森の縫い目ダンジョン攻略その2ー3
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調子にのっていたブレソドは少し、罪悪感を感じたのか
「うぅぅ。↘ まだまだ、戦士だよ。悪かったな。
ボス前の控えの間でマキの事を一目見て、す・・・げほげほげほがほねおrんがおんkな」
下を向き顔を赤くして、謝るそぶりを見せた。
「え?最後、聞こえなかったんだけど??はっきり話しなよ。剣聖様なんでしょう?ほら、どうしたの?」
ユキは、笑いながらブレソドを煽る。
(ユキは、気づいた、きっとマキの事が好きなんだと。魔物を口実に近づきたかったんだけど、思いの他多くの魔物を連れて来てしまったんじゃないかと)
「リーダーは、ちょっとシャイなんだ。その、あの、そのことの子が(リーダーにどつかれる)・・・
まー。悪かった(頭を深々と下げる)一緒に、共闘してくれると助かるし、嬉しい。
12階層には、湖の真ん中に祠があっただろう。なにやらそこには伝説のアイテムがあるって噂だ。
でも、湖を渡る手立てがない。船を作るにも魔物が邪魔をして無理だし、作ったとしても渡る時に魔物に攻撃され渡ることがかなわない。
空を飛んでいけばいけると思うが、そんな魔法は存在しない。だから、誰も行けてないからお宝が満載だ。どうだ。有力な情報だろう。
な、頼むよ。」
魔導士風の男は、有力な情報と引き換えに助けて貰えるように必死に説得する。
マキは、不思議に思った。本当に有力な情報なのかと。
誰も行ったことが、行く方法も無いのであれば、何故宝があると言えるのだろうか。魔物が密集している祠であれば、湖からと祠からで魔物に挟み撃ちされ全滅を免れない。
飛ぶ以外にも、湖を凍らせたり、蒸発させれば渡ることは可能ではないかと、でも、同時にマキは、無理と言われれば行ってみたくなり少し興味が沸いた。
少し話しているうちに冷静さを取り戻したガルジは
「あ~わかった。結果、ここに魔物が集まってしまったわけだし、このまま揉めていても全滅するだけだ。
対処するか。いつもマキに頼って悪いな。さっきの戦闘で少し、怪我した。少し休みたかったんだ。」
ガルジは、怒りながらも大人の対応を見せる。
「大丈夫よ。さっきもきつそうだったしね。でも、横の人が今にも暴れそうだけど、私は冷静よ。」
マキも兄の提案に乗る。
兄の言う通り、ここで揉めて居てもしょうがない。時間が立つに従ってまた、魔物が現れるとも限らない。そしたら、命の危険にも繋がる。
「はい。マキちゃんがそういうなら、私は、異論はありません。でも、この人たちは嫌いです。」
エメダは、最近はっきり自分の意見が言えるようになってきたようだ。うれしい限りだ。
「みんな優しいんだから、まっ!私は、どっちでもいいけどね。全力で逃げるためにありったけど身体強化をみんなにかけてあげようか。
クスクス。」
ユキは、余裕でふざけながら言っている。
「おい。そこふざけんな。こっちは謝っているのに助けてくれないの?くれるの?はっきりしろよ。
どうせ、その魔導士弱いんだろう。ついてきているだけのお荷物だろう。マキちゃんっていうのか、俺たちのパーティーに来ないか?」
ブレソドは、ユキの態度が気に入らなかったのか、激怒しバカにしている。
周りのメンバーは、あ~あといった表情でマキ達に謝っているが、
「私の仲間を?なんだって?親友のユキをバカにしたわね。そう。そういうことするんだ?」
後ろでユキも切れそうではあるが、先にマキがキレた。そうそうキレることのない、マキであったがこの時ばかりは礼儀も知らず、
魔物を押し付け、さらに仲間をバカにされたことに激しく激怒した。
「こっちは助けてあげようかと思ったけど、辞めた。そういう態度なの?まーいいわ。分かったわ。」
キレたマキは、見えないように一つの魔石を割り魔力を取り出す。殺気を混ぜながら、身に纏う。
魔力の大きさが尋常ではない。魔石1つで上級者程度の魔力を取り出せる。それを相手に殺気を出し向けているのだ。たまったものではない。
その魔力は、十分の威圧になり、周りの魔物も少し怯んで見えた。
それを見た「折れた剛剣」のメンバー達(リーダーは戦士職で魔力に鈍感です)は、魔力の圧力に耐えられず、リーダーを連れて一目散に逃げ出した。
「マイハニー!怒った顔も素敵。また会おう。」
「折れた剛剣」のメンバー達に叩かれながらもわけのわからないことをいうブレソドだった。
「ねぇ。馬鹿なの早くいくよ。」
「ふぅ。やっといなくなったか。この魔力は魔物に向ければ問題ない。」
マキは、いなくなると同時に普段通りに戻り、冷静に魔力を氷塊に変換し、9体の魔物をあっという間に蹴散らした。
魔物からの魔石も問題なく手に入ったし、能力もバレなかったし問題なかった。
マキは、「折れた剛剣」から聞いた情報がなんだか気になった。
12階層は、確かに穏やかで平和な階層だった。祠に挑戦してみるのもありかなと思った。
次回の投稿は、7月26日を予定しております。




