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聞きなれない魔石師との奮闘記  作者: さんご
成長と旅立ち
60/75

カルジを強くしたくて鬼教官になりました。

アクセスしていただきありがとうございます。

わかりにくい部分などありましたらご連絡ください。

ブックマーク登録などしていただけると、作成の励みになります。よろしくお願いいたします。

ダンジョン攻略も15階層と折り返し地点となり、だんだん敵が強くなってきた。

マキとユキは、魔力任せの力押し(裏技っぽいけど)でなんとかなるが、カルジの武器だけ強くなっていない。

まして、戦士職でもないので気にはなっていた。


「本日は、お兄ちゃんを鍛えたいと思います。」

マキは、突然の提案。


「「え~~~!!」」

みんな驚く。


「俺を鍛える必要はないだろう。今でも何とかみんなの助けを借りながらなんとかなっている。

みんなと少しづつ強くなれば問題ない。」

カルジは、困った顔で答えた。


「確かに少しづつ強くなればいいんだけど、お兄ちゃんには死んでほしくないから、強くなってほしいの。この間、エメダで実績があるから大丈夫だよ。ふふふ」

「クウィ~!」

マキは、笑みを浮かべる。(マキは、兄を心配しての発言)


「これから、魔物も強くなっていくし、みんなでダンジョンを攻略をしたい」


「あ!あれか(笑)」

ユキは、きずいたようだった。裏でエメダもうなずいている。


「みんなは、今日一日ゆっくり休息してていいから、私とお兄ちゃん二人で大丈夫。」


マキは、本気でみんなを説得する。兄も渋々合意する。


「いったい。俺は何をされるんだろう。」


マキは、準備で食料を多めにバックに詰め始める。


準備でき次第、ダンジョンへ向かった。

15階層にポータルから飛ぶ。


15階層も変わらず森林地帯だが、そこまで木は多くない。

木がまばらに生える感じの場所だ。


「ほら、早くおにいちゃん。強くなってみんなを驚かそう。

レベルも上がれば、良い武器も作れるようになるかもしれないし、みんなの強化にもつながるよ。ほら。」

「クウィ~!」


「わかった。分かった。硬化付与!」

戦闘準備で武器を固くするスキルを使い準備する。


「私は、戦闘のサポートするからお兄ちゃんが魔物を倒して行ってね。

大丈夫ちゃんとサポートするから」


「おいおい、15階は来たばかりだから、やっぱりみんなで攻略したほうがいいんじゃないか?

敵の強さとかもわからんしな。」


「大丈夫。大丈夫。昨日も言ったけどエメダで実績あるから問題ないよ。

お腹が空いたらちゃんと休んでね。ちゃんと教えるんだよ。」

少しにらみながら、お兄ちゃんに念を押す。


兄の頭の上にハテナマークが飛び出る。


「どういうことだ?まーいいか・・・不安でしかないが」


マキは、サポートと称しブツブツ色々な魔法を兄に掛け始める。

成長魔法で体全体にかけ、終わったら手足など部分もさらに追加で掛け始める。

それも魔石から魔力を取り出し、尋常じゃない量の魔力を使って魔法に魔法を重ね掛ける。


「ちょっと、まて、マキ。これはかけ過ぎじゃないか。本当に大丈夫なのか。」


「大丈夫。大丈夫。あ!!お兄ちゃんも自分で身体強化は使ってね。」


兄は、言う通りに自分に身体強化を発動させる。


「よし、このぐらいで行こう。少し先に魔物がいるから、行ってらっしゃい。」


「え?うん??」

兄は、軽く走ったつもりがあっという間に彼方に消える。


「もう、見えなくなっちゃうか、私も追いかけないと」

足に、魔力を集中させ速さを強化する。

「クウィ~!」


「さすがに速いな。」

魔力を集中させても兄の方が早かった。


兄は、魔物を発見するとこの速さの勢いのまま切りかかる。

魔物も何をされたかわからずに真っ二つに切り裂かれる。


「うお!!」

自分が自分じゃないような感覚で魔物を倒して行く。

マキの魔法のおかげで感知能力も上がっている。次に魔物のいる方角もだいたい分かっている。

マキを待たずに、次の魔物のいる場所に走る。マキも兄を必死に追いかけ、魔物を倒した後の素材や魔石を回収して回る。

クウィは、空から兄の軌跡を把握してもらいマキへ合図を送っている。


1時間ぐらい経過後


「ふぅ。なんとか、魔法の効果が切れてきたな。どっと疲れた。お腹も空いたな。

マキが言っていたのは、こういうことだったのか。」

謎に食料を多く持ってきた意味が分かってきたようだった。


「おーーい。マキ!!何処だ?」

兄は、マキを探し始めうろうろする。だが、お腹が減り過ぎたのか、または疲労が溜まり過ぎたのか少し歩いたら、座り込んでしまった。

クウィは、空から兄の姿を確認するとマキに合図を送る。

マキも魔法で速さを強化し、座り込んでいる兄の元へ向かう。


「居たいた。お兄ちゃん早すぎ。で、結構倒せたでしょう。」

マキは笑顔で話しかけるが、兄はそれどころではない。疲労困憊だ。

早速、バックに詰めた食料を渡し、空腹、疲労を回復してもらう。

食べている間に、マキは兄に回復魔法を掛け怪我している部分を癒す。といっても、ほとんど怪我はないようだ。


30分ぐらい休憩しただろうか


「さ!お兄ちゃん。再開しよう。」

「クウィ~!」


「まだやるのか、2レベルぐらい上がったが・・・あと1セットぐらいならな頑張るか」

兄も、マキの期待に応えたいと思ってはいるから、渋々戦いの準備をする。


最初と同じように、マキは色々な魔法を重ね掛ける。

そして、今回は、


「お兄ちゃん。魔力を渡すから、この魔力で身体強化を使ってみて!」

ユキとやっているように、魔石から魔力を取り出し、それを兄に引き渡そうとする。


・・・

・・・


が、上手くできない。何度やっても兄に引き渡せるのは、1割未満といったところだった。効率が悪すぎる。


「なんで、ユキちゃんと同じようにできないんだろう。でも、出来ないのはしょうがないか。」

マキが考えても答えは出ない。2人としか試したこともないから、考えられるほどデータもない。

何が原因か全くわからないので、時間の無駄になるからとりあえず、レベリングを再開する。

兄は、鍛冶士なので魔力も少ない。身体強化で結構消費しているのであまり長い時間戦えないと思っていたので挑戦したのだ。

でも、1割程度渡せれば、兄の最大値の魔力を余裕で超える程度なので、今まで以上の身体強化を発動していた。


2時間後


「もう限界だ。でも、この裏技すごいな。寿命が縮む感じもするが半日で10レベルも上がったぞ。」

2時間の強制戦闘に耐え、かなりレベルも上がったようだった。

いつもの倍以上体を動かしているので、かなりお腹も減っている。疲労感も半端ない。

マキも必要以上に気を使い魔法の重ね掛けをした後、自分にも魔法を使い兄に必死ついていくを繰り返し魔力的には問題ないが体力的にかなり疲れていた。


半日で二人は限界を感じ、帰路につくことにする。

鬼教官も楽ではなかった。


「お兄ちゃん。強くなったね。これで、先に進もう。あと半日はゆっくり休もう。」


「でも、これ筋肉痛にならないか?普段の何倍も体動かしたことになるんだよな?」

「確かに、ハハハ」

「クウィ~!」


次回の投稿は、2月7日を予定しております。

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