EXTRA・不思議な屋敷と住人たち
こんにちは。
ついに完結します。
なんだか、デビュー小説が完結するって淋しい気持ちになります。
では、ご覧ください。
ここは不思議な世界。
とある屋敷には現実世界と平行して同じ人が暮らしている。
この屋敷で怠け者の医者がいろんな人の診察をしており、世界中を旅をしている肩にうさぎを乗せた商人が物を仕入れている。
またメイド長はメイド副長と喧嘩をしているだろうか。おっとりとしたメイドさんが止めに入っているだろうか。片言のメイドさんが元気に仕事をしているだろうか。その人達が何をしているかは今の私は知らない。
ここの屋敷の住人はそれぞれがいろんなことを思い、暮らしている。
情報を求めてあちこちを走り回っている猪。
赤、青、黄のステッキをテーブルに並べて眺めているネズミ。
兜をかぶり、剣と盾を持ち見回りをする豚。
その後ろを少し怯えながらも豚を慕う犬。
無口だけど、スケッチブックに黒の油性で痛い台詞を書く猿。
どこかの方言を使い、楽しそうに踊っている鳥。
何か悪さをしようと企んでいる虎。
少し自虐的で今日も自分を責めている龍。
アートに囲まれて優雅に紅茶を飲む蛇。
その隣に立ち紅茶のおかわりを入れる羊。
庭には黒い影法師がおり、馬と牛の門番が今日も門を守っている。
屋敷には部屋がたくさんあるが、満室ではない。所々空きがあるようだ。211号室もその中のひとつである。この部屋には住んでいる人がいたが、今はいない。部屋の中は綺麗に整えられている。
ガチャリ・・・・・ギギィ・・・・・
211号室のドアが開く音がする。
髪は藍色の背中までのロングストレート、猫耳で右耳が茶色で左耳が黒、白いしっぽがある白いワンピースの少女が入ってきた。
私は猫だと思う。名前もある!
そう、私の名前は・・・・・・・・。
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ーーーーー完ーーーーー
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今までありがとうございました。
いろいろと裏話を書きたいのですが、それはまた活動報告にてアップします。
これからの私の作品や、今投稿している作品もよろしくお願いします。