祠への行き方検討-3
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ユキは何やら思いつき、クウィとごにょごにょ話す。
「お願いね。クウィ」
「クウィ~!」
気が付くと、草原の世界となった。
マキも一瞬びっくりするが慣れたもの。
どこからか、声が聞こえる。
「あそこまで行けばいいんだね。お安い御用よ。」
エメダは、初めて見る景色。訳も分からず。きょろきょろしている。
さっきまでダンジョンにいたのに、草原があたりに広がる。ダンジョンと景色を比べても劣らず、新緑の草が生える綺麗ば場所だった。
でも、そこには湖はない。
エメダはあたりを見渡すと、マキとクウィが話しているように見えた。
ユキは、その辺をふらふら、もう慣れた様子。
「あ!エメダちゃん。こっちよ。紹介するね。この子がクウィよ」
見ればわかりますけど、といわんばかりの顔をする。
「え?当り前じゃない?さっきまで空にいたのは知っていますよ。」
「ふふふ」
「うふふふ」
エメダは、突然驚く。
「クウィがしゃべった?マキちゃんの腹話術かなにか?」
「ふふふ。ここ初めてだから驚くよね。ここは、クウィの世界なの。ここではクウィも話せるのよ」
「そ、そうなの?」
ぜんぜん理解が追い付いていないような顔をする。
「私が、クウィよ。今までも、言っていることは理解できていたけど、現実の世界では、話すことができないの。
でも、もう少しかな。きっと念話が使えるようになるわ。そして、この異空間もレベルが上がれば、使い道も広がるはずだわ。」
「そ、そうなの?」
突然、クウィが流暢に話すことにとても驚いている様子。
「でも、クウィは、スカイイルカじゃないの?そんな能力聞いたことも無いよ。」
「ははは、違うよ。内緒だけど、イルカじゃないの。クジラよ」
「く、くじら!!空飛ぶクジラなんか伝説上の生き物でしょ?え?
あの天空の覇者、ドラゴンと争うと言われている、空域ではドラゴンの次に強いと言われている!!!」
まだまだ、理解が追い付いていない様子。
「ドラゴンになんか負けたことはないけど(怒)だから、ドラゴンは嫌いなんだ」
クウィは、生まれたばかりで戦ったことはないけど、一族の記憶では負けていないらしい。誇りもちゃんと持っていた。
「ごめんなさい。そんな最強の種族が従魔だったとは」
「クウィは、まだまだ赤ちゃんよ。ついこの間生まれたばかりだもの。でも、この先何万年も生きるんだろうな。
すごいなって思うよ。私達との生活なんか刹那の一瞬でしか過ぎないんじゃないかな。」
しみじみとマキは、思いにふけ、そして、この後も、この空間の事を説明していた。
マキとエメダと話しているといつの間にか、無事にわたることができたようで、
「ダンジョンに戻すよ。無事に渡れたよ。」
クウィは、元に戻ることを言ってきた。
突然現実世界?元のダンジョンに戻っていて、祠の前に何故か立っている。
他の冒険者に見つかる前に、すぐに祠の中隠れるように移動する。
「ありがとう。クウィ!」
「クウィ~!」
次回の投稿は、8月16日を予定しております。




