魔石合成をやってみる
次の日、マキは朝から早速何ができるのか試してみた
ステータスを開き、魔石合成を触ってみる。
すると、魔石合成二つの魔石を合成し性能を上げることができる。と記載してあった。
「なるほど、なるほど、魔石合成には、そんな効果があるのか」
マキは、さっそく机にスライムの魔石二つ並べる。
「魔石合成!」
と、マキはスキルを試している。魔力が無くなる感じを覚えた。
すると、二つのスライム魔石が固いはずなのに、グニャと曲がり、一つになろうとしている。
時間経過と共に、一つとなり、別の魔石変化したようだった。
じーっとマキは、合成過程を見つめて、合成し終わると魔石の上に
『グレートスライム』
と書かれていた。
「あれ?鑑定?できるようになってる?それに、スライムを合成すると一段階?ランプアップした魔物になるのかな…」
マキは独り言を言って満足気になった。
さっそく、父に言った。
「おとうさん、おとうさん!昨日もらった魔石で合成できたよ。
ほら、グレートスライムだって!!」
マキは、合成した魔石を持って店先に走っていった。
「どれ?どれ?うーん?本当だ!確か、スライムの魔石だったのに?合成するとランクアップするみたいだな」
父は、商人で鑑定を持っている。まじまじと魔石を見て合成の成功に喜んでいた。
スライムは、最弱モンスターで有名であるため、グレートスライムはかなり珍しい。
レベル(強く)なる前に、たいてい倒されてしまい、魔石になってしまう。
父も若いころ色々回っていたが、グレートスライムの魔石は見たことがない。
モンスターとして実在しているかもわからない魔石であった。
「これは、高く売れるぞ、今度スライムの魔石を入荷して、マキに合成してもらって高く売ろう。」
怪しげな笑みを浮かべながら、マキをほめる。
次回の投稿は、8月11日を予定しております。