討伐のその後
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ボスも倒し、念のため回復魔法を使い傷を癒す。
ユキも万全ではないが、ある程度動けるまでに回復した。
マキはさっそく部屋の中央にある淡い紫色の光を放つ魔石に触れる。
戦闘があったにもかかわらず、傷1つ付いていなし、高密度の魔力が流れているのを感じる。
「ダンジョンコア!だって~!みんな触れないでね。」
マキは、かなり驚き伝える。
ダンジョンコアとは、通常ダンジョン最下層にあると言われており、人族はダンジョンコアを入手することができないとも言われていた。
ダンジョンコアに、人族が触れ入手しようとすると、コアは飛散しダンジョンは、消え普通の土地に戻る。
そして、魔物の発生が抑えられるとされている。
反対に魔物が、ダンジョンコアに触れると知識を授かり、ダンジョンの支配者に成れると言われていた。
そのため、ダンジョンにはコアを守るボスと呼ばれるものが住み着き守護しているのだ。
今回のタコイカ魔物がこの極小ダンジョン(湖の中の祠ダンジョン(仮))のダンジョンコアを守る守護者ということになる。
この森の縫い目ダンジョンは、駆け出しの冒険者にはちょうど良く、修練場として認知されているため、
ダンジョンの最下層にあるダンジョンコアに触れたり持ち去ったりすることを冒険者ギルドで禁止し、コアは保護していた。
にもかかわらず、この12階層と比較的低階層にコアがあることにかなりびっくりしたのだ。ましてや保護もされていない。
「でも、おかしい。私が触ってもなんにもならない。何故だろう。」
コアに触れていると、マキの頭の中にどこからか、声が響いてくる。
「「ダンジョンコアの主を「オクトパスクラーケン」から変更してもよろしいでしょうか?」」
「マキちゃんそんなに驚くことなの?」
同時にユキも話しかける。
「ん?うん。そうだよ。このダンジョンに入るときにギルドで同意を求められたでしょう?忘れたの?【OK】にサインしたよね?」
マキは、ユキに答えた。
再び頭の中に響く。
「「OKですね。承知しました。「オクトパスクラーケン」からの応答もありませんので、死んだと認定しました。コアの主を上書き変更いたします。」」
「え?上書き変更??なになに??」
「マキちゃんどうしたの?何かあった?」
「え?空耳?頭の中に誰かが話しかけてきているの。何だったんだろう。」
「ユキは、話しかけてないよ。それより、そろそろ戻ろうよ?ニウテもガジルも待っているよ。」
再び頭の中に響く。
「「コアを移動しますか?」」
「そうね。そろそろ、移動しましょう。え!!!」
再び頭の中に響く。
「「縮小しました」」
突然の出来事に唖然。ダンジョンコアは、魔石ほどの大きさの玉になり、持ち運び可能となった。
「あれ?さっきのダンジョンコアは?どこに行ったの?」
ユキもエメダもさっきまであったダンジョンコアが突然小さくなり、見失ってしまう。
辺りを見渡しても見つからない。
「あ。それならここに」
マキは、手のひらを見せ、ダンジョンコアが小さくなったことをみんなに話す。
「マキちゃん小さくなってよかったね」
「ほんとですね。では、みんなのところに戻りましょう。」
ユキもエメダもあまり気にしていない様子。
ダンジョンコアも入手し、気づくと湖の真ん中の島に三人で立っていた。
祠は消え、湖の浮島にポツンと立っている。
ここに来た方法と同じ方法で対岸まで渡り、ガルジ、ニウテと合流する。




