16・大きな狼とびっくりする猫
こちらの話は物語の数合わせです。内容は短くなっています。
「むぅ~、むにゃ~。うへへへ・・・・・。大きな魚。むにゃむにゃ」
私の寝言は可愛いか分からないが、今回の物語はここから始まる。私は昼御飯を食べ終え、昼寝をしていた。
しばらく寝ていると、
ガチャリ!・・・・・ギギィ。
とドアの音がする。私は聞こえていたが、眠くて起きなかった。そのあとに真横で誰かの気配がしたから、そっと目を開ける。すると、目の前にオオカミさんがいたのだ。
「みみゃあー!!」
私はびっくりして飛び起きた。オオカミさんは無言で私を見ている。とりあえず布団を首下までかぶり様子を見る。
「「・・・・・・・・」」
私はじぃ~とオオカミさんを見つめる。オオカミさんも私を見ている。というか見下ろしているみたいだ。
ドックン!ドックン!ドックン!ドックン!
私の顔は赤くなり鼓動も高くなっている。
「・・・・・・・・また来る」
そう言うとオオカミさんはドアの方へ歩いていきドアを開けて出ていった。
「・・・・・・・」
私はしばらく放心状態だったが、我に返り急いでドアまで走る。ドアを開けて辺りを見渡すがすでにオオカミさんの姿はなかった。
なぜオオカミさんは私をずっと見ていたのか、なぜここに来たのか分からない。というかまた来るのか・・・・。
「はぁ~」
私は安心と嫌だなという2つの意味でため息が出たのであった。
ご愛読ありがとうございます。次からは新章です。