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聞きなれない魔石師との奮闘記  作者: さんご
成長と旅立ち
38/75

食料難解決に向けて

アクセスしていただきありがとうございます。

駆け出しでわかりにくい部分などありましたらご連絡ください。

ブックマーク登録などしていただけると、作成の励みになります。よろしくお願いいたします。

ポータが壊滅し、避難民が流れ込んできたことにより、この町は食料が不足していた。

避難民を受け入れてかれこれ三カ月以上たっていた。


もともとキワザスは、農業が盛んで北にある草原でルバーとアブランドとも協力して、農業に力を入れて、農業に従事している人も多く食料も十分あった。

しかし、難民が流れ込み、領主が支援のために食料の提供を強化したため、町全体で食料が不足していたのだ。


周りの町からも支援要請しているが、馬車で何日もかかるため、なかなか思うように解決はしない。

そもそも、働かない人も多く領主はどこまでサポートするべきなのか困っていた部分もあった。


冒険者にも、食べられるオークの肉など依頼を出しているが、この町の近くは草原でめったに出ない魔物。

少し遠征でもしないと食べられそうな食料は多く手に入らなかった。


この町には農業従事者も多いため大きな農業ギルドがあった。また、ここら辺の大農業地帯のルバーとも連携していた。

2つの町を取り仕切るギルドマスターは地の魔法を得意とし農業に役立てていた。

名前は、グローズ。今、この食料問題に困り果てていた。


ギルド内では、議論が交わされている。

「もう少しこの町での食料生産量をあげないと難民も増え町全体が食料難になってします。」

「そうだが、畑を増やしても育つまでにも時間がかかるし、どうしようもない」

「ルバーより西は、強風の草原で食べ物はあまり育たない。キワザスの北側で育成するしかない」

「領主様も今後の方針をはっきり決めてもらわないと、この町も立ち行かなくなる。」


こんな話ばかりで検討・問題解決は先に進まなかった。


また、避難民が多くなって食料が減ったせいで、強盗などが増え治安が悪くなった結果、畑も良く荒らされるようになり生産が減っていたのだ。


宿屋にて

マキは新しく覚えた「魔石種ませきのたね」を検証していた。

魔石種は、魔石を栽培して増やすことができるスキルのようだった。


スライムの魔石を持ち、「魔石種」と唱えると、魔石(多角形の紫色の硬い石)が丸い球体(紫色のクルミの実のような形)に変形する。

この球体になってしまうと、魔石合成で魔力として取り出すことは不可能になるようだった。

そして、魔石種を地面に撒き一日ぐらい経つと種から葉が伸びその先端に花が咲き、花が終わると魔石がなる。そんな不思議な植物が育成できたのだ。

魔石と同じで全体が紫色の草が育つ。

さらに、3日ぐらい放置するとその草は枯れ、魔石だったものが魔石種に変わり草は枯れる。

1つの種を撒くとおおよそ3~4個の魔石が収穫できることもわかった。


また、種を同じ場所に植えると何故か発育が悪くなるようでもあった。

今のところ原因はわかっていないが、1回目は1日で成長するのに対し、2回目は、1週間以上もかかったのだ。

この育成の悪さは、改善の余地があると思い少し検証が必要となった。


別の日、マキが検証を始めてしまいあまりダンジョンへ通わなくなったためユキが暇していた。

また、食料不足に陥っているキワザスでは野菜が高騰していて、ユキはお野菜が食べたいとわがままを言いだしたのだ。


野菜など食料を買うことは可能だが、高い。だから、節約のため、冒険で狩った魔物のお肉メインで食べて生活していた。


マキは魔石種の検証に勤しんでいた。

ユキにかまってあげずにいたら、近くでわざと聞こえるようにユキはわめいている。


「生野菜、野菜が欲しい、野菜が食べたい。しゃきしゃき野菜。」


マキをちらっと見ながら


「生野菜、野菜が欲しい、野菜が食べたい。しゃきしゃき野菜。」

ちらっと


ユキは、貴族出身ということもあり、肉ばかりの同じ食事には飽きたのだろう。

屋敷では、専属の料理人もいたので毎日いろいろな食べ物が出され食べ物に困った事がないためだ。

反面、マキは、商人の子供そこまで裕福でもなくつつましく食べ物を食べて暮らしていたので、食にあまりこだわりがなかった。


「もう。子供じゃないんだから我慢しなさい。野菜野菜って私も食べたいよ。でも、野菜はお高いのよ。今、スキル検証しているんだから邪魔しないで」


「マキちゃんそれ面白いね。魔石が種になるんでしょう。そして、ちゃんと実るし、野菜育ててるみたいじゃん。その魔石の野菜食べれるの?」

ユキは、野菜を連想させるように誘導する。


「え?魔石は紫色で固いのよ。食べられないよ。ん?あれ?そういえば、ユキちゃんいつもなんだっけ?魔法は??」


「野菜が食べたい?」


「ちがーーう!」


「よく言っていたのは、魔法はイメージってこと?それが何か関係あるの??イメージ次第でどんなこともできるよ。何回も教えたじゃん」


「それだわ!」


「魔法が同時発動できたのは、イメージなのよ。1回の発動で5つ魔法が生成されるイメージで発動させれば、

問題なく5つの魔法が使える。あくまで発動は1回だからね。」


「確かにね。で?これと何か関係あるの?魔法発動は、1回に1つってみんな頭硬いけど」


「そこでだよ。色々イメージでできるってことは、このスキルもイメージ次第でもしかしたら、野菜作れるかもって思ったの。

魔石種に変化させるときに、野菜になるイメージを乗せたらどうなるのかなと閃いたわけよ。

試しに、ナスでもイメージしてみましょうかね。紫と同じだしね。」


マキは、さっそく、スライムの魔石を手に取り、「ナスになれナスになれ」と思いながら「魔石種」を唱え、スキルを発動させる。

しかし、種は今までと変わらないようだ。


「失敗かな??変わらないな。でも、植えて見ましょう。」


失敗を恐れず、土に植えてみた。どうせ、失敗しても魔石ができるんだしいつものように一晩放置してみた。


同じようにすくすく育ったが、魔石が成る草と形が違うようだった。期待に胸を膨らませる。

しばらくすると、ナスが実り始めた。魔石種から成ったナスは、紫色が濃い。

そして、魔石の場合は3つぐらいしか収穫できなかったが、ナスを作った場合は、30個も成った。

はじめてにしては豊作だった。


「ユキちゃんの言った通り、冴えてるね。スキルにもイメージって大切なんだね。ナスが食べれそうよ。」


「わーい。ナスだ。ナスだ。ナスが食べれる。ナス焼きを食べよ。しかも、こんなに沢山食べきれるかな。」

ユキは満面の笑みをこぼす。そんなに野菜が食べたかったらしい、確かに、三度の食事すべて肉だけは、女性に優しくないかもしれない。


今のところ味の保証はないが、ナスっぽいものができた。

魔石からということもあり、紫色が強い。他の野菜も紫だったら、うーん?毒々しいって感じで食べれるか疑問だったが、とりあえずできた。

触ってみても、魔石の硬さはない。味はわからないが食べられそうだった。


早速、昼食にナスを焼いて食べてみた。


「わーい。ナス、久しぶりのお野菜!」


ユキは、ご機嫌でできるのを待っている。


「これがナスって食べ物ですか?なんか色がすごいですね。」


エメダは初めて見たのかナスに驚いていた。


「野菜なんかなくてもお酒があればいいのに」


ドワーフのニウテは笑っている。


みんなテーブルに座ったところで、ナスを披露。

ただただ、焼いたナスがテーブルに並ぶ

+お肉もね♪


早速、みんなで食べる。


「いただきます。」


思ったよりかは、ナスはおいしく食べられた。魔石のように固いとかもなく

普通に料理することもできたし、食感も悪くなかった。

魔力が多く籠っている食べ物のせいなのかわからないが、体力、魔力ともに少し回復する感じがした。


食べれるのが分かったので、マキは、魔石種からの野菜研究に切り替えた。(ユキに少し甘い?)


しばらく、魔石種から野菜を作り続けた。

普段食べ慣れている、野菜を作った。どれも、紫色になってしまうのが難点ではあるが、見た目は置いておいて、食べれる野菜が作れた。

しかも、どの野菜も食べるだけで体力、魔力が回復する効果が得らえれた。

マキ達だけは、食事が豪華になっていった。


色々試した結果

魔石種から発芽した苗は、1日で大きくなり実をつけた。(種類により多少誤差はあるが、大抵同じになる)

2日目以降も実を付けるには付けるが、成長速度は遅い。一週間ぐらいかかって2回目の収穫となるようだった。

1回目の収穫野菜は、体力、魔力ともに回復するが、2回目の収穫野菜は、1回目と比べると全然回復しない実感しないレベルとなった。

3回目の収穫も1週間以上かかる結果となり、2回目とほぼ同じとなった。何回収穫できるのか不明ではあるが、枯れたりする様子はなかった。


「うーん。1回限りのお野菜か、私がいれば問題ないけど、他の人には育てられないか」

マキは、検証結果にぼやく。

次回の投稿は、5月24日を予定しております。

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