマキリのようなマンティスだ。それもそれぞれ5体づついた。
ニウテ、ガルジ、エメダにワームとマンティス1体つづ相手してもらう。
残り、5体をマキとユキで仕留める作戦だ。
エリートゴブリンを筆頭に虫系魔物10体。エリートゴブリンが上手く指示を出し統率された動きでこちらを攻撃してくる。上手く分断できていない。ワームは毒も持っているらしく毒液を吐いてきて苦戦した。
最初でこそ、数も多く苦戦をしていたが、時間と共に魔物も減れば脅威もそれだけ減る。
マキとユキとエメダは、12.1階のタコの魔物に比べれば攻撃手数も少なく問題なくさばき倒す事ができた。
結果は、それほど倒すのに時間はかからなかった。
無事に倒したかと思ったら、10階でもあったように扉が開かず。
「なんで、ボスは一体じゃないんでしょうか?」
次の階に行けそうもなかったので、またかという感じでエメダは不思議そうにぼやいた。
そして、みんなは不思議がっていた。
冒険者ギルドでも、2回戦うような噂は聞いていなかった。
静まり返る部屋の奥に魔法陣が現れ魔物が現れる。
ゴブリンキング1体にグレートワーム5体にグレートマンティス5体とレベルが上がっただけで同じ構成だった。
「現れたものは、倒すしかない。やるぞ。構成はさっきと同じで、全て上位種みたいだ」
ガルジは、冷静にみんなの士気を高める。
「なんだか、煩わしいから魔法行くね。」
ユキは、しびれを切らしたのか、同じ構成に飽きてしまったのか。
敵に向かって水魔法を放つ。
弱い水魔法でゴブリンキングの顔を水で覆う→窒息死
統率が崩れた虫たちはバラバラに攻撃を始める。
一体一体は強いかもしれないが連携も取れない魔物たちは、敵ではなく一体一体丁寧に倒して行けば全然問題なかった。こちらのチームも連携取れているから、魔物に後れを取ることはない。
率先してユキはウインドカッターを放ち魔物を半分にしていき倒す。
「ふう。片付いた。」
ユキは、意気揚々と話す。
「ユキちゃんは、強いですね。」
エメダが褒めていた。
「クウィ~!」
「ダンジョン飽きた!!!さっさと行きましょう。故郷を取り戻すために強くなるんだからこんなところでもたもたしていられない。」
ユキは、みんなの士気を高める。(やっぱり飽きたのね。byマキ)
「無理しないようにね」
マキは、ユキの暴走を止める意味で優しくいった。
静かにクウィのレベルも上がり念話を覚えていた。
次回の投稿は、3月21日を予定しております。




