失われた王冠

大昔、世の中は戦乱の時代だった。領土を求め、様々な部族が争いあっていた。

その中、一人の魔法使いイヴァイロが立ち上がった。

彼は大陸の不思議な力を受け継ぐ魔法使いたちや同志を集め、戦争を終わらせるために活躍していた。もう少しで戦争を終わらせることができるというそのとき、彼は忠臣の裏切りに合う。

全部族を敵に回した魔法使いイヴァイロは、この戦争に勝ち目はないと、ひとつの海に囲まれた大陸に強固な結界を張り、数少ない仲間を率いて戦争から離脱した。

その後、彼の名を冠したウルカトリア大陸は、魔法使いであるイーゲル、エルンスト、クルニコヴァ、ブライトン、そしてイヴァイロ・ウルカトリアが治める五つの領土に分けられ、600年ほど、結界に守られた大陸は平和を保っていた。

しかし、平和は永遠には続かなかった。

時は流れ、イヴァイロの子孫は、仲間だった四大貴族のイーゲル、エルンスト、クルニコヴァ、ブライトンから反乱に遭う。第三王子であるライアルト・ウルカトリアは、その反乱によって親族を失い、たちまち戦争孤児となった。

相棒である蒼真とともに、便利屋として日々を暮らしていたある日、とある依頼を受け、運命的な出会いを果たす。

失われた王冠は、いつどこで返り咲くのか。

これはライアルト・ウルカトリアが経験した、魔法と絆の物語。

初投稿です。色々勝手がわかっていませんので、アドバイスなど、お待ちしております。