レンの過去
レンは、幼い頃両親を人間の盗賊に殺され人間を憎んでいた。
両親は必死に逃がしてくれて、なんとか生き延びることができたが、しばらく町にはなじめなかった。
レンは、孤児となり孤児院に入るものの食べ物もろくになく、町から盗んで何とか生きながらえる日々を送っていた。
孤児という理由で迫害を受けて幼児期を過ごしていた。
1年ぐらいたったころに、親しい仲間はできつつあったが、町で盗みなどもやっていたので、心を通わせる、信頼できる友はできず、出会いと別れを繰り返していた。
あるとき、ふらふら歩いているとき運命を感じたのか、師匠から声をかけられた。
その憎しみが、運命を引き寄せたのか、悪の錬金術の師匠に出会う。
師匠も似たような境遇で幼い頃両親を亡くし、さらにドワーフということで、人族の里ではいじめ、暴力などいつも受けていた。
境遇も同じで、惹かれあったのか歳はかなり離れていたが二人は意気投合し、今回のことを計画していたのだった。
師匠とであってからは、つらい錬金術の修行だった。
生活魔法を使い続け魔力を増やし、錬金術の素材を集めるためにダンジョンや森で魔物を狩ったりしていた。
レンが、15歳になり錬金術師とわかると本格的に修行や研究を手伝わされた。
時には、錬金術のレベル上げるために魔物の討伐や薬草や素材の採取。錬金術による合成もいっぱいやった。
師匠からの扱いもひどかった。
師匠も普通の生活をしたことがないので接し方を知らなかったのだ。
それでもレンは耐え、研究をしていたのだ。
人とはなるべき交流を避け、研究に没頭していた。
研究していくうちに、魔物は魔力溜まりから、発生しやすいことが分かってきた。
証拠として、ダンジョン内の深部では濃い魔力があり魔物も発生しやすいのは既知の事実でもあったことからも考察できた。
この計画のために、人為的に魔力溜まりを作る魔力を集める魔具『魔力集積魔具』を作成した。
さらに、魔力の源になるマナポーションにも目を付けた。
マナポーションを錬金術で錬成に錬成を重ね結晶化させた魔力結晶を作り上げたのだった。
魔力集積魔具の近くに魔力結晶を置くことで、魔物が発生することも実験で得られた。
また、自然の魔力溜まりに魔力集積魔具を設置することで効率よく魔物が発生することも突き止めたのだった。
魔物を発生させる実験も大変なものだった。
油断をすると魔物が大量に発生しこちらがやられてしまう。さらに放置すると強い魔物へと変わってしまう。
過酷な実験だった。師匠と二人で実験を繰り返し、レベルも上げていった。
そんな日々を送っているうちに、魔力溜まりがよく発生する場所を見つけ、そこに魔具と魔力結晶をばらまく計画を立てたのだ。
次回の投稿は、1月26日を予定しております。




