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聞きなれない魔石師との奮闘記  作者: さんご
成長と旅立ち
24/75

ユキの過去そしてマキとの出会い

アクセスしていただきありがとうございます。

駆け出しでわかりにくい部分などありましたらご連絡ください。

ブックマーク登録などしていただけると、作成の励みになります。よろしくお願いいたします。

ユキは、貴族といっても底辺の男爵位の家庭に生まれた次女であった。

幼い頃は、甘やかされて育っていた。生意気な淑女であった。

底辺の貴族ではあったが、何も不自由なく生活していた。


ポータの町には、10歳から通える平民の学校がある。

貴族は、10歳ごろから家庭教師を雇い勉学に励み、12歳から通える王都の学校でさらに勉強する。

貴族の中でもそこまで裕福ではないと町の平民の学校に通い12歳までに勉学にはげみ、勉強する貴族もいた。ユキの家もそうだった。


ユキは、平民の学校へ入るが、貴族世界では底辺ということもあり、同期の貴族からは虐められいて学校になじむことができていなかった。

当時のユキは、平民に対してはプライドが許さず厳しく当たり、貴族には虐められるとという状況で学校ではいつも一人で孤立していた。


そんな時


「ユキは、何をやってもダメだな。テストもひどい点数。何か言い返してみろよ。」

貴族の男の子から虐められていた。


「サーベスの方が成績は、悪いわ」

「そんなこと言っていいのかな。パパに言いつけてやる。」

言い返しても、語尾に「パパに言いつけてやる」といい、親の権力を使ってくる。

ユキは、従わないと貴族間で圧力をかけられてしまう。これ以上親には迷惑を掛けられない。


「う…ごめんなさい。サーベス。」

「わかれば、いいんだ。」


そんな中、マキが現れた。

「サーベス、何やってるの?いじめちゃだめじゃない」

「うるさいな。平民のくせに生意気なんだよ。」

「へ?平民のくせにってどういうこと?親は偉業を成し遂げ偉いかもしれないけど、サーベスはないかしたの?

貴族だからといって、あなたになんで敬意を払わないといけないの?」

「生まれてきてから、悪いことしかしてないサーベスをなぜ敬わないといけないのか詳しく教えてくれない?ねぇねぇ」

マキは、わざとらしくサーベスに駆け寄り問いただす。

散々悪いことをやってきて、学校の先生にも何度も叱られているので、言い返すことができないサーベスは、

「う…パパに言いつけてやる」

「そればっかり、結局パパがいないと何もできないと言っているようなものじゃない。貴族だったら自分の言葉に責任と実行力を持たせないと、人の上に立てないよ。」

「う…パパに言いつけてやる」


壊れたように何度も同じ言葉を繰り返すだけだった。


「ほっといて、いきましょう。ユキちゃん」

「うるさいな。ほっておいてよ」


ユキは走り去ってしまう。

来る日も来る日も、マキはユキが気になり話しかけるが、貴族のプライドが許さないのか話そうともしなかった。


ある日、マキが風邪をひいてしまって学校に5日間ほどいけない時があった。

初めは全然気にも留めていなかったが、ユキのところに来ない日が続いたので、愛想つかされたのかなと寂しい気持ちになった。


しかし、マキは重い風邪を患って倒れたことが教室で噂になっていることを聞いて、いてもたってもいられなくなった。


今まで邪険に扱っていた平民の人たちに、マキの家の場所を必死に聞き回っていた。嫌な顔一つせずに丁寧に教えてくれた。

マキの周りにいる人たちは、差別や偏見をしていなかったのとマキの人柄の良さがうかがえた。

ユキは、自分は貴族で上に立つ人間だと見栄をはり、変なプライドを持って見ていた人たちは、自分よりも劣っていたのではなく、優れていたことに気づかされた。

調べていくうちにようやく、マキの家を突き止め訪れたのだった。


「から~ん」


「いらっしゃいませ?貴族様がこんなところに!?うちの旦那が悪い事でもしましたか?」

「い、いえ。マキさんはいるかしら?」

「マキは、風邪で寝込んでおりまして…貴族様にうつってしまっては…申し訳ないので会わせるわけには…」

母は、貴族様が誰でどうして来たのか分かっておらず、会わせるのを渋っていた。


「ママ、誰か来たの?どこかで聞いた事ある声だけど。ゲホゲホ」

マキは咳をして辛そうだった。

「マキさん。そこにいるのね。今までごめんなさい。これ、家で使っている風邪薬。よく効くと思うわ。」

そういうと、高級そうな薬を母に渡して、名前も告げずにお店を去って行った。


母は、訳もわからず受け取ってしまう。

「ママ!どんな子だった?ゲホゲホ…」

「プライドが高そうな貴族様の娘だった。だけど、マキの声を聞いて安心したのか、この薬を置いて行ってくれたよ。学校の子かしらね?」


なぜかマキはその言葉で直感した。ユキが来てくれたのだと。マキは寝床で涙していた。


しばらくして、マキの風邪もすっかり良くなり、再び学校へ行くことができた。

学校でユキを見かけても相変わらず、ツンケンしているが、マキは、薬をくれたお礼につたないながらも自分で作った不格好なペンダントを送った。

ユキは、受け取ってはくれたが喜んではいないようだった。マキはそれはどうでもよかった。


それから、ユキを学校で見かけるとたまに不格好なネックレスをしているときがあった。


時間はかかったが次第に、マキとユキは学校で話すようになり、どんどん仲良くなっていった。

学校では良きライバルそして、良い友として交友を深めていった。

次回の投稿は、2月16日を予定しております。

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