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エッセイ3

みっともないババアがいたよ

作者: 七宝

先日、図書館に行った時の話。


おばあさんが司書さんにトイレの場所を聞いている声が聞こえた。私はかなり奥にいたので、なかなかの大声だったと思う。


で、その人は誰でもトイレに入ったんだけども、鍵を閉めない。司書さんに「鍵閉めてください」と何度も言われても閉めない。


数分後、トイレを済ませて出てきたおばあさんは開口一番に


「あんた何やっとんの」


と、扉の前でずっと待っていた司書さんに言って、その場を離れた。


その後おばあさんは2人に増え、大声で話しながら館内を歩き始めた。


「なんや静かすぎて気持ち悪いなあ」などと言いながら、2人並んで座れる場所を探しているようだった。その後、見つからなかったのか、本と飲み物が置いてあった机(多分トイレ行ってる人の机)を勝手に片付けて、2人並んで腰を下ろした。2人とも本は持っていない。


おばあさんたちはそのまま大声で世間話を続けた。

注意しようかとも思ったが、5分おきくらいに司書さんが巡回しにくるので「まあここの人に任せればいいか」と思って様子を見ることにした。


しかし、10分ほど経っても司書さんは来なかった。痺れを切らしたのか、近くに座っていたおじさんが歩いてきて「静かにしてもらえますか」と声をかけた。


無視しているのか、聞こえないのか、2人は何も答えなかった。


おじさんが自分の席に戻ると、さっきより少しだけ小さい声でまた話が始まる。


「2度と来たにゃあな」(来たくないな。の方言)


「感じ悪いな」


「どこで喋ればええんや」


「今度空いてる時に来ようか」


「あの人おらん時にな」


「これから本読もうと思ったのになあ」


そんなことを言いながら2人はその場を去り、図書館に平穏が戻った。おじさんには嫌な思いをさせてしまったが、とりあえず良かった。おじさんありがとう。


ところで、あの2人は若い頃からああなのだろうか。それとも、ある程度歳をとってからああなったのだろうか。


人間は何歳でああなってしまうのだろう。

あんなふうになりたいと望む人間などいないはずなのに。なぜ⋯⋯

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― 新着の感想 ―
シンプルに嫌ですね。 でも、その人たち、注意しても聞く耳持たなそうですね…。 なんで、誰かが嫌がるかもしれないこと、迷惑になるかも知れないことを、やるんでしょうね。 これって、なろうの感想システム…
こんにちは。 図書館で静かに過ごせない高齢者には、なりたくないものです。 小さい子どもじゃあるまいに。 もったいない年のとり方をしたものです。
他人に敬意を払えない人間には、他人から敬意を向けてもらう資格がありません。そのおばあさんたちは、他人への敬意を失ったときからババアに堕したのです。それはきっと年齢云々ではないのでしょう。
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