祠への行き方検討-2
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マキ、ユキ、エメダ3人で湖の方へ歩いていく。
湖畔がきらきらしていて、ダンジョンとは思えないほどきれいな場所。
その真ん中に、祠らしきものがポツンと浮かんでいる。
「マキちゃんあの真ん中にどうやって行きましょう?」
エメダは不思議そうに、声をかける。
エメダは、あまり魔法が得意ではない。もちろん泳いで渡るなんかも無理そうなのは見て取れる。
湖畔に近づくだけで魔物が出てきそうだ。
「エメダちゃん、マキはきっとチョーすごい魔法を思いついたんだよ。ははは」
ユキは、ちゃかす。
マキはというと、辺りをじっくり観察しているようだった。
湖畔に近づいたり、遠くを見たり、祠までの距離を考えたり、水質を調べたり、辺りの魔物の調査をしたり様々だ。
「確かに無理そうね。なるほどなるほど・・・」
「クウィ~!」
クウィもなぜかうなずいている。
辺りには綺麗な森、そして湖には綺麗な水。謎に魚も生息している。魔物に襲われないのだろうか。
たぶん、本気を出して、魔石を20個ぐらい砕けば氷の橋がかけられるはず。とは思うものの。
なかなか難しいだろう。目立つし、この辺り一帯冷気により自然が破壊されてしまう。あまり良い手とは言えないだろう。
マキはぶつぶつ言いながら小石を祠の方に投げてみる。
すると、3秒ぐらいたった時だろうか、水面からの攻撃を受け、小石が湖に落ちる前に撃ち落されてしまった。
それを見ていたエメダも小石を投げ始める。最初は1個づつだったが、めんどくさくなったのか、手に一杯持ってそのまま投げることもしていた。
見事にすべて撃ち落される。ただ、数が多い時は、そのまま落ちるのも何個かあったようだった。
そんなに魔物は水の中に生息していない可能性があった。
湖に近づくとやはり攻撃されるが、対岸から1mぐらいまでに近づかないと攻撃を受けないようだった。
試しに、何とか対岸に近づき雷魔法を湖に通すと2体ほど倒せたのか、魚っぽい魔物が浮かび上がってきた。
「今日はお魚が食べれますね。えへへ」
エメダは、嬉しそうだ。
「魚とり放題じゃん。ははは。もっと雷魔法使おう。」
ユキも嬉しそうだった。
「そうじゃないでしょう。真面目に向こうに渡る方法を考えているのに!」
はしゃいでいる二人をよそに真剣に考えている。
「凍らせてみようよ?」
「確かにできるけど、凍らせて橋を作ると他の冒険者もやってくるでしょう。そしたらそれはそれで面倒じゃない。
だから、最終手段かなと思っているのよ。」
氷の魔法は使い手も多いはず。なのにその手を使って渡ったものがいるはずだが、そんな感じもしないことに不思議に思っていたこともある。
「それじゃ、船でも作る?」
「この三人じゃ。作れないでしょう?作り方知らないし、出来たとしても、船底に穴あけられたら、逃げ場がないよ」
「わ、私知ってます。」
「そうじゃないって、湖に浮かんだら四方八方から攻撃をうけることになるのよ。避ける手段がないわ。」
「確かにそうね。うんうん」
「魔法障壁である程度は避けられるけど?」
「できるけど、ずっとよ?誰が船を進めるの?かなり大変よ。」
「エメダ一人で頑張るしか」
「ガーン。そんなの無理。(泣き」
「でしょう。だから他の方法を考えているのよ。」
「あとは、空か、でも、石を投げても狙い撃ちされるからね」
「確かにそうですね。すぐに落とされますね。たくさんあればいいみたいですけど」
「そ、ら・・・か、でも、石もなんですぐに落とされないんだろう。」
三人で悩む。
エメダは、、何やら閃いたようだ。
「あ!」
「マキちゃん。対岸から1mぐらいで攻撃されますね。」
「確かにそうね。なにか思いついたの?エメダ??」
「えっとね。2mぐらいの高さで移動できれば狙われないということじゃない?」
「なるほど、それは一理あるね。でも、どうやって?」
「あ!」
「今度は、なに?ユキちゃん。??」
「いい方法思いついた。」
「「え!!!」」
次回の投稿は、8月9日を予定しております。




