みっともないババアがいたよ
先日、図書館に行った時の話。
おばあさんが司書さんにトイレの場所を聞いている声が聞こえた。私はかなり奥にいたので、なかなかの大声だったと思う。
で、その人は誰でもトイレに入ったんだけども、鍵を閉めない。司書さんに「鍵閉めてください」と何度も言われても閉めない。
数分後、トイレを済ませて出てきたおばあさんは開口一番に
「あんた何やっとんの」
と、扉の前でずっと待っていた司書さんに言って、その場を離れた。
その後おばあさんは2人に増え、大声で話しながら館内を歩き始めた。
「なんや静かすぎて気持ち悪いなあ」などと言いながら、2人並んで座れる場所を探しているようだった。その後、見つからなかったのか、本と飲み物が置いてあった机(多分トイレ行ってる人の机)を勝手に片付けて、2人並んで腰を下ろした。2人とも本は持っていない。
おばあさんたちはそのまま大声で世間話を続けた。
注意しようかとも思ったが、5分おきくらいに司書さんが巡回しにくるので「まあここの人に任せればいいか」と思って様子を見ることにした。
しかし、10分ほど経っても司書さんは来なかった。痺れを切らしたのか、近くに座っていたおじさんが歩いてきて「静かにしてもらえますか」と声をかけた。
無視しているのか、聞こえないのか、2人は何も答えなかった。
おじさんが自分の席に戻ると、さっきより少しだけ小さい声でまた話が始まる。
「2度と来たにゃあな」(来たくないな。の方言)
「感じ悪いな」
「どこで喋ればええんや」
「今度空いてる時に来ようか」
「あの人おらん時にな」
「これから本読もうと思ったのになあ」
そんなことを言いながら2人はその場を去り、図書館に平穏が戻った。おじさんには嫌な思いをさせてしまったが、とりあえず良かった。おじさんありがとう。
ところで、あの2人は若い頃からああなのだろうか。それとも、ある程度歳をとってからああなったのだろうか。
人間は何歳でああなってしまうのだろう。
あんなふうになりたいと望む人間などいないはずなのに。なぜ⋯⋯




