表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
144/154

-----箸休め53品目 パーティーグッズ3

ちょっと浮かれて買ってきたパーティーグッズ。

それを見たみんなが戦いに関するパーティーのためのグッズだと勘違い。

そんなことないよって説明したんだけど、【あんたが大将って書いてあるタスキ】をみんなが欲しがって一触即発の危険な状態になっちゃった。


そんなんじゃないからさ。みんな待って待って。

大将は戦う仲間の中で一番偉い人って説明したけど、このタスキはちょっと違う意味があるからさ。


「にゃ?違う意味ってなんなのにゃ?」


おお。ゴロンニャがそうやって聞いてくれて、他のみんなも戦う姿勢をやめて話に耳を傾けてくれるようになったよ。自分が持ってきたこんなのでみんなが戦うのは良くないからね。


たしかに大将ってのは戦う仲間の中で一番偉い人って意味があるんだけどね。

でもこれはちょっと面白い感じにしたっていうか、なんて言ったら良いんだろう。

きちんとした偉い人とかじゃなくて、飲み会の席でちょっと面白がるというかなんというか。


「じゃあ一番偉いのは嘘なのかにゃ?」


いやいや、嘘ってわけじゃないんだけどね。

ちゃんと偉いことは偉いんだけど、かしこまった偉さじゃなくてさ。

一番偉い人なんだけど、ちょっと偉い感じに扱わないというか、ちょっと間抜けな感じで見てるというか、ちょっと大したことないって思うというか、ちょっとね。


「じゃあティーナに譲るのにゃ」

「そうでござるな。ティーナのためのタスキでござる」

「ティーナが選ばれるのに何の不満もないわ」

「悪魔的にティーナの装備品だよね」

「なるほど納得ですわ。ギルドさんなんて役職のティーナこそあんたが大将ですわ」


みんな争わずに済みそうなのは良かった。ズィ姫はちょっと直接的すぎる気がするけどね。

良かった。良かった・・・・・・でも

ティーナの反応が怖いなあ。怒ったりしないかな。

と思ったら


「わっはっはっはっは。そうかそうか。じゃあアタシがこれをもらっちまうぞ」


って肩から誇らしげにタスキをかけたんだよね。

みんな仲良く過ごせそうで良かった良かった。

と思ったら


「おいタクノミ。そういうのわかったうえでアタシにかけるためにこれを選んだってことか?」


なんてティーナがにらみをきかせて肩を組んできてさ。

やっぱりそのへんを気にしてたんだね。この後がちょっと怖いよ・・・



評価、ブックマーク、感想、レビューなんでもすべて嬉しいです。

めちゃめちゃめちゃめちゃ嬉しいです。


読んでいただけるだけでうれしょんするほど喜びますが、反応していただけるのは最大のご褒美です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ