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61杯目 神秘的な湖と滝

森の奥深くにある神秘的な湖。

ティーナに呼ばれてやってきた場所は凄く異世界らしい・・・・・・のかな?

地球上でもこういうところはあるのかもしれない。でも凄く非日常な雰囲気があるから、異世界に来たなーって気分になってるよ。


「おう。良く来たな。待ってたぞ」

「ウーミウーミ!」


そう。今回はウーミも一緒。

乾きの杯のメンバーだけじゃなくて自分とウーミも一緒にこの場所に来て欲しいってティーナに頼まれたんだよね。何の用があるんだろう。さすがにこの景色を見るためだけじゃないよね。でもしばらく眺めていたい。そんな気持ちにさせられるよ。なんだか魅力的な湖だなあ。


「とりあえずこんな場所で話すのもなんだから向こうに行くか」


ティーナが指差した先にはいくつかの小屋が建ってるよ。

この湖を監視するクエストがあるらしくて、小屋はその人たちが使うためのものなんだって。

その中の1つの小屋に案内されたよ。中には誰もいないね。普段から監視しているのは数人程度しかいなくて小屋は余り気味になってるんだってさ。


監視するだなんて危険な場所なのかなって思ったけど、そうじゃないみたい。

ここの湖はダンジョンと一体化してるんだって。前にヒガリーの街で海と一体化してるダンジョンがあったけど同じような感じだね。特にモンスターが出るわけでもないそう。

ただこの湖は周辺の環境には大切な場所だから、異常が無いかを監視するだけのクエストがあるんだって。あれかな、ダムとか川の水位を監視するみたいな。


「滝がしばらく止まっちまったみたいなんだ。2~3日くらい止まるのはいつものことなんだけどな。今回は2ヶ月くらい止まったまんまなんだよ」


そんなに止まっちゃうなんて何か問題がありそうだね。


「監視のやつらに調査も任せてたんだけどな。何も発見できなくてアタシが来たってわけだ」


なるほどね。それで乾きの杯も呼ばれたんだね。

でも何で自分とウーミも一緒なんだろう。


「ウーミは水の大精霊だろ。もしかしたら何かわかるんじゃないかって思ってな。タクノミと一緒に少し見てもらえないか」


そんな重要なことを任されて大丈夫かな。ウーミは凄い大精霊だけど。


「わっはっはっはっは。別に何も期待してないから、そんなに緊張するな。何も手がかりがないから少し変わった視点からも意見が欲しいって程度だ。普通に景色を見に来た観光気分で構わない。むしろそれくらい気楽に眺めてもらったほうがこっちとしてもありがたいからな」


まあそれくらいなら自分でも大丈夫かな。


「タクちゃんならすぐに解決するのにゃ」


あれ?ゴロンニャは今の会話をちゃんと聞いてたかな?

そしたらティーナとグリンナが


「何を言ってんだ。お前たちが解決するんだぞ」

「それを言うならティーナが解決するのよね」

「わっはっはっはっは。それはそうだな。アタシが何とかする役目だよな。それでも一人ですべてやるのは難しいから調査に協力してくれ」


なんて軽口をたたきあって。なんだかんだで仲良くて信頼しあってるんだろうね。

とりあえず状況は把握できたよ。湖を眺めて何か気が付いたことがあれば言えば良いんだよね。


そんな感じで湖のほとりをみんなで歩き始めたんだけどね。改めて凄く神秘的な湖だなって感じるよ。

そういうの信じてるわけじゃないけど、もし日本の観光地だったらパワースポットって言われそうな。そしてそんなパワーをもらってる気分を少し理解出来ちゃいそうな。


ウーミは湖に飛び込んで泳いでるよ。凄く気持ちよさそう。

水の大精霊なだけあって泳ぎが上手だよね。いや上手なんて言葉を超えてるね。潜ったかと思ったら水面から勢いよく飛び出して、グルグルグルグル回転ながら着水なんて曲芸をしてるよ。

かと思ったら水面に立って踊ってる。凄いね。何でも有りだね。


それにしても広いね。そりゃ見た目で大きさは分かってたよ。でも実際に歩いてみるとその大きさが改めてわかるというか。3時間程度じゃ湖のほとりを歩ききれないよ。

ティーナと乾きの杯もそのつもりだったみたいで、何日かはここに居る予定だってさ。


そろそろ異世界に居るタイムリミット。ウーミはまだ残るみたい。いつもお風呂ばっかりだったから大きいところで遊びたいのかな。ゴロンニャたちにお任せして自分だけ家に戻ってきたよ。


そういえば異常ってさ、滝が止まったってことだったよね。

今日の見た感じでは滝があるような崖はなかったんだよねえ。どこか別のところにあるのかな。


なんてことを考えてたときもありました。

実際の滝を目にしたら、とんでもない光景だったんだよね。



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