表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

年末年始の出来事

作者: マイルス・スマイルズ

2022-23年末年始の出来事

 十二月二十九日午後、父が趣味で野菜や果物を育てる畑の淵の側溝に転落。頭と腰を打撲したと連絡が入った。

 大したことは無いだろうと思いつつ見に行ったところ、ブロック状の物に腰かけた父がおり、連絡してくれた近所の方が様子を見てくれていた。

 「大丈夫か?」

 と訊ねると首を縦に振る。ただ挙動が少しおかしい。バランスを取るためか、足を広げてすわった右足の内ももの辺りを、右手で掻くまたは擦るような仕草を繰り返している。

 質問に対して言葉による応答はあるが、見ていてくれた方によると、明らかに先程と様子が違うとのことだった。

 「救急車を呼びましょうか」

 と聞かれたので

 「お願いします」

 と救急車の出場を要請した。


 病院で検査したを結果、脳に若干の出血があったが、一時間後に再度検査したところ、出血部位の拡がりは確認できないとのことで軽い脳挫傷と診断。

 妙な仕草はこれが原因のショック状態によるものであろう。

 問題は背中の方。こちらがより重症だった。MRI検査の結果、腰より少し上の骨が二か所骨折しているのが判明。

 明日専門病院に転院して手術をするか、手術せずにコルセット等で固定して固まるのを待つか判断される。

 手術となればただちに取り掛かるらしい。

 家族はケガをした高齢の父と母、それに長男の私であり、当然手術中は控室で待機していなければならないが、私は行けない。

 一月二日から喉の痛みを感じ、三日は喉に加え咳、発熱の症状を発症。これはPCR検査を受けなければならない状況である。

 四日朝、市立病院の発熱外来での検査を予約し、午後に受診。

 本来なら二時間程度で判る検査結果が、機器の不具合で本日中に結果を知らせるのはむずかしいとのこと。

 コロナ流行後、できる限り人の集まる場所に長時間留まらないよう気を付けてきた。感染したのは父の検査中、五時間近く救急外来の待合室で待機していたための可能性が高い。

 幸い、母に症状は見られない。五回目のワクチン接種から3か月以内だったからかもしれない。

 父が手術することになるのか、するにしろしないにろ、時間がかかったとしてもリハビリをして元の状態に戻れば喜ばしい。

 私の陰性・陽性判定がどうなるか、これも今は心痛の元だ。症状としてはそれほど重くはないのでインフルエンザの可能性もある。

 それにしても父が手術をすることになった時、近くに居られないのが一番心配だ。

 最悪、高齢の母ひとりで待機しなければならないと想定していたら、遠出して不在と思っていた親戚が帰宅していたので、その親戚が母に付き添ってくれることになった。

 とりあえず最悪の事態は免れた。


 それにしてもこんな不運が立て続けに起こるとは。

 二〇二三年の不幸がこれで打ち止めになってくれることを望むだけ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ