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猫はふて寝する  作者: 山神ゆうき
ミケのその後の生活
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54・教える猪と悲鳴を上げる猫

こんにちは。

今年最後の「猫はふて寝する」の投稿になりました。

今年はお世話になりました。来年もよろしくお願いします。

私がリンさんと話をしていると、エレベーターが開きシシミ、豚の勇者、ケントくんが現れた。


「おやおや?ミケミケではないですか!お久しぶりなのです!」


エレベーターから降りたシシミは私に気が付くと笑顔で手を振ってきた。


「あっ!シシミだ。あと、ケントくんと豚の勇者も久しぶり!何をしているの?」


私は久しぶりにあったシシミ達に挨拶をした。


「実は!実はですね!勇者様の取材をしておりましたら、ケントくんという、面白そうな・・・・いえ、素晴らしい方がおられましたので、取材をしているのです!」


どうやら今のシシミはケントくんの事を気になっているようだ。


「そうなんだ。けど、ケントくんは臆病だよ?」


私は1ヶ月前の事を思い出して言った。


「そ、そんなことないもん!ぼ、僕だって前よりも強くなっているもん!」


ムキになり声を荒らげるケントくん。


「ふ~ん。」


じぃ~~~~


私は前みたいにケントくんを見つめる。ケントは危険を察知したのか数歩後ろに下がる。


「わっ!!」


「ひっ!!」


プルプル


ケントは凄く短い悲鳴をあげたが、歯を食い縛り我慢をした。

確かに前に比べれば強くなっている・・・・・ような気がする。


「ど、どうだぁ~!」


少し声が裏返っている。ケントくんは腰に手を置きニヤニヤしている。


「ところで!ところでそちらにおられる方はリンさんではないですか!」


シシミは私の後ろにいるリンさんに気付いた。


「ご、ごめんなさい。私がここにいてごめんなさい。」


リンさんはまた、自虐的になってしまった。


「リンさん、だから自分を責めるのは止めてよ。」


「ごめんなさい!自分を責めていてごめんなさい!」


ダメだ!これは私が注意をする、リンさんが謝るの無限ループになりそうだ。


「ミケミケ~。性格は人それぞれなんですから、無茶を言うのは止めるのですよ?」


どうやらシシミはリンさんの味方のようだ。


「確かにそうなんだけど、元気なリンさんも見てみたいんだよね!」


そう、今回の出来事はこの言葉が原因であった。私はシシミが一瞬ニヤリ!と笑っていたのを見逃していたのだ!


「そうですか!そうですか!ミケミケは元気なリンさんが見たいのですね?」


「うん、見たいよ!」


「ではでは!リンさんに泣きボクロがありますよね?そちらに触れてくださいな!」


「う、うん。わかった。」


私はシシミが何故そういうのか分からなかった。そして、何も考えずにシシミが言った通りにリンさんの泣きボクロに触れてみた・・・・・・。


「いきなり、何すんじゃ?コラー!!!」


私が泣きボクロに触れた瞬間、さっきまで自虐的だったリンさんとは違い、とても恐いリンさんになった。


「みみゃあー!」


「ひぃぃぃ!!」


「アワワワ・・・。」


私はいきなりのことでビックリして悲鳴を上げる。

ケントくんは悲鳴をあげて豪快に尻餅をついた。

そして、豚の勇者は門番の時みたいに泡を吹いて倒れてしまった。


そして、ハッ!と我に返ったリンさんは数回「ごめんなさい!」を言って走ってエレベーターに乗り、逃げていったのであった。


「び、びっくりしたぁ。いったい、なにが起こったの?」


私は目を真ん丸にして独り言のように呟いた。


「実は!実はですねぇ、リンさんには"逆鱗(げきりん)"といって、触れてはいけない場所が1ヵ所だけあるのですよ!それが、な、なんと!泣きボクロなのです!」


な、なるほど。シシミは自慢気にいっているが、ここにいたメンバーは大惨事になっていた。

私はトラオくんの事を思い出して、とりあえずシシミ、ケントくん、豚の勇者をそこに放置をしてリンさんが乗っていったエレベーターを待ち、3階に向かったのであった。

30日に短編で「猫はふて寝する」と「猫の集会」のコラボ小説をアップしたいと思います。

そちらの方も是非ご愛読をよろしくお願いします。

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