62・中2
こんにちは。
一部内容を変更しました。
中2になったとき、正丸くんは中ニ病を発症してしまった。
正丸くんはとても痛い台詞を言うようになり、告白した親友の初陽にも中二病で答えたのであった。
「告白はどうだった?」
私は初陽に恐る恐る聞いてみる。
「我とお前は交わらない存在!故に了承!だって!」
私には意味がわからなかった。
「えっ?ダメだったの?」
私は悲しそうに聞いた。
「中二病って分かりにくいんだよ!痛いことをかっこよく言って、あれ?私、嫌われているのかな?と思ってたけど、そうじゃなかったり・・・・。」
初陽は笑いながら言った。
「えっ?ていうことは?」
私は期待の目で初陽を見る。
「うん!オッケー!ってことらしい。」
私は笑顔になり、照れ笑いをしている初陽を祝福した。
中2になっても、中1の時みたいにサッカー部が試合をするときはできるだけ応援に行った。
大神くんと啅人くんと正丸くんは中1の時は補欠で、数回終わり10分前くらいしか試合に出てなかった。しかし、私達はそれでも応援に行った。
中2になったときに次第に3人は試合にも出るようになった。
(私もいつかは大神くんと付き合いたい。)
私は初陽が一生懸命、正丸くんを応援する姿を見てそう思うのだった。
そんなある日、私は大神くんと二人っきりになるチャンスが来た。
初陽は正丸くんとデートで早く帰り、私はその日は遅くに帰った。そのとき、大神くんと正門前でばったり会ったのだ。
私はいきなりのことでどうすればいいか分からなかったが、好きな人が目の前にいるので笑顔を見せた。
「こんにちは。大神、くん。初めましてって変だよね。」
そう、私と大神くんはお互い顔は知っている。しかし、話したことがないのだ。
「お、おう!」
大神くんは少し無愛想に返事をした。そのとき、あれ?私嫌われているのかな?と思ってしまった。
「「・・・・・。」」
少しの間だけ沈黙が続く。
「ち、近津さん!」
大神くんは大きな声で私の名前を叫ぶ。私は少し驚いて目を真ん丸にした。
「近津さんは・・・・・好きな人っているの?」
私はとても恥ずかしくなった。いきなり好きな人からのその言葉。
「いるよ!」
私はチャンスと思い笑顔で言う。平然としている振りをしているが、心臓はドキドキしている。
「私ね・・・・・。お、大神くんの事が好きなの!」
私はモジモジして言った。ダメだ、恥ずかしい。私は少し下を見て顔を赤くした。
「おっ!!」
大神くんはその言葉しか言わなかった。ダメ!これじゃあ、嫌われる。
「す、好き!大好き!もし、大神くんに好きな人がいるかもしれないけど、私の、自分の気持ちを大神くんに知ってほしいの!」
誰もいない正門前、私は嫌われるのも覚悟して思いっきり自分の気持ちをぶつけてみた。
「ありがとう。」
大神くんは私にお礼を言った。
「俺も、・・・・・好きだよ。」
そう、この言葉が私と大神くんが両思いとわかった瞬間であった。
「けど、ごめん!今、俺はサッカーに専念したいんだ!」
大神くんは両手を合わせて私に謝罪する。
「高校!高校に入ったら、サッカー部に入らないから、その時に付き合おうぜ!」
私は少し考えたが、大神くんがそう言うってことは何かあるんだなと思い、笑顔で「いいよ!」と言った。
「今日はありがとう、大神くん。じゃあ、また明日ね。」
私は嬉しさのあまり飛び跳ねたい気持ちを押さえて背を向ける。
「おう!また明日。じゃあね、近津さん。」
その言葉に私は思わず足をピタリと止めた。
「近津じゃなくて、『恵聖』だよ!」
そう両思いだから、大神くんには下の名前で呼んでほしいと思い振り返りウィンクをする。
「お、おう!け、恵聖!」
大神くんはぎこちなく私の名前を呼んでくれた。
大神くんから「京でいいよ!」というのはなかったが、今はどうでもよかった。
ーーーー(幕間)ーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
とある夜の事である。
私は白熊のぬいぐるみの『白っち』を見つめていた。
白っちを見ながら大神くんの事を思い出す。
高校に入ったら大神くんが告白してくれる。それがとても待ち遠しかった。
「ああっ!もうっ!」
私は嬉しさのあまり白っちを力一杯抱きしめた。
しばらくして、私は落ち着きベッドに横になった。それでも、大神くんの事が頭から離れない。
私は火照った体を落ち着かせて、とても気持ちのいい眠りについたのであった。




