5人そろっての久しぶりのダンジョン攻略
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エメダは、2週間冒険者ギルドに通い簡単な魔物討伐の依頼とギルド内にある剣の修行の講義を受けていた。
ガルジとニウテもまた、冒険者ギルドに通い、色々な素材を集めては、武器や防具を作り熟練度を上げていた。
その中で、上手くできた防具をエメダにあげ、戦力強化を図っていた。
久しぶりの攻略ということで、5階層ぐらいで魔物も少し多く出るところで連携などを調整した。
エメダの防具もガジルに新調してもらっていたので体にフィットしているか軽く慣らす。
5階層でしばらくうろうろし魔物を狩りながら連携し危なげなく倒して行った。
「そろそろ大丈夫かな。みんなちゃんと強くなっているし、前回いけなかった7階層まで一気にいくよ。」
マキは、笑顔でいう。
「お、おう。」
「クウィ~!」
みんな、しぶしぶ?ついていく。
「ユキちゃん、農場で覚えたグロースをみんなに身体強化の上から重ね掛けしていってみようよ。」
マキは、覚えたての成長魔法をみんなに使うことを提案する。
「はい。マキちゃん。いけると思う。」
ユキは笑顔で了承する。
「みんなには、グロースという強化魔法をかけるけど、慣れない魔法だから過信しないように注意してください。
身体強化の上からかけるから、ステータスが大幅にアップするかもしれないから、上昇幅についてこれるように、ほんとに注意してね。」
マキは、軽く注意事項をみんなに話し、魔法をかける。
「わー。この魔法すごいね。足が軽くなる。」
エメダは、飛び跳ねて喜ぶ。
「クウィ~!」
みんなも、ステータスアップを実感したようだった。
「最初は、素早く動けるようにしたよ。では、行きますか!」
マキとユキは、成長魔法をみんなにかけてダンジョン攻略へ進む。
2週間ちゃんと訓練していたせいか、みんな強くなっていて苦労こそしていなかったけど6階層でも全然問題なく魔物を倒していた。
「成長魔法の効果はすごいな。一回かけると30分は、効果が持続するみたいだ。」
身体強化の魔法は、常に意識を身体強化にも割かないと安定しない魔法だったが、反面、成長魔法は、一回使うと30分と効果が続くようだった。
能力値の上昇率については、成長魔法をかけた時の魔力量に応じて能力が固定に増えるようだった。
身体強化は、自分の意志で自由に強弱が付けられるという利点がある。どちらも使いどころがありそうだった。
簡単に7階層への階段も見つけ、無事に到達する。
7階層へ行っても6階層とほとんど変わらなかった。魔物の種類も変わらなかった。
「急に強くなっても困るし、こんなものなのかな。」
ユキは、楽観的にいう。
「そうね。では、遅れを取り戻す意味でも、10階層まで行きましょう。」
マキは、みんなに伝える。
みんなも、成長魔法と身体強化両方使っているせいか、やる気を見せる。
8階層、9階層と無事に進める。
9階層では、気のせいかホブゴブリンが多めに出るようで、少し前衛職のエメダ、ガルジ、ニウテは魔物の攻撃力が高く苦戦していたが、
マキもユキもちゃんとフォローし問題なかった。
10階層へ上る階段を見つける。
10階層は、いたってシンプル他の冒険者から聞いていた通り、ボスの部屋があるだけだった。
それまで、ダンジョンは、広大な空間のためかあまり冒険者を見かけていなかったが、この階層は違っていた。
ボス部屋へと続く道に大勢の冒険者が待っている。だいたい5パーティぐらい並んでいた。
「あの?この行列は何?」
エメダは、近くの冒険者に話しかける。
「この階層は、初めてかい?なら珍しい光景かもしれないね。
ここは、みんなボスを倒すために並んでいるんだよ。列にいない人は、装備を整えたり体調を整えたりとボス戦の準備をする場所さ」
親切な冒険者Aが教えてくれた。
「ここのボスは、ホブゴブリンだぞ。9階層でも多かったと思うが、その強化版だ。9階層のとは比べものにならないぐらいレベルも高い魔物がそれだ。」
「弱点は、連携攻撃だ。パーティで来ているんだろう。だったら大丈夫だ。」
親切な冒険者A、とBが攻略方法まで教えてくれた。
そして、マキ達は少し休んだら、列へ並ぶことにした。
並ぶ前には、みんなに回復魔法をかける。
細かい傷など癒し万全の状態に整える。そして、少し仮眠をとり体調も整える。
その間に、ガルジはみんなの武器の状態を確認し、終わると列に並んだ。
次回の投稿は、6月14日を予定しております。




