5・妹属性の栗鼠と年上な猫
ある日の朝方の事である。
私はリスのクルミちゃんから「お姉ちゃん」と言われ、ときめいていた。
「どーしたの?ミケお姉ちゃん」
クルミちゃんは不思議そうにしている。その仕草もまた可愛い。
「い、いや。なんでもないよ」
私は我に返りクルミちゃんにゾンビの様に両手を上げ、ゆっくりゆっくりと近付く。我に返るといっているが、頭の中はクルミちゃんの事で一杯で、私の見ため的にもかなりの重症であるから、全然我に返ってはいない。
そして、右手をクルミちゃんの頭に乗せ、ゆっくりと撫でる。
「ふにゃあ~」
クルミはとても気持ち良さそうにしている。
ー(幕間)ー
私がクルミちゃんの頭を撫でてから約10分が過ぎていた。今は私もクルミちゃんも落ち着いている。本当に落ち着いているからもうゾンビみたいに寄っていかないもん!
とりあえず、自分のさっきまでの行動が恥ずかしいので、クルミちゃんの歌の話をすることにした。
「歌が上手だね。さっき歌っていたの何の歌なの?」
私はとても綺麗な歌声とは逆にとても不思議な歌詞が気になったので聞いてみた。
「あの歌はね、お母さんが歌っていたの~」
クルミちゃんは笑顔で答える。
「お母さんが?お母さんはどこにいるの?」
「お母さんは数年前に死んじゃったの~。けど、夢にね、お母さんが出てきてね、この歌を歌っていたの~。1週間同じ夢を見たから覚えちゃった~」
クルミちゃんはとても嬉しそうだ。
「そ、そうなんだ。えっと・・・みかみちゃんとうみちゃんって誰なの?」
私はこれ以上は聞いたらいけないと思い、最初に出てきた人(?)の名前の事を聞いてみた。
「ミカミちゃんは215号室の住人でたまに遊びに来るんだ!私と同じ年なんだよぉ。宇美は私の面倒見てるメイドさん~!年は17才だってぇ~!」
私はそれを聞いてびっくりした。なぜなら、私をよく世話をしている佐次田 五月に聞いたのだが、ここのメイドさんの職業は最低でも20才からしか出来ないらしい。
五月は自称20代半ばと言っていた。だからその宇美というメイドも年齢を偽っていると私は思った。
「そっか。ミカミちゃんに私も会いたいな。今度3人で遊ぼうね」
私はあえてメイドさんには触れずにミカミちゃんの話をする。
「う、うん・・・・。けど、ミカミちゃんね、猫が・・・・・・」
と言った時だった。
「ガチャリ」
と音がしたので私とクルミちゃんはドアの方を見た。
そこには金茶の髪を後ろでおさげにして、前髪は目にかかるくらい。白いワンピースで丸い眼鏡をかけている女の子がいた。ネズミの耳と尻尾がある。
「う・・・・・ううう・・・・・」
ドアを開けた少女はなぜかうなっている。
「ミカミ・・・・・・ちゃん?」
クルミちゃんは少女に声をかける。
ミカミちゃんと言われた少女は私を見て固まっているようだ。
「あ・・・・・・ああ・・・・ああああああああああああああ!!!!」
この女の子、私を見て何故か悲鳴をあげたよ!




