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転生したのはいいけどチートスキルが《殺人技術》って!?  作者: マカロニサラダ@さらばリア充
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手紙

ブラックサンダーって美味しいですよね

やっぱりあの安さに秘密があるんじゃないかって思うんですよ?

それというのも(略)


目が覚めたら森だった

日も射さないほど暗い森だった

生き物の気配は一切感じられない

木に囲まれていて辺りが見渡せない

怖い森

恐ろしい森

そういう印象だった


状況が理解できない

記憶を手繰り寄せようとしてみるも、それらしいものが見当たらない

ノイズに阻まれて辿り着けない

真っ暗だ

急にとてつもない不安を覚えた


ふと、自分が手に握っているものの存在に気付いた

手紙……?

それもそこそこの長さ

読んでみることにした


《おはようございます

私は死神を勤めているものです

ここに書かれていることは貴方にとっても信じられないことでしょう

突然の手紙で驚かれていると思われますが、簡単に説明をしたいと思います



貴方には記憶が無いことにお気づきでしょうか

そうです、貴方には記憶がありません

知識だけがある状態です

何故なら貴方は死んだからです


死にました

それも、とても悲劇的に


私は死神ですので命を回収する事が目的です

あの時も無意味な命の回収に向かっていました

無意味な命というものは、停滞を繰り返すばかりで前進しない命の事です

死神は命を奪うとき、ひたすら絶望させます

命に対する執着を無くすためにどんな手段でも講じます

しかし、私の部下のミスで人選を間違えてしまいました

貴方に選ばれてしまったのです

死神がターゲットを見逃すことはありません

そして、貴方は命を奪われました

それはもう、恐ろしい方法で

普通の人だったら1日も持たないなか、貴方は三日も耐えてしまいました

三日もあれば人の心など容易く壊すことができます

貴方の心は壊されてしまいました

これは完全に私たちの過失


そこで私は貴方を異世界へ転生させることにしました

死神でも一応神なのでそれ自体は簡単ですが、少し問題がありました

それは壊れてしまった心です

肉体的な破壊なら良かったんですが魂の崩壊までとなると死神の手に負えません

そういう理由で貴方の記憶を封じさせていただきました


貴方の前世は、決して幸せな暮らしではありませんでした

二回目の人生では自由に生きてください

ただし、その世界は貴方にとっても全てが常識から外れた世界

いつ死んでしまうか分かりません


そこで私からプレゼントをしたいと思います


1つ目は《弱点看破》


2つ目は《死神魔法》


3つ目は《欺瞞》


4つ目は《殺人技術》


五つ目は《強制強化》


死神である私にはそれぐらいしか渡せるものがありません

ですが貴方なら何とかなると信じています

信じられないでしょう

無理に信じろとは言えません

ただ、生き残って下さい


それでは

貴方によい旅を》





それというのも(略)



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