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聞きなれない魔石師との奮闘記  作者: さんご
成長と旅立ち
4/74

錬金術を知る

カラーンカラーン

お店にお客さんがきた。


店は、父が経営する店。道具屋として、錬金術に必要な薬草をはじめとする野草類、魔石類、魔物の素材、銅や鉄、魔鉄といった鉱石類

ポーションなどの回復アイテム。日常で利用する魔道具など販売している。


お客さんは、キョロキョロしてお店を見渡し何かを探しているようだった。

「いらっしゃいませ。お客さん何か探し物かい?」

と父は、笑顔で尋ねた。

「錬成に必要なポーションの材料を探していてね。いい薬草はあるでしょうか?」

お客さんは、いった。


「おお!錬金術師なのかい?そうだね。この辺りは、どうだろう」

父は、ポーションに必要な薬草に、マナポーションに必要なマナ草を見せていた。

商売柄、錬金術で利用する素材を知っていたのだった。


「なかなかいいですね。十分に魔力がこもってる。

 おや?そのテーブルに置いてある魔石?珍しい、この辺りでは見ないグレートスライムの魔石ですか?それは買うことができますか?」


父は娘にアイコンタクトを送って、了解を得る。

「さっき仕入れたばかりのレアものなんですよ。ちょっと高いですが、いいですよ」

錬金術師に売ってしまう、話をつけている。


「お兄さんは、錬金術師なんですか?」

マキは、錬金術の好奇心にかられ、目を輝かせながらお客に聞いた。


「ん?僕かい?そうだよ。錬金術師さ、でも、まだまだひよっこで、師匠に就いて勉強中なんだよ」

とお客さんは恥ずかしそうに言っていた。


「それで、ポーションを作る練習用に材料を買いに来たんですね。私は何を訓練していいのかわからないのよ。

 よかったら錬金術教えてくれないかな・・?」

マキは、魔石師を隠し錬金術を教えて貰えないか頼んだ。


「さっきも言ったけど、僕も勉強中で教えられることはないかな…そうだ。師匠譲りだけど基本を教えてあげるよ!」

お客さんは、師匠から教わった基本的なこと、教本にのっていることを当たり障りなく語り始めた。


要約するとこうだった。

錬金術の基本は、分解、錬成、再構築とこの三つのこと真っ先に教えられる。

例えば、ポーションを作るとき

素材を分解し、有効な成分(回復成分)と不要な成分に分ける。

錬成で、魔力を使って有効成分の性能を最大限以上に高める。

再構築で、有効成分を水などに再構成させ定着しポーションを作る。

まずは、基本をマスターする必要があることや、有効成分をより明確にイメージが必要でそのイメージができないと余分なものが混入し品質を下げることを教えてくれた。

錬成にも、最大限以上に引き出せるように、たくさんの魔力が必要でその練度も磨かなければならない。

再構築に至っても、よりよいものを作るためには、最終目的物をイメージし構築しないと分解、錬成としてきても飛散して何も出来上がらない。

そんな色々なことを教えてくれた。


「お兄さんありがとう。なるほど、むずかしいそうだね。練習あるのみか」

マキは、笑顔でお辞儀し、何やらブツブツいっている。

「僕は、レンだよ。また来るね」

と言って、薬草とマナ草、魔石を買って店を出ていった。

次回の投稿は、8月25日を予定しております。

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