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猫はふて寝する  作者: 山神ゆうき
ミケのその後の生活
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51・臆病な犬と脅かす猫

こんにちは。

もうちょっとだけ続きます。

クルミちゃんが旅立ち、私が大きな事件を起こしてから早いもので1ヶ月が過ぎた。

事件から数日後にメイドが集まり大きな会議があった。その会議というのは私の危険度を上げるかどうかという議題だったようだ。


簡単に説明すると、ここに住んでいる住人は"危険度"で着ている服を分けているらしい。

1番安全な住人は白い服、次が黄色の服、危ない住人が赤で更にその上がある。

1番危険と判断された住人は黒い服になるのだ。そして、『黒階(くろのかい)』という4階に住むことになる。黒階は他の階と違い隔離されているのだ。


そして、議題は先にもいった、私の危険度を上げるかどうかの話し合いであった。

一緒に同行したシシミや豚の勇者は対象外となったらしい。

結果としては、私は前と同じく赤いワンピースなのだ。そして、今も211号室に住んでいる。

『友達の為に行った』という友情の為という理由で今回の私の危険度ランクは上がらなかった。

メイド副長の引田(ひきだ)は私の危険度を上げるに賛成したのだが、メイド長の雲木(くもき)五月(さつき)宇美(うみ)が私をフォローしてくれたらしい。


しかし、今回の件で私は数時間も五月や雲木に説教をされた。あの門の前に集まったメイドで桜川(さくらがわ)花田(はなだ)という2人に軽いトラウマを植え付けてしまったみたいだ。

私は深く反省をして、今後こんな事をしないことを誓った。


それから、しばらくしてシシミや豚の勇者に会い謝ることができた。しかし、豚の勇者は今回の件で深くショックを受けていた。

あの日の事を私は窓から庭や門を眺めながら思い出す。




ー(幕間)ー




クルミちゃん救出大事件から数日後の話


私はシシミに謝った。


「いえいえ。そんな気にしなくていいのですよ!だって!だって庭にはあんな面白いことがあることがお掛けでわかりました!ミケミケにはとても!とても感謝してあるのですよ!」


シシミは笑顔で答えた。私に気を使ってくれたのか、本当に感謝しているのかは分からなかった。




ー(幕間)ー




豚の勇者はどこにいるのか分からないので、午前中2階の廊下で待ち伏せをしていた。これはクルミちゃんを助けるときに豚の勇者を頼ったのだが、部屋に居なかったことで学んだ。豚の勇者に会うには部屋に行くのではなく、廊下で待ち伏せをしたようが会えそうな気がしたからだ。


案の定、エレベーターが2階で止まり、中から豚の勇者が出てきたのであった。

しかし、今回エレベーターから出てきた人は豚の勇者だけでなく、もう一人男性が出てきた。


その男性は髪は少し長くボサボサで、目は隠れて分からない。白い服で豚の勇者よりも少し背が低い。そして、犬の耳とシッポがある。

豚の勇者と話ながら出てきたので、偶然乗り合わせた住人じゃなさそうだ。


「おう!ミケじゃねぇか!久しぶりだぜ!」


向こうも私に気付いて右手を上げてきた。


「久しぶり!ねぇ、ところでその後ろの人は誰なの?」


私は不思議そうに豚の勇者の後ろにいる人物を豚の勇者の影から覗くような感じで見た。

犬の男の子は私を見た瞬間、一瞬だけビクッ!としたような気がした。


「これはだな、数日前に庭での自分の行動が恥ずかしくてね。もう、そんなことがないように仲間を雇ったんだぜ!そして、来たのがこの『ケント』なんだぜ!」


そういって豚の勇者はケントくんを私に紹介した。ケントくんは恥ずかしそうに頬を少し赤くして、右手で頭の後ろに持っていった。

なぜ、庭での行動の反省が仲間を雇ったになったのかは意味が分からなかった。


じぃ~~~~。


私はケントくんの目の前まで行って見つめる。ケントくんの目は髪が多くて分からない。


「わっ!」


私はいきなり両手を上にあげ、大きな声を出してみた。


「ひぃぃ!!」


ケントくんは情けない声を出して数メートルくらい逃げたいった。

豚の勇者に本当に仲間がこんな感じで大丈夫か聞こうかと思ったが、本人は満足しているみたいなので、何も言わなかったのである。




ー(幕間)ー




そして、現在に戻る


「はぁ~。」


私は深く溜め息をついた。豚の勇者とケントくんの心配を私はしている。

聞いた話によると、ケントくんは豚の勇者をすごく尊敬しており、それで弟子入りみたいな感じになったらしい。

言い忘れたが、豚の勇者にもあの後、迷惑をかけたことを謝ったのだが、豚の勇者も笑顔で許してくれた。


「はぁ~。」


私は再び溜め息をついた。


バン!


その時であった。私の上の階から窓が開く音がする。

私の真上は311号室。確か、ドアに南京錠が付いていた部屋である。

その音に私は気にしない。何故なら現に私も窓を開けて外を眺めている。住人が窓を開けることくらい気にすることはないからだ。


しかし、今回は私が驚くような事が起こった。

そう、私の視界に何か物体が落ちていくのが見えたからだ。

そう、その物体は何かすぐに分かった。人だ!人が上から落ちてきたのだ!

60部達成しました。ありがとうございます。

これからも猫ふてをよろしくお願いします。

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