1−2 混乱
あの日から3日がたった
この止まった世界では夜になることもなく外は明るいままで エアコンもつけられずガスもダメで火を起こすことすらできない
食事は缶詰と消費期限がギリギリのパン
や菓子を食べていたがもう底が見えていた。
あれから外に出るのも怖く家に引きこもっていたがそろそろ限界だ。
「近くのコンビニにでも行ってみるか...でも奴らに出会っちまったらどうしよう...」
世界が止まったあの日 和凪は恐ろしい生き物を見た
初日に人を探しに外に出ようと玄関で靴を履いていたとき、外から足音が聞こえた。
和凪の家はマンションの4階 ベランダから外を見た時は人影もなく生活音もなかった。
だが今足音は聞こえている
こんなよく分からないことが起きている中、俺以外にも人がいるんだ!
そう思いドアを開けようとした時
足音がおかしいことに気付いた
普通の人の足音であれば もっと軽い音がする。こんな熊が歩いているような重い音などではない。
この時の和凪の判断が正しかったことを後で理解する。
ドアの人の目線あたりについている丸いレンズから外を覗き込むと 茶色い生き物が通り過ぎた
一目見た瞬間頭が真っ白になり鼓動が早くなりそこから動けなくなった
固まること10秒、和凪は音をたてないようにリビングのソファにゆっくりと腰を下ろし先程の出来事を思い返した。
「ぁ...あれっ...なんだ...?」
声が震えていた
和凪が見たものは今まで生きていた中で見たことがない生き物だった。
いや、和凪に限らずあんなモノ誰も見たことなど無いだろう。
身体は茶色く牛のような顔で二足歩行でガッシリとした体格の漫画で出てきそうな化け物だった。




