町の食堂での出来事
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町に付くとすぐに奴隷商へ向かうとおもったが、その前に、腹ごしらえ。
エメダは、何も食べていないようだった。
「エメダちゃん、遠慮せず注文していいからね。もう奴隷じゃないんだし」
マキは、優しくいう。
「うんうん。エメダちゃんはお友達!困ったときはお互い様」
ユキも進める。
エメダは、嬉しくて涙がこぼれるが。
「ありがとうございます。前の主人にはこんなところに連れて来てもらったこともありませんでした。
主人の家で残飯を食べて必死に生きていました。」
と言いながらも、何を注文していいのかわからない。
故郷では、こんな店はなかったし、奴隷生活でも行ったことがないから、オドオドしていた。
「好きなの注文していいんだよ。」
マキは、エメダに注文表を見せるが、何も答えない。沈黙が…
「えっと、ごめんなさい。あの、私、文字読めなくて、このようなお店にも入ったことなくてどうしていいのか。」
エメダは、悲しくて泣きだしてしまう。
「み、皆さんと一緒でいいです。( ノД`)シクシク…」
「わかった。泣かなくていいのよ。少しづつ覚えていこうね。ごめんごめん。」
ユキもフォローし、兄が注文する。
しばらくすると、料理が並ぶ。
「エメダちゃん。遠慮せずにたべてね。」
ユキは、料理を進める。
奴隷生活をしていたせいか、進めてもなかなか食べ始めない。
「同じ席で食べてもいいのでしょうか?」
「え!」
マキは驚く。
「あ!そういうことね」
ユキは、自分の家でのことを思い出した。奴隷は別の部屋で食事していたことを、
執事、メイドも主人と一緒に食べていなかったことを思い出した。
「仲間だから、奴隷だった頃のは気にしなくていいのよ。咎めたりとかはないよ。安心して!」
「あ、はい。で、でも」
「わかった。みんな食べよう。エメダちゃんが気を使っちゃうから」
みんなが食べ始めると安心したのか、エメダも食べ始める。
食事一つでも色々あったがみんなでワイワイ食べた。
次回の投稿は、5月3日を予定しております。




