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兄妹の血と破滅の真実

「兄様……本当に私を殺すつもりなの?」


奈落の庭園を焼き払いながら降りてきたのは、ゼノ将軍が駆る黄金の翼獣「セラフィム」だった。その巨体から放たれるサーチライトが、震えるリアを照らし出す。


「リア、お前は我が一族の誇りだ。だが、その瞳はこの世界の『バグ』に過ぎん。真実を見すぎる者は、支配者には不要なのだよ」


ゼノの声には感情が一切こもっていなかった。彼はリアがそこにいることを知った上で、なお、彼女を巻き込む広域破壊兵器の使用を許可したのだ。


血塗られた血統の嘘

カイはリアの前に立ち、ボロボロのジェイ・フィフティーンの機銃を構える。 「リア、驚くなよ。こいつは……お前の実の兄じゃない」


カイの言葉に、リアの魔眼が激しく反応した。ゼノの心の色が、血の色ではなく「冷たい機械の青」に変わる。


「ゼノは帝国の実験が生んだ『理想の支配者』――クローンだ。本物のゼノ様は、お前を守るために十数年前に死んでいる。俺がこの手で……殺したんだ」


カイの告白。リアの「真実を映す瞳」が、その言葉を「真実」として突きつける。絶望と混乱がリアを襲う。愛していた兄は偽物で、目の前の男は兄を殺した仇だったのか。


「そうだ、リア」と偽のゼノが冷たく笑う。「本物の兄は、お前を連れてこの腐った世界から逃げようとした。だから私が処分した。そして今、お前も『鍵』と共に消えてもらう」


裏切りの裏にある真実

ゼノの黄金機から、最大出力の「消滅ビーム」がチャージされる。その輝きは、空洞全体を昼間のように照らし出した。


「カイ、あんた……どうして私を助けたのよ!兄様を殺したのなら、私だって殺せばよかったじゃない!」


リアの叫びに、カイは初めて声を荒らげた。 「俺が殺したのは、死を願った男だけだ!『妹にだけは、この偽物の空を見せたくない』……それが、死に際のお前の兄貴の願いだったんだよ!」


カイは「鍵」をリアに押し付けた。 「鍵を使え、リア。お前の魔眼なら、この鍵の真実の使い方がわかるはずだ。俺が時間を稼ぐ……これが、俺の人生で最後の『嘘』だ」


カイは、エネルギー切れ寸前のジェイ・フィフティーンを強引に起動させた。機体から溢れ出すのは、もはや魔力ではなく、カイの生命そのものが燃焼した青い炎。


「死ね、偽物の英雄!」 ゼノの消滅ビームが放たれた。直撃すれば、塵も残らない。


だがその瞬間、リアの瞳が「鍵」の真実を読み解いた。このデバイスは、兵器の鍵ではない。「世界の解像度を書き換えるためのペン」だったのである。


「……見えた。これが、本当のビームの撃ち方よ!」


リアが鍵を掲げた瞬間、戦場に誰も予期しなかったことが・・・



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