0:運命と始まり
無心に機織りをする。
虚無から生まれた細い糸は、何本も混じり合い、渦によって紡がれる。
そして私はその糸で布を織る。
『運命』という名の、物語が描かれた布。
糸はひとつの命。
幾重にも重なり、時に絡まり、様々な模様を描いていく。
私の意思など入る隙もなく。
流れるまま、成るがままにできていく布。
できたものは、次第に立体的になり、下界へと流れ着く頃には『運命』となる。
それが変わることなどあり得ない。
既にできているものは変えられない。
いや、変えられないハズであった。
あるとき布は黒く染まり、ほどけ始めた。
そして流れに逆らい新たにできたそれは、理から大きくハズれた恐ろしいモノであった。
続けてできる布は、それに沿って乱れ、黒色が広がり始めた。
私は布を裁った。
今まで決して途切れなかった布を、『運命』を。
幸い、まだ時はある。
黒い部分を染め直し、織り直さなければ。
その為に必要なのは?
運命を紡ぎ続ける女神は、初めて、自らの手で『運命』を動かした。
『運命』の登場人物は、そんなこととは露知らず。
翻弄されるのである。
久しぶりに見たら増えててビックリしたかもしれません。
ちょっと説明が足りないと思って付け足しました。
余計に分からなくなったかもしれませんがf(^_^;
私も、久しぶりにブックマークを見たら増えていて、感動で震えました(*´-`)
改めて、いつもありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m