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猫はふて寝する  作者: 山神ゆうき
屋敷での生活
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2・ヤブ医者と不機嫌猫

こんにちは。

いきなりですが、ジャンルをどれに分類すればいいのかわからないので、日常にしています。

非現実やキャラたちが出る日常のちょっとした恋愛のにしたいです。

屋敷の長い廊下を運ばれると、そこは診察室だった。

診察室は屋敷の1番左の突き当たりにある。私や他の部屋の倍はある茶色の引きドアをカートから降りて開ける。

降りるとかっこよくいったが、メイドさんが降ろしてくれる。


「いってらっしゃい~」


私が部屋に2・3歩入ったときに、後ろから可愛らしい声、茶髪で前髪が斜め分けで後ろ髪をおだんごにしているメイド、佐次田(さしだ) 五月(さつき)が笑顔で手を振る。彼女は胸が大きく、タレ目でおっとりとしている。年齢は20代半ば(自称)らしい。


部屋に入るとそこは広い空間だった。天井までの高さは5・6メートルくらいあり、天井は1面ステンドグラスが万華鏡のように輝き動いている。

壁は薄い赤で不気味なピエロやドクロなどの絵画が掛けられてある。左右には机があり左の机の上には大量のカルテが散乱しており、右の机の上にはいろんな医療道具が散乱している。

床は真っ白なタイルでその一つ一つの中央にはリアルな人間の目が絵が描かれていた。


「グヘヘヘ・・・・。よく来たねぇ」


私が天井や周りをキョロキョロと見ていると、いつの間にか部屋の中央に回転する椅子が置いてあり、不気味な男性が座っていた。

身長は3メートルくらいあり、丸々と太っている。

男性は黒いズボンに上は白衣。肌は青白い。髪の毛はなく額帯鏡を付けていて、左手に耳から繋がっている聴診器、右手に注射器を持っている。

目は大きくギョロッとしていて、口は耳近くまでありゲラゲラ笑っている。


「いゃあ~。ミケさん久しぶり!まだ旅立ってなかったのですねぇ~。ここの住人が皆旅立てば私は楽なんですけどねぇ~」


私はその言葉を無視をして、そっぽ向く。いつもこの医者は嫌みっぽい口調で嫌なことを言うのだ。医者は毎回、面倒臭そうに適当に診察をして簡単に説明して終わる。だから私は心の中で『ヤブ医者』と呼んでいる。心の中で呼んでいると言ったが、メイドの噂では他の人も『ヤブ医者』と呼んでいるらしい。

ヤブ医者は不機嫌にワンピースの上から2・3回聴診器を当て。


「はい、今日も健康」


ヤブ医者がカルテに何かを書き、さっさと帰ろうとしたのか、黒い鞄を取り出し、ヤブ医者の手が伸びて左右の机からカルテや医療道具を手当たり次第詰め始めた。


「ちょっと聞きたいことがあるのだけど・・・・・」


ヤブ医者が黒い鞄にいろいろと物を詰めている時に私はヤブ医者を呼び止める。


「なんですかねぇ~」


一瞬面倒臭そうな顔をしたが、すぐにニヤニヤしながら作業をしている手を止めてヤブ医者が訪ねる。


「オオカミくんを見たとき、胸が痛くなり、体が熱くなるのを感じたの。これは新しい病気かしら?」


私はヤブ医者に聞いてみた。ヤブ医者はそれを聞いたとたん更にニヤニヤしていた。


「グヘヘヘ!それは私にはわかりませ~ん。それでは、さよ~なら~」


と言い、鞄のチャックを閉めて一瞬で煙のように消える。どうやら作業を止めたのは私の話を真剣に聞く為ではなく、ちょうど作業が終了したからだったようだ。


「ヤブ医者!」


私は不機嫌そうに小さな声でボソッと言う。


私は知らなかった。私が「ヤブ医者」と言っている彼は世界一の名医だということを。ただ彼は怠惰なだけだ。


「グヘヘヘ。それは恋と私は思うのですがねぇ~」


誰もいなくなった部屋にヤブ医者の声が響いた。


私が診察室から出ると、可愛らしい声のメイドさんではなく、ヒラヒラのカチューシャの端にネコミミを付けたメイドさんがカートを持って待っていた。


「お待ちしておりました。ミケ様!」


とても真面目な感じで黒髪を肩のところで綺麗に整え、前髪は目にかからない様にしている。

目はつり上がっていてインテリメガネをしており、右目の下に泣きぼくろがある。

彼女は数十人のメイドをまとめるメイド長、雲木(くもき) 昌和(まさわ)である。


カートに乗ったときに気付いたのだが、診察室の近くの部屋に「201」と書いてある。

そして隣が「202」、「203」、「204」と続いていく。

「211」でカートが止まり、


「ミケ様の部屋に着きました」


とメイド長は言う。


そっか。私の部屋は右から5番目、診察室は左の突き当たり。私の部屋の番号は211号室。

この2階には部屋が15室あるのか。


「はぁ~」


私はどうでもいいことを知ってしまったな、とため息をして部屋に入ろうとしてドアノブを握る。

その時、2つ隣の部屋の「213」号室から歌声が聴こえてきた。


声は少女のようで、美しくて弱々しい。私と同じくらい、いや、少し年下かもしれない。


私は一瞬ドアノブを開ける手を止め、歌声が聴こえる方向に顔を向けたが、部屋に戻ることにした。

私の部屋のドアを開けるとベッドの横に見知らぬ老婆が立っていることに気が付いた。

私事になるのですが、小さい頃は病院が怖かったです。

恥ずかしながら、暗い夜に親と一緒じゃないと御手洗いにも行けないくらいの怖がりでした。

注射も怖く、テレビのドラマで手術シーンも怖く、ホラーでも親が観てたのは病院のが多かったイメージがあります。

それを今回は表現してみました。

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