表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/7

反逆の航路と虚飾の女神


漆黒の巨大機から放たれた熱線が、カイとリアの足元の岩壁を一瞬で蒸発させた。 「嘘つき!」 リアはカイの手を振り解こうとするが、カイはその細い腕を強引に引き寄せ、ボロボロのコクピットへと押し込んだ。


「いいから黙って乗ってろ!死にたくなければな!」


ジェイ・フィフティーンが咆哮を上げ、垂直に急上昇する。背後からは帝国の最新鋭機群が、追尾式の魔導光弾を雨あられと降らせてきた。


偽りの告白

機体が激しく揺れる中、リアは叫んだ。 「あんた、帝国軍の紋章が入ったチップを持ってたじゃない!私を売って、軍に復帰するつもりだったんでしょ!」


カイは操縦桿を激しく動かしながら、苦い表情を浮かべる。 「ああ、そうだ。俺は元帝国の特務騎士だ。この機体も、奴らから盗み出したガラクタさ」


リアの瞳が絶望に染まる。「真実を映す瞳」には、カイの言葉が「真実」として映っていた。だが、次の瞬間、彼は機体の全エネルギーを「ビーム」の幻影へと注ぎ込んだ。


空一面に、数千機のジェイ・フィフティーンの幻が広がる。帝国軍のレーダーは攪乱され、敵機は虚空に向かって貴重なエネルギー兵器を無駄撃ちし始めた。


「でもな、リア。俺が帝国を裏切った理由だけは、お前の魔眼でも見抜けないぜ」


運命の急旋回

その時、通信機から冷徹な声が響いた。帝国の将軍であり、カイの元上官、そしてリアの実の兄でもあるゼノだった。


『妹よ、その男に騙されるな。そいつは「世界をリセットする鍵」を持っている。我ら一族が守り続けてきた聖遺物を盗み出した大罪人だ』


リアは目を見開いた。カイが腰のベルトに隠していた古い方位磁石のようなデバイス――それが、伝説の最終兵器を起動させる「鍵」だったのだ。


カイはリアを抱き寄せ、耳元で囁く。 「いいか、これから世界を騙す。舌を噛まないように気をつけろよ」


カイは機体を反転させ、敵の旗艦へと正面から突っ込んだ。 それは特攻ではない。自らの機体を「鏡」に変え、敵が放つ最強の破壊光線を、そのまま帝国の艦隊へと跳ね返す――物理法則を無視した、魔法的な「全反射」の機動だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ