-----異世界の宿7泊目 看板娘とスナシーの街の新メニュー
私はネネンネ。
スナシーの街にある宿屋ふんにょり亭の看板娘なのです。
スナシーでの食事といえばパッサパサの芋なのです。世の中の常識なのです。
でも住人にとっては常識ではないのです。
さすがにあの芋だけをずっと食べ続けるなんて不可能なのです。
他の街から仕入れた食材を使って、住人たちは毎日の食事をしているのです。
とはいえ全ての食事をそれでまかなうことはできないのです。
住人の分ですら足りないのです。
冒険者になるために来てる人たちが芋だけ食べるのは当然なのです。
というかその人たちも好んで芋を食べているのです。
美味しいものを食べたいなら、わざわざスナシーの街に来ないのです。
ここにいる間はパッサパサの芋を食べるということが、滞在客たちにとっては1つの体験なのです。
冒険者になるといえばパッサパサの芋。これが冒険者たちの合言葉なのです。
でも住人にとってみれば、パッサパサの芋を食べたくは無いのです。
飽きてしまってるのです。嫌なのです。嫌なのです。もう口の中がパッサパサは嫌なのです。
我が家の食事の3分の1はパッサパサの芋なのです。
ところが最近になって住人の間でパッサパサの芋を食べるブームが起きているのです。
もちろんネネンネもブームに乗りまくっているのです。
それはポテトサラダって言うのです。
なんでもゴロンニャさんたちが食堂の人に頼んで作ってもらったそうなのです。
凄いのです。全くパッサパサしなくなったのです。
しかもスナシーの街で手に入れることができる材料だけで、この美味しさを作ることができるのです。
強くて美しいだけじゃなくて美味しい料理の作り方まで知ってるなんて凄すぎなのです。
ネネンネもゴロンニャさんたちのようになりたいのです。
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