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猫はふて寝する  作者: 山神ゆうき
近津恵聖
74/83

65・高二

大神(おおかみ)くんから告白がないまま、高二になった。


それは仕方がない事である。大神くんは熱を出して一週間休んでしまったらしい。それで勉強が追い付けなくなり、啅人(たくと)くんに勉強を教えてもらっているようだ。


しかし、それは1年生の時の話である。今はなんとか勉強に追い付いているようだ。


ある日、『魔法少女アイドル@スリー』を私は観ていた。その時に魔法少女レッドのケミーちゃんが好きな人に告白する話があった。

毎年観ていた男の子向けのアニメは4月に始まり、3月になったら最終回になるのだが、『魔法少女アイドル@スリー』は3月になっても最終回にはならなかった。どうやら夏の終わりまで放送するようだ。

話はそれたが、私はアニメを観て思った。


「よし!私から告白しよう!」


私は立ち上がり、両手をグーにして胸近くまで持っていった。



「大丈夫!(けい)だったら上手くいくよ!」


「ありがとう、お兄ちゃん!」


そう、私は高校生になってもお兄ちゃんとはとても仲良かった。偶然近くにお兄ちゃんがおり、応援してくれた。


ーーーー(幕間)ーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーー


次の日の休み時間に運良く大神くんとばったり会う。


「お、大神くん!」


私は身を乗り出すように近寄る。私の鼓動が高鳴るのは久しぶりだ。


「お、おう。恵聖(けいと)。」


私に告白できなかったことで気不味いのか、返事が微妙であり、目線もやや斜め下を見ている気がする。


「は、話があるの!放課後での体育館裏に来て!絶対にだよ!」


私は緊張してしまいベタな台詞を早口で間違ったまま言った。


「お、おう!放課後に体育館裏な。」


けど、なんとか大神くんに伝わったようだ。


ーーーー(幕間)ーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーー


昼休み、私は緋美(あけみ)ちゃんと一緒にご飯を食べていた。しかも、私の顔はニヤニヤしている。


「け、けーちゃん。さっきからニヤニヤしてどうしたの?」


私のニヤケ顔が気になったのか、緋美ちゃんが聞いてきた。


「ううん。なんでもないよ。」


私はニヤけているのを抑えようと口に力を入れて答えた。たぶん、今の私の顔は変な顔だと思う。


昼食が終わり、眠くなる午後からの授業も終わった。私はスキップするような気分で体育館裏を目指していたのだった。

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