『オリバー視点』
俺はオリバー・ムーア 26歳
父さんはハールン国、国王の側近をしている。
父さんは俺に側近を継がせたいと思っているが、教師の仕事が好きだから継ぐつもりはない。
ハールン国の第一王子は3歳になったばかりだ。
兄さんや弟がいるし
どちらかが継いでくれるだろう。
俺がベルク国にいれるのは、あと半年だ。
半年後ハールン国へ戻る。
それまでにシャロンと良い関係になりたい。
16歳で出逢ってからずっと好きだった。
まさかシャロンが記憶を失ってるなんて思わなくて・・・。違和感に気づいたのはシャロンがミンティレス学園に入学してからだった。
俺の顔を見ても反応がないから忘れられたと思いショックをうけた。
シャロンとゆっくり話がしたいと思い暴走して誘拐まがいのことをしてしまった。
シャロンを怖がらせて泣かせてしまい猛反省している・・・。
結婚して欲しいと伝えたけど
返事はどうなのかわからない。
ライアンと婚約してるから
断られる可能性が高いのはわかっている。
でも、シャロンのこと諦めきれなくて正直な気持ちを伝えた。
シャロンを別荘に送ったあと
アレンから話したいことがあると言って話を聞いた。
「アレンくん話したいことってなにかな?」
「あの、オリバーさんはシャロンのことどう思っているのですか?昔、婚約者候補でシャロンも懐いていたので気になりまして・・・」
「シャロンのことは今でも好きだよ。ライアンと婚約してるのは知ってるけど諦めきれなくて・・・俺の気持ちはシャロンに伝えた。あとはシャロンの返事次第ってところ。婚約してるから断られると思うけど」
「そうでしたか。わかりました。俺はシャロンの気持ちを優先するので」
アレンはシャロンを溺愛してるし心配でたまらなくて俺に聞いてきたんだろう。
俺はシャロンとずっと一緒にいる未来を願っている・・・。




