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お笑い芸人ランキング Sランク編 志村けん

作者: ランク野郎

志村けん Sランク


ボケ 100 Sランク+

ツッコミ 70 Bランク

トーク 76 Bランク

コント 90 Sランク

顔芸 100 Sランク+

エロ 100 Sランク+


【解説】

ドリフターズで唯一の選出となった、ボケの天才芸人である。


『アイーン!!』や『だっふんだ!!』等の代表作が示す通り、その持てる才能の全てをボケに全振りしたかのような、圧倒的な破壊力を持つボケは、今もなお他の追随を許さない(余談だが、筆者は『だっふんだ!!』の由来を『脱糞』から来る『脱糞だ!!』だとずっと思っていたのだが、落語家の桂枝雀の高座でくしゃみをする様がそのまま『だっふんだ』と聞こえたのが由来だそうだ。脱糞が由来じゃなかったのかよ!!志村ならやりかねないと思ったのに!!)。


キレの良い動きと奇妙な声色、変な顔を用いて人を笑わせる能力は、同ジャンルでは芸能界広しといえど、右に出る者はいない。


たけしの解説でも語ったが、松本は確かに比肩する者のない天才芸人だが、たけしは松本とは違ったカテゴリの、天才的なボケを持っている。


それはこの志村も一緒で、松本、たけしとはまた違ったカテゴリに於いて、最高評価のボケを有しているのである(同カテゴリではやはり動きと顔で笑わせる岡村隆史が存在するが、志村の域には残念ながら至っていない)。


故に、このカテゴリのボケに於いて、志村に最高評価以外は考えられない。


ボケの評価は松本、たけしに続いて、3人目の最高評価である。


その天才的なボケと対照的なのが、ツッコミとトーク。


共にBランクとしたが、これは仕方のないことであり、志村のようにボケ特化型の芸人は、その能力を全てボケの能力に振り分けてしまっているため、他の能力はその分低くなってしまう。


以前、笑いの神は完璧な芸人を創らないと言ったが、これはもうどんな芸人も逃れようのない、絶対的なジレンマなのである(キャラに決められたパラメータを振り分けていくゲームを連想して貰うとわかりやすいかと思う。ボケにポイントを振ると、その分他のパラメータに振るポイントは少なくなってしまう)。


逆に言うと、松本のように全ての能力が著しく高い芸人の方がおかしいのであるが、志村はツッコむよりツッコまれる側のため、ツッコミ評価は低めのBランク。


トークはラジオやトーク番組の内容から、これもBランクが妥当であると判断した。


コントはSランクで問題ない。さすがに現代に観ると芸風は古臭く、内容もベッタベタなのだが、笑いのパワーや破壊力という点では、現代のコントにも何らひけをとるものではない。


逆に言うとその古臭さやベッタベタな部分が、松本と比較して10点マイナスのポイントだと言える。


ちなみに、志村けんの『志村』の『し』と、『けん』の『け』の字を入れ替えると名前が『毛村しん』となるが、それに何の意味があるのかと問われれば、筆者に返す術はない。だったら初めから言わなければいいのに。


だが、言いたくなってしまったものはしょうがない。くだらないことはどうしても言わなければ気が済まない性分なのである。こういう無駄な部分が考察の完成度を著しく落としていることに、筆者は早く気付くべきだと思う。


顔芸は文句なしの最高評価である。同ジャンルの先駆者と言える志村だが、そこから長い年月が過ぎ、その間数えきれないほど多くの芸人が現れ、或いは消え去っていったにも関わらず、志村を超える顔芸の持ち主は未だに現れていない。


これは志村の顔芸が全芸人の中でも、突出して優れていることの証左に他ならない。


唯一現役では、ペナルティのワッキーの顔が加齢によりいい味を出してきているが、やはりまだ全盛期の志村の域に至っているとまでは言えないだろう。


顔面の破壊力だけで言えば、ハリウッドザコシショウの顔も映り方や角度によって、もうこんなもん笑うしかないやろという顔つきになる時があるが、顔の造形のクオリティーにバラツキがあり、そのバリエーションもさほど多いとは言えないため、これも志村クラスの顔芸とは言い難い。


ひょっとすると、志村を超える顔芸の持ち主は、今後芸能界に二度と現れないのではないか。


そう思わせるほど偉大な顔芸の持ち主に、最高評価以外は考えられなかった。


最後のエロの最高評価である。これはタモリのサングラスの時とは違い、けしてふざけているのでもなんでもなく、志村けんを語る上でエロと笑いは絶対に切り離せない、不可分なものなのだ(ものなのだ。じゃねえよ!!じゃあタモリの評価からサングラス外せやコラ!!)。


まあ、外す気はないのだが(ないのかよ!!ていうか応答してくれるんだここの呟き!?)、ちょっと何言ってるかわからなかったサングラスとは違い、志村けんはエロによって笑いを取り、また笑いを取るためにエロを演出する。


まだ放送倫理が甘かった時代の志村の昔のコントなどは、女性がテレビで豊満なパイオツをさらけ出していて、あまつさえ何を血迷ったか、志村はそのパイオツを普通に揉んだりしている。


これは果たして笑いにかこつけた志村の個人的趣味なのか、それとも笑いを取るために嫌いなパイオツを心を鬼にして触っているのか、常人にはとても伺い知ることはできないが、いずれにしても志村の笑いとエロは絶対に切り離せないものであることが、おわかり頂けたはずだ(?)。


志村はエロによって笑いを取る道でも先駆者であり、その芸風は後のイジリー岡田、現在で言うところの紺野ぶるま等に受け継がれている。


エロは人間が根源的に持っている欲求のため、上手く笑いに変えることができれば替えの効かない貴重な芸人になれるはずだが、昨今のコンプライアンスに厳しくなったテレビ業界では、エロ芸は諸刃の剣であり、上手く使いこなさなければ自らの芸能人生を縮めてしまう、とても扱いの難しい危険なものであることを、全ての若手芸人は肝に銘じなければならない。


エロに於いて志村の影を追うことは、最早時代が許さない。


志村のエロ最高評価は、寛容な時代と笑いの神が奇跡的に味方した、オンリーワンの評価なのである。


「志村!!後ろ!!後ろ!!」


観客は志村の後ろを注意するが、その後ろには誰もいない。

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